こんにちは、山口県生まれ・育ちの生粋の山口県人!特派員の森です。
約2200年前に作られたとされる、全国でもわずか5本しか確認されていない幻の銅剣が、山口県で初公開されています。
長門市総合文化財センター「ヒストリアながと」で開催される特別展「古代の謎 向国(むかつくに)の有柄細形銅剣」。30年以上ぶりに一般公開される重要文化財「有柄細形銅剣」をはじめ、吉野ケ里遺跡に関連する貴重な資料も展示され、弥生時代の交流や海の道の謎に迫ります。

今回は、特別展の見どころや展示内容、関連イベントについて紹介します。
全国でわずか5本。幻の銅剣「有柄細形銅剣」とは?
今回の特別展で公開される「有柄細形銅剣(ゆうへいほそがたどうけん)」は、1901年に長門市油谷向津具(むかつく)の王屋敷遺跡から発見された青銅器です。
弥生時代中期ごろに作られたと考えられており、1956年には国の重要文化財に指定されました。
長さは約44.1cm。細長い剣身に柄が付いた独特な形をしており、剣身と柄、装飾部分が一体で鋳造されているのが特徴です。

弥生時代の銅剣は全国で約800本見つかっていますが、有柄細形銅剣は全国でわずか5本しか確認されていません。その希少性から、非常に珍しい銅剣として知られています。
実際に戦いで使う武器というよりは、有力者の権威や祭祀(さいし)に関わる道具として使われていた可能性が高いと考えられているそうです。
30年以上ぶりの一般公開。山口県では初展示!
今回展示される有柄細形銅剣は、30年以上ぶりに一般公開される貴重な文化財です。
しかも、山口県内で公開されるのは今回が初めて。実物を見ることができる貴重な機会となっています。
全国でも確認例が極めて少ないことから、考古学的にも非常に価値が高い資料とされており、実物を間近で見られる機会は貴重です。
約2200年前の人々がどのような思いでこの銅剣を作り、受け継いできたのか。実物を前にすると、教科書だけでは感じられない古代ロマンを体感できそうです。
吉野ケ里遺跡とのつながりにも注目
特別展では、佐賀県の吉野ケ里遺跡との関係性にもスポットが当てられています。実は、長門市で見つかったものと同型の有柄細形銅剣が、吉野ケ里遺跡からも出土しているそうです。
山口県の向津具半島と、九州を代表する大規模遺跡・吉野ヶ里遺跡。弥生時代には海を通じた交流があった可能性が考えられています。
会場では、関連する出土品や資料も展示され、当時の交流ルートや海の道について紹介されます。
「なぜ同じ銅剣が離れた地域で見つかったのか?」という古代のミステリーに思いを巡らせながら展示を楽しめるのも、今回の特別展の魅力です。
講演会や銅剣づくり体験など関連イベントも開催
特別展の開催期間中は、関連イベントも実施されます。
文化遺産をテーマにした講演会のほか、銅剣が出土した向津具半島を巡るバスツアーなど、展示だけでは分からない地域の歴史や背景を学べる企画が用意されています。
さらに、ミニチュア銅剣づくり体験も開催予定。子どもから大人まで楽しめる内容となっており、弥生時代の文化を身近に感じられそうです。
長門市ヒストリアながとで古代ロマンを体感しよう
特別展「古代の謎 向国の有柄細形銅剣」は、長門市総合文化財センターヒストリアながとで、7月26日(日)まで開催されます。
会場では、幻の銅剣と呼ばれる貴重な文化財だけでなく、吉野ケ里遺跡に関連する資料や弥生時代の出土品なども展示予定です。
約2200年前の人々の暮らしや交流に思いを巡らせながら、古代の謎に触れてみてはいかがでしょうか。
歴史好きはもちろん、親子でのお出かけや自由研究の題材としても楽しめそうな特別展です。
出典:PR TIMES
【山口県長門市】重要文化財指定70周年記念特別公開「古代の謎 向国(むかつくに)の有柄細形銅剣(ゆうへいほそがたどうけん」山口県初公開