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知らないゲームを教えたい！（挨拶）
ゲームブロガーのラー油です！
回、様々な尖ったゲーム「トガゲー」を紹介している当コーナー。
今回は数々のアーケードゲーム開発で知られる株式会社バイキングさんが、2022年から展開している『Byking ROOKIES』を紹介！
これは新人チームが1カ月で制作したゲームを無料配信するという実験的なブランドです。今年もフレッシュな感性で作られた5タイトルが12月16日から配信スタートしました。
株式会社バイキング公式サイト
https://byking.jp/#1
この記事ではリズムゲームからホラーゲームまで、すべて異なる5タイトルを一気に遊んでいきます！
トガゲーの卵を見つけるぞ！
フライパンで殴打！？可愛くてバイレオンスな料理ゲーム『ドタカワ☆クッキングバトル』
ストアページ
https://store.steampowered.com/app/3767280/_
学校の家庭科室が舞台の料理ゲームで、最大4人プレイが可能。
冷蔵庫から料理を取り出して調理をし、お弁当を完成させたプレイヤーが勝利です。
料理作りゲームといえばここ数年の定番ジャンル。タイトル通りキャラクターも可愛らしいのですが、最大の特徴はフライパンでぶん殴って相手の材料を奪える要素！
この要素がある料理ゲーム、90年代のカルト作品『クッキングファイター好』くらいしか知りませんよ！
新人が作った「フライパンで相手をぶん殴って材料を奪う料理ゲーム」を、却下せずにSteamで無料配信する環境はマジで素晴らしいと思います。
殴った相手を逃がすと先生に告げ口されて雷を落とされてしまい、一定時間スタンして動けなくなります。逃げる相手を再度ぶん殴り、完全に記憶を飛ばせばセーフ！
可愛いフィルターが掛かってるだけで、週刊少年マガジンのヤンキー漫画みたいな世界観なのかな？
雷のペナルティが弱すぎるため、1人プレイだととりあえず殴っていれば勝ててしまう、暴力こそ勝利の味というゲームにになっていますが、4人プレイが可能なので対戦だともっと盛り上がるかも？
電脳空間でウイルス退治！高速ランアクション『TRIUM』
ストアページ
https://store.steampowered.com/app/3767290/TRIUM
「人型ウイルスソフト」のTRIUMを操作し、逃げる大型ウイルス「イントルーダー」を追うSF作品。
使うボタンは3つだけ。TRIUMはゴール目指してレーンの上を自動で走っていくので、左右のレーン移動とキックで小型ウイルスを撃退。小型ウイルスを沢山倒すほど加速していき、好成績でゴールすると演出が変化という作りです。
主人公がクラウチングスタートで駆けだすスタート演出や、クリア時に表示されるイントルーダーの撃退演出や電脳空間の遠景など。制作チームの見せたい画がしっかり決まっています。
隙はあるが正面のウイルスを破壊できるキックと、隙は小さいが隣のウイルスを破壊できるレーン移動を使い分けるシステムも面白い。繰り返し遊んで配置を覚え「俺がWindows Defenderだ！」とばかりに連続コンボでウイルスを破壊する爽快さがじわじわハマる1本。
演出含めて今回の5タイトルでは個人的に一番お気に入りです！
新感覚！タワーディフェンス＋パズルゲーム『もふけし』
ストアページ
https://store.steampowered.com/app/3767270/_/
魔法使いの女の子を操作して、隣の国から攻めてきた「もふ」たちを倒すタワーディフェンス系パズルゲーム。
「もふ」たちの目的はお城を破壊することで、見た目は可愛いのにやることが純粋な暴力！
家庭科の授業で同級生をフライパンで殴ってそうな狂暴さだな！
こちらが3回動くと敵は1回動くターン制のゲーム。
「もふ」たちは落ち物パズルゲームのように上から近づいてくるので、攻撃や魔法で撃退。
「もふ」は倒すのに3回殴る必要があるものの、倒すと隣接した同じ色の「もふ」もすべて倒せる。通常攻撃の他に、横にズラせる吹っ飛ばし攻撃がある。お城は弱点さえ守ればダメージを受けない。
というルールで、うまく同じ色の「もふ」たちをまとめれば一気に倒せるゲームになっています。
