知らないゲームを教えたい!(挨拶)
ゲームブロガーのラー油です!
今回は6月22日にアップデートでオンライン対戦が追加され、7月18日までセール中の超尖ったゲームを紹介します。
キーワードは……「おビンタ」でしてよ!
ストアページ
https://store-jp.nintendo.com/item/software/D70010000062212
パブリッシャー:PLAYISM
機種:Switch
価格(税込):1650円
大正時代の華族の家で巻き起こる、お嬢様同士の仁義なき「おビンタ」バトルを描いたゲーム。
2007年にflashゲームとして発表され、その後スマホ版など様々な展開が行われた『薔薇と椿』のNintendo Switch版です。
ローカル対戦や総アニメコマ数約2000枚で描くグラフィック、フルボイス化、システムの変更、Joy-Con完全対応と、ただの移植ではないパワーアップっぷり。
SwitchのJoy-Conを振り、プレイヤー自らの手で行う「おビンタ」の気持ち良さに加えて、あまりにもバカバカし過ぎるシナリオ展開とアニメの凝りっぷりが魅力です。
Switchならではのバカゲーとして、見事な仕上がりでしてよ!
「おビンタ」で相手を倒すわよ

主人公が異なる4つのシナリオと、別作品とのコラボである『ラムラーナ』編の合計5本で構成されたオムニバス作品です。
話の軸になるのは、最初に遊ぶことになる椿小路玲子のシナリオ。
華族・椿小路家の長男である俊介が亡くなり、彼に嫁いだばかりで庶民の出だった椿小路玲子は家族にいびられるようになる。そこから玲子は一念発起し、相続権を手に入れるために「おビンタ」による女の闘いでのし上がっていく。生まれなんて関係ない。すべては「おビンタ」による打ち合いで決まる!
途中までは古式ゆかしいお約束のドラマなのに、急に「おビンタ」の嵐が吹き荒れておかしくなる。
女の闘いってそういう事じゃない気がする!
「庶民の女は打たれ強くてよ!」というキメゼリフが物理的な話とは思わないじゃないですか!

大正時代の格式高いお屋敷が舞台なので、ゲームはレイアウト含めて優雅な雰囲気。
オプションの項目も「お設定」「おBGM」「お効果音」「おボイス」と、お嬢様テイストに溢れたワードで統一されています。
ここも絶対そういうことじゃない気がする!

ゲーム自体は1対1の「おビンタ」バトルで相手を倒していく対戦型のアクションゲーム。
ターン制になっており、こっちが一発「おビンタ」をしたら次は相手の番。操作はJoy-Conを振るか、画面をスワイプするかの二択です。

「おビンタは華族の女性がお相手を許せない時にだけ許される由緒正しき競技」
という設定であり、これはフェアかつ気高き決闘なのです!

自分の番になったら相手の隙を突いて「おビンタ」をクリーンヒットさせる!
相手の番になったらタイミングを見極めて「おビンタ」を避ける!
基本はこれだけ。
相手の動きや癖をよく見て隙を突くのがすべて。「おビンタ」を多く決めると相手を掴んでの「往復おビンタ」や、ベストタイミングで相手の「おビンタ」を避けると「おカウンタァ」で反撃も可能。
単純明快! しかし深みのある「おビンタ」の世界
単純明快なゲームですが、なんと言っても題材が「おビンタ」というシュールさが笑えるし、フェイントを織り交ぜながらのジリジリとした駆け引きによる緊張感と、そこから一撃決める気持ち良さが最高。単純なシステムですがよくまとまっていますし、これはJoy-Con操作で明らかにゲームとしての面白さが増しているところ。

相手の体力が減ると段々顔が腫れていくなどグラフィックも細かい点。登場キャラ全部にこういう差分があります。
こういうタイマン勝負のゲームは、相手のリアクションを凝ってナンボなので力の入れ所を分かってますね。フェイントの種類も各キャラの個性が出ています。
どのキャラも体をスッ…スッ…と動かしてこちらのおビンタを誘う姿がテクニカル!

ゲームを進めると対戦相手がどんどんハチャメチャな連中になっていく。これが華族の恐ろしいところなんですね。
やっぱりお屋敷が舞台なら家政婦は外せないし、家政婦の名前は三田さん!
三田さんが天井に張り付いて見た!

お前のようなデカい家政婦がいるか!
と言いたくなるド迫力で、重すぎる効果音が明らかにビンタじゃないのがずるい。

更にゲームが進むと普通に二人掛かりで勝負を挑む姉妹も出てきてルール無用!
二人並んだままバトルになるので、「おビンタ」で右だけ重点的にダメージ受けるのがあまりに不憫!
屋敷を飛び出し、世界を相手に「おビンタ」

ストーリーは華族の権力争いの話かと思ったら早々にバトルマンガのような展開に突入。
「ワールドユース編」に突入するとノリがただの90年代ジャンプ漫画パロに。
大正時代の家族の屋敷を飛び出し、広い世界での戦いが始まります。いや、はじまっちゃダメだろ!?

対戦相手でどう見てもお蝶夫人なウィン・ブルボンが登場し「英吉利のおビンタで使う由緒正しきお道具」などと言いながら、本当にラケットでぶん殴ってくるから困る。
日本の法が通用しない……さすがワールドユース編……。
「やめろーっ!ラケットは人の顔をぶん殴る道具じゃない!私とおビンタバトルで勝負よ!」と、思わず言い返したくなるハチャメチャさ!

クリアするだけなら2時間掛からないくらいのボリュームですが、ステージ毎に必ず用意された激しい突っ込み所と、対戦相手一人一人の演出密度で満足させてくれます。
完全に一発ネタとしか思えない内容ですが、フルボイスの会話デモと濃すぎる登場キャラたち、異常に力の入ったアニメOPなどなど。本気の「おバカ」を貫き完全燃焼した1本。
元はflash時代のゲームですが、Joy-Conという相性最高のデバイスと出会ったことで、唯一無二のおバカゲヱムとして薔薇が燃え上がった!オンライン対戦搭載でセールも開催中の今こそオススメです。
頬が腫れるまで、腕が筋肉痛で燃えるまで「おビンタ」するわよッ!
ライター紹介

双葉ラー油
老舗ゲームブログ『絶対SIMPLE主義』を20年以上運営するブロガー。「知らないゲームを教えたい!」をスローガンに、大作からニッチな作品まで取り扱う。特撮関連の造詣も深い。謎のマスクを被っているが別にプロレスラーではない。