ゲームマーケット2026秋を取材! ゲームライターとゲームブロガーが因縁のバトルに挑む
やってきました幕張メッセ!
今日は国内最大規模のアナログゲームの祭典・ゲームマーケット2026秋の取材に来ておりますよ。
この地を訪れるのは東京ゲームショウ2026以来……約一か月ぶりってことになりますね。念願のゲムマ取材、俺は昨年病欠してしまったから格別の想いがあるぜ!

色とりどりのブースに目移りするけど……真っ先に向かいたいのはやっぱり我らがわかさ生活のブースかな?
ですね!
わかさ生活は枠年に引き続きゲムマにブースを出展し、『花鈴のバッティングプラクティス』や『ERROROID(エラーロイド)』といったアナログゲームの展示・試遊を行っているんです。そりゃあトガゲーチームとしては遊びに行かないと!

ふむふむ、『エラーロイド』は公式大会を実施するんですね。しかも事前募集で出場枠はすべて埋まってしまったという盛況ぶり。これはすごい!
『ERROROID(エラーロイド)』公式サイト
https://sites.google.com/view/erroroid/home
ここまでくると「あのわかさ生活がゲームを作っている」という事実もかなり浸透してきた感触があるな。
残念ながら『エラーロイド』の大会参加はできませんが、せっかくなのでタダツグさんとラー油さんの再戦企画などいかがですか?
ちなみに以前トガゲーの企画でバトった時は、タダツグさんが見事勝利を収めていましたね。
過去記事
こちらは望むところですよ。まぁ、タダツグさんがビビって逃げ出したりしなければの話ですが。
言ってくれるぜ。もう一回わからせてやる必要があるようだなあ!
おもしろそうな企画ですね。その勝負、僕が見届けさせてもらいますよ!
ああっ! あなたはこの『エラーロイド』のプロトタイプを開発した、わかさ生活のゲームクリエイター社員・上田さんじゃあないですかっ!

説明口調すぎません?
記事のために言わされてる感が半端ない。
ぐぬぬ……。
わかる。もうちょっと上手くやってほしかった。まあ甲殻類だし仕方ないか。
好き勝手言いやがって……!
上田さん、この2人をけちょんけちょんにしちゃってくれてOKです!
バトるのは俺とラー油さんだけどね……。
相変わらずトガゲーチームは仲がよさそうでホッコリしますねえ。ではタダツグさん、ラー油さん。あらためて『エラーロイド』を遊んでみてください!
今度こそやってやりますよ!
ゲームライター対ゲームブロガーの対決、再び──勝つのはどっちだ!?
トガゲーの読者さんにとっては2回目の説明になりますが……。もう1度ざっくりお伝えすると、こちらは「互いの場に伏せた複数枚のアンドロイドカードのなかから1枚のエラーロイドを先に当てる」2人対戦ゲームです。端的に言えば「心理戦が重要となる推理型カードゲーム」となっています。

お互いの目の前に伏せた7枚のアンドロイドのなかに、それぞれが任意で選んだエラーロイドが1体だけ潜んでいる。それをさまざまな「推理カード」を使って「証拠」を集め、どいつがエラーロイドかを当てるって寸法ですよね。
はい。推理カードは1ターンにつき1個ずつ増えていく「推理力」を消費することで使用できます。推理力はターンごとに全回復するので、基本的には毎ターンすべて使い切るのがセオリーというのは前に説明したとおりですね。

もちろんルールはばっちり覚えてますよ!
さすが頼もしい!
それではバトルスタートといきますか。
今回はタダツグさんが先行ということで、初手はどのように攻めていきますか?
最初は使える推理力が少ないし……俺はコスト1の「痕跡発見」カードを使います!
ほほう。これは「使用された側が自陣のアンドロイドカードの上に証拠を+1する」効果のカードですね。
本作ではさまざまな効果によって積みあげられていく「証拠」が、各アンドロイドにわりふられている「アリバイ」の数値を上回ったとき、そのカードをオープンすることができる(朗読)

そのとおりです。なので「誰に証拠を置いていくか」はとても重要なんですよ。ではラー油さん、どのアンドロイドに証拠を置きますか?
最初は誰に置いてもいいしなー。よしリリアンにしよう。
受け攻めいくつか予想しとったが……そりゃ悪手だろ、宇宙人。
!?
どういう意味ですか、タダツグさん?