クリアするだけなら簡単なものの、画面に表示された3つのミッションクリアを狙うとかなりの手強さ。弱点にぶつからないように「もふ」たちを画面端に動かして、邪魔な色だけ消して、でも次から次へと新しい「もふ」が押し寄せてきて大慌て！
落ち物パズルとタワーディフェンスを融合させたアイデアをうまくまとめており、システムの面白さでは今回随一！
ステージや魔法のバリエーションを増やしたら更に面白くなりそうでした。
残業はつらいよ！異変を探し無事に退勤するホラー『異ノ故リ-Isolated Hours-』
ストアページ
https://store.steampowered.com/app/3767300/Isolated_Hours
「仕事を終えて退勤をする」が目的の3Dホラーゲーム。
オフィス内のモニターの電源、照明、空調をすべて消してゴールを目指す作りで、異変が発生したら近づいて対処。女性の姿をした怪異からは目を反らして距離を取るのが基本ルールです。
やはりこういうホラーゲームはとりあえずプレイする人が多いのか、今回の5タイトルの中でゲーム実況もユーザーレビューも圧倒的に多い作品。
歩き回ってあちこち調べる単純なゲームですが、程良いジャンプスケアに視線誘導を考えたホラー演出、メリハリのあるゲーム構成にと、ポイントをしっかり押さえた構成になっています。
物が浮いたりする異変にボタンを押してスッ……と対処するシュールさも良い味。これはホラーゲーム好きな人が作ってる！テキストもセリフも無いのに色々と想像させるオチも見事！
10分ほどの短編ながら非常によくまとまっていました。
これより出来の悪い有料のホラーゲーム、世の中にいくらでも溢れているのがホラーですよね……。
アンチをファンサで魅了するリズムゲーム！『Aim Beat Charm』
ストアページ
https://store.steampowered.com/app/3767310/Aim_Beat_Charm
クールでロックなギタリストとなり、ライブをしつつアンチを魅力して改心させるリズムゲームです。
画面のマーカーに合わせてボタンを連打してギターを弾く単純なシステムですが、ファンに紛れたアンチを放置すると爆発して会場のボルテージがダウン！そうなる前にアンチにカーソルを合わせ、演奏をぶつけることでファンに改心させることができます。
アンチに開示請求じゃなくてファンサを送り届ける。このギタリストはまだ人の心の光を信じているのだな……！
ゲームとしてはワンボタンのリズムゲームと、スティックで敵を狙い撃つ一人称視点のシューティングを融合させた作りですね。譜面をカッチリ覚えてるのではなく、いかにリズムに乗れるかを重視した判定。
演奏を上手く続けられると「ファンサビリティ」が使用可能。演奏の威力強化から、狙わなくても会場全体を盛り上げられるライブパフォーマンスまで強力なスキル揃い。
会場に散らばったアンチを全画面のライブパフォーマンスでガンガン処理できるようになると、グッと面白くなる作り。リズムに上手くノレるほど、細かい狙いが必要なくなっていくバランスが好みでした。ライブはノリの良さがすべて！
ライブ終了後にSNSで感想が表示されたり、難易度を上げると会場の規模が大きくなったりと、演出周りも作り込んであるのがポイント高い1本でした！
まとめ：5タイトルそれぞれに見所あるアイデアの原石！
というわけで『Byking ROOKIES』5作品の紹介は以上！
ネタのはっちゃけっぷりなら『ドタカワ☆クッキングバトル』
スピード感とセンスならば『TRIUM』
アイデアのまとめ方とシステムの拡張性なら『もふけし！』
短編としての完成度なら『異ノ故リ-Isolated Hours-』
演出とゲーム部分の噛み合いっぷりなら『Aim Beat Charm』
自分からはこういう印象になりました。どれも尖った見所があり、これを新人チームがそれそれ1カ月で作ったというのが凄い。
しかもすべて無料！皆さんも是非遊んでみてください！
ライター紹介
双葉ラー油
老舗ゲームブログ『絶対SIMPLE主義』を20年以上運営するブロガー。「知らないゲームを教えたい！」をスローガンに、大作からニッチな作品まで取り扱う。特撮関連の造詣も深い。謎のマスクを被っているが別にプロレスラーではない。
