イラストレーター 遠藤ツネノリさんにインタビュー!

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イラストレーター 遠藤ツネノリさんにインタビュー!

プロフィール

遠藤ツネノリ

フリーでゲームのイラストレーターと講師をしています。
少年時代に触れたコンテンツを創作の源として絵を描いてます。
心は常に少年でありたい

連絡先

メールアドレス:tsunenoriillust@gmail.com
X(旧Twitter):https://x.com/tsunenoriillust

作品『番犬』

作者について

――どんな幼少期を過ごしていましたか。

幼少期で言うと、当時のいろいろな娯楽コンテンツに触れていた印象があります。アニメや漫画もそうですし、比較的ゲームの環境も整えてくれていた家だったので、漫画、アニメ、ゲームにはまんべんなく触れていました。
その中でも、絵との出会いという面で言うと、ゲームの影響が強いかなと思っています。ゲーム体験の中で見てきたキャラクターや主人公の造形には、昔からずっと惹かれていたなと思います。

——ちなみにどんなゲームをやられていたのでしょうか。

王道で言うと、『ポケットモンスター』『ドラゴンクエスト』や『ファイナルファンタジー』『ロックマンエグゼ』など。他には『サモンナイト』や『.hack』などは今でも強く記憶に残っています。
ただ、遊んだ数に対してクリアしたゲームは少なく、当時の自分が見ていたのはキャラの良さであったりゲームの楽しさであったりと、作品全体にある非日常的な雰囲気を楽しんでいたんだと思います。

――絵を描こうと思ったきっかけを教えてください

中学の頃、何気なく遊んでいたゲームのデフォルメされたキャラクターを見て、シンプルな構成をしていたので自分でも描けるんじゃないかと思って模写してみたのがきっかけです。結果はもちろん下手な絵にしかならなかったんですが(笑)
それから上手く描けるようになりたいという気持ちが少し生まれて、以降遊ぶ以外の趣味が出来た感じです。

——そこから絵の道に進まれたのでしょうか。

いえ、その程度の気持ちでイラストレーターになれるわけがないとわかっていましたので、高校卒業後はとりあえずの夢として掲げていた料理人になるため料理の専門学校に行きました。
半端な目標だったのもありその夢も破れてフリーターになり、別の道で進学もしてみたんですがそれもうまくいかず……。
そういう紆余曲折を経て追い詰められた時、最後に思いっきり頑張れるものは何かを考えて、“絵だったらいけるかもしれない”と思ったんです。
僕の絵は完全に独学で、それも高校卒業後はまったくやっていませんでした。
ある時ふと数年ぶりに絵を描いてみたらこれまでやってきたことの中で一番集中できるとわかって、これが年齢的にも好きなことを仕事にする最後のチャンスだと思い20代半ばから絵の道に進むようになりました。

——実際に絵の道を歩み始めてみてどうでしたか。

最初はまったく仕事がありませんでした。多少の絵心はありましたが、正直、稼げるレベルではなかったんです。
ただ、もう後がないので、とりあえず企業から仕事をもらえるようになることを目標に、画力を上げるためにひたすら描きました。
結局1年くらいは仕事がなかったんですが、少しずつ依頼をもらうようになって、もらえた仕事をこなしながら
信用と実力をつけていって、今ようやく安定して依頼をこなせるようになりましたね

――制作に影響を受けているものはありますか。

ゼロ年代に放送されていたキッズアニメやホビーアニメに強く影響を受けています。
作品で言うと『ドラゴンドライブ』や『真・女神転生 デビチル』『デジモン』『シャーマンキング』などバトル物を見ていました。
あと、モチーフになるものだとドラゴンやフェニックスなど、男の子が一目でわかりやすく喜ぶタイプの要素は大体好きです。

――制作するときのルーティーンを教えてください。

今その瞬間に好きな音楽を、イヤホンで爆音で聴きながら描いています。周りの音を遮って、自分の世界の中に入って描いているような感じですね。
最近だと、Netflixで配信されたアニメ『ひゃくえむ。』を見まして、その主題歌であるOfficial髭男dismさんの「らしさ」をひたすらループして聴いています。
1月の年明けから聴いていて、今4ヶ月経っていないくらいなんですけど、LINE MUSICの再生回数を見たら、1000回以上再生していました。今は1081回くらい聴いていると思います。

作品について

――今回の展示作品について教えてください。

作品名『番犬』

鬼の少年が階段に座り込みこちらを睨みつけているという絵ですが、奥にはお化けの姿もあるので、これより先には行かないよう見張っているようにも見えるシチュエーションです。
身の回りの道具を見るに掃除をしていそうですが、汚れ方からただ清掃をしているわけでもなさそうです。
絵作りの話だと自分の考える格好いい少年を描こうと決めていましたので、その時の条件として強そうであったり、目つきが悪く一匹狼のような感じにしたり、そういう好きな要素を盛り込んでいったら今回はこのような形になりました。
今作のロケーションは、日本のとある場所をモデルにしています。

——実在する場所を、もとに描かれているんですね!

気がつけばいつもやってる手法になっていて、背景を実在する場所にすることで実在性が増す、と言えば聞こえが良いですが本音を言うと背景まで一々オリジナルにしてられないだけです笑
ただリアルな場所をモデルにする以上はその分しっかりリサーチをして描くようにしています。

——絵の中だけではなく、絵の前にも清掃関連の小物が置かれているのが面白いです。この清掃中の看板、汚れまでリアルですよね。

ありがとうございます。これは実際に販売されているものを買って、自分であえて汚しているんです。絵の具をべちゃっとつけて、汚い雑巾で拭いて、めちゃくちゃにして。もともと新品だったものを、かなり汚しています。

――この作品で挑戦したこと

実は展示をするのが初めてで、それ自体が挑戦なんですよね。
自分は講師として展示を見て、“こうした方がいいね”と伝える立場でありながら、よく考えたら自分は展示をやったことがないなと思っていて。
なので何かの機会があったら、自分もこういう展示をさせてもらいたいとずっと思っていました。
今回は学生たちがやっているものを見て吸収しながら、自分だったらどうするかを考えて見よう見まねでやってみました。

――この作品の中で、特に見てほしいポイントを一つ挙げるとしたらどこですか。

展示的な話になりますが、シルエットを含めた絵全体です。
とにかく大きく主張してみたかったのでインパクト重視でサイズをデカくしました。
周りと比べてかなり大きい展示作品になったので、一応目的は果たせましたが持ち運びが大変で……。
他の人が妥当なサイズにしている