言葉どおりの意味ですよ。ラー油さんのエラーロイドはこのリリアンだと、俺にはハッキリわかりましたね。
ふむ、初手から言葉でかく乱するトラッシュトークですか。身内同士のバトルならではのテクニックといえますね。
マナー違反なら申し訳ありません。
でもわかっちゃったんです。カニさんも見てたでしょ?
「誰に置いてもいい」みたいな“それっぽい”言葉を口にしつつ、実際は悩む素振りすら見せることはなくて、あたかも「最初から決めていたかのように」さっさとリリアンに証拠を置いたところを。
たしカニ……いや、私は写真を撮っていてちゃんと見ていなかったかもです。。
「誰に置いてもいいしなー」って言葉は「誰に置こうか悩んでいる人間」がクチにするセリフじゃあねえのか? なのにどうして迷わずリリアンに証拠を置いたんだ? え、ラー油さんよぉ。
な……なななな、なんのことかなななななななな。
動揺のあまり、ジョイマンみたいになってきました!
い、今のチョイスに意味なんてないぜ? あるわけがないんだぜ!
目を逸らすな、目を。
ぐぐぐ。

ラー油さん……あんた、嘘つきだね。なんにせよ、俺は「最初からリリアンがラー油側のエラーロイド」だと断定して捜査していくことを宣言するぜ! ターンエンド!
……ごくり。
う、上田さん。これってどういう状況なんですか?
タダツグさんは今のラー油さんの動きを「最初からエラーロイドに証拠は置かないだろう」という思い込みを逆手に取ったトラップだと考えているようですね。実際はどうなのかわかりませんが……いやはやコレは面白い。
さぁて、そちらの番だよラー油さん。あんた、背中がすすけてるぜ……。
タダツグさんが博打マンガの主人公みたいな言葉遣いに!
しかも恍惚とした表情を浮かべて……これはめっちゃ自分に酔っているぞ!
ぐぁぁっ! よ、余計なことを!
タダツグさんをナチュラルに煽っていくカニさん……只者じゃあない。
トガゲーチームのメンバーは面白いですねえ(笑)。
──数分後、3ターン目──
はぁ……はぁ……。
まだ序盤なのにラー油さんがだいぶ憔悴しているように見えます。
上田さん、この状況はいかがでしょうか。
ええ。宣言どおり、タダツグさんが執拗にリリアンを狙ってくる事にプレッシャーを感じているのかもしれません。

実際、ラー油選手は、証拠を取り除く効果などを使ってリリアンを守る動きにシフトしちゃってますね。
思い込みを誘発するためのタダツグ選手による高等テクニックなのか……。それとも本当にリリアンがエラーロイドなのか? 試合展開が面白くなってきました。
おっとー! 守備に徹していラー油選手が動くようです!
俺は「犯行動機の把握」カードを使う!
タダツグさんには自分で選んでアンドロイドカードに証拠を3つ置いてもらうぜ!

ふぅん……。証拠を置くアンドロイドは俺が選んでいいんだな?
じゃあ俺は「オリバー」を選んで彼の証拠を4の状態にし、強制オープンにするぜ!
なんと、タダツグ選手はこの一手を読んでいたようです!
これは前回の対戦でもタダツグ選手が使った特殊効果ですね。
オリバーは今のように特殊な形でオープン状態になった場合「相手のすべてのアンドロイドに証拠を+1する」という特殊能力を持っています。
今回でいえばラー油さんのアンドロイドたちはすべて証拠が+1されることになります。
し、しまった! その特殊効果を忘れていた!
ふふ……うちのオリバーはもちろんアンドロイドだ! そして今度は俺のターン! 俺はこの「挙動不審」のカードを使用するぜ。

これは「ラー油選手が自陣のアンドロイドに証拠を置くことになる」カードですが……。オリバーとのシナジーが強力ですね。
解説の上田さん、詳しく教えてください。
このカードの通常攻撃力は2なのですが、すでに証拠が1以上置かれているアンドロイドに対しては、攻撃力が4となり、証拠を一気に4つも増やさなきゃならなくなります。
盤面を改めて見てみましょう。ラー油選手のアンドロイドたちは、タダツグ選手のオリバーが発動した特殊効果のおかげで全員に証拠が置かれている……。つまり、誰を選んでも証拠を4つ置かなくてはならない!
これはピンチだ、ラー油選手!
実況席、うるせぇぞ!
まぁ、そういうことだよラー油さん。リリアンはまだ安全に見えるし、せっかくだからここで置いてみればいいんじゃあないか? もっとも……リリアンがエラーロイドじゃあないのならばね。
くっ……リ、リリアンには置かない。ここは他のアンドロイドに証拠を置かせてもらう!
(コホン)なるほど。これはラー油さんが「徹底的にリリアンを守るムーブ」があけすけになってきてましたね……。タダツグさん、ターンエンドでいいですか?
いいや、まだです。俺はもう1枚「挙動不審」を持っている!
な、なにぃ!
またもや証拠を4つ置くことになった……だと⁉
鮮やかなコンボ!
ラー油さんのアンドロイドにどんどん証拠が積みあがっていきますね。「挙動不審」は低コストの推理カードながら、こういう使い方をされると高コストと同等、あるいはそれ以上の効果を発揮するんです。
ちなみに俺は手札にまだまだ「挙動不審」をストックしているぜ? せいぜい足掻いてくれよ、ラー油さん……。
なんだって? ち、ちくしょお……。
──数ターン後──

はぁ……はぁ……。
粘るなあラー油さんも。ひたすらリリアンを守って生きながらえて……抵抗してもムダだって、なんでわからないんだ?
まだだ、まだ終わらんよ!
(こいつ……まだ目が死んでいない?)
自陣のアンドロイドはほとんどオープン状態にさせられているのに、ラー油さんの闘志が消えません。何か企みがあるんでしょうか。上田さん、どう見ますか?
さて……どうなんでしょうね。
かかってきなよタダツグさん。俺はリリアンを守り、そして逆転してみせるぞ。
謎の強気……わ、わかったぞ! さては貴様、リヴィールカードを使うつもりか⁉
リヴィールカード「真相解明」とは、自分で相手のアンドロイドを指定して、1回だけ強制的にオープンさせることができる一発逆転のカードです。このカード、後攻であるラー油さんは推理力を12消費することで使用できるのですが……。
推理力12だと、ラー油さんの手持ちでは足りませんよ?
普通ならそうです。でも、このカードにはある特殊な効果があります。

どれどれ。「このカードのコストはオープンしているアンドロイドの数だけマイナスする」。
ということは、つまり?
今のラー油さんは自陣のアンドロイドがほとんどオープンされています。あと1~2ターンもすれば、このカードの効果を発動することもできそうですよ。
ここから一発逆転が!?
マスクの中でそんなことを考えていたんですか!
考えたなラー油さんよぉ。しかしそうはさせん! そちらのエラーロイドはとっくに見当がついているんでね。俺はここで「追跡」の推理カードを使用するぜ。
「追跡」は自分で相手のアンドロイドを指定して証拠を2つ乗せる効果のカードです。タダツグさんが選ぶのは……?

もちろんリリアン一択。さあラー油さん、出しな……てめぇの……エラーロイドを!
ぐあああああああ! また負けたああああああああああ!
よっしゃああああああ!

まさか本当にラー油さんのエラーロイドがリリアンだったとは。
タダツグさんの読み通りでしたね。お見事でした!
初手のトラッシュトークに動揺してズルズルとタダツグさんのペースに……く、悔しいッ!
しかしたったアレだけのやり取りで、よくぞラー油さんのトラップを見破りましたね。それどころか、逆手に取って利用しちゃうあたりがさすが。よっ、自称・ゲームライター!
自称じゃなくてホントにゲームライターだっつの!
まあ、ラー油さんとの付き合いも大分長くなってきたからね。あそこで意味もなくしゃべりながら証拠を置いたりするのはあからさまに怪しいってピンときたんですよ。俺のサイドエフェクトがそう言ってる。
くそぅ。悔しいけど完敗だぜ相棒。だがまだゲムマ取材は始まったばかり! 他のブースでさらにバトルといこうじゃあねえかっ!
ナメんな! けちょんけちょんにしてやんよ!
お2人ともお見事でした。そして上田さん、やっぱり『エラーロイド』は面白いですね!
ありがとうございます。宣伝になってしまうんですけど、じつはこの『エラーロイド』ですが、拡張版の第二弾となる『ERROROID ブローアウト』をリリースさせていただくことになりました!
『ERROROIDブローアウト』商品購入ページ
https://shop.wakasa.jp/shop/g/g675100101-04/
発売日はいつですか?
10月29日ということで……記事が掲載される頃にはもう発売されていると思います。新しいアンドロイドカードや、より奥深い駆け引きを楽しめるようになる推理カードも充実していますので、トガゲーチームの皆さんにもぜひ触れてみてもらえればと思います!
めちゃくちゃ面白そうじゃないですか! ぜひ遊ばせてください。今度は上田さんともバトルしたいですし、色々とインタビューなんかもさせてもらえれば。
もちろんです。こちらも楽しみにしてますね!
上田さんお邪魔しました。途中で実況にも参加していただきありがとうございました!
大会の運営もがんばってください!
ありがとうございます。皆さんもゲムマを思う存分楽しんでいってくださいね~!
──こうしてわかさ生活のブースをあとにし、ゲムマ取材に戻ったトガゲーチーム。次回の記事ではさらなるバトルの模様をお届け⁉ ぜひお楽しみに!

ライター紹介

タダツグ
締め切りはケツ合わせ系のゲームライター。業界歴は20年以上で、1日のうち大半の時間をゲームに注ぐほか、アニメや映画、マンガなども大好物。仕事柄、多数のゲームに触れる機会が多いものの、趣味の範囲ではお気に入りのゲームをずっと遊び込むタイプ。

双葉ラー油
老舗ゲームブログ『絶対SIMPLE主義』を20年以上運営するブロガー。「知らないゲームを教えたい!」をスローガンに、大作からニッチな作品まで取り扱う。特撮関連の造詣も深い。謎のマスクを被っているが別にプロレスラーではない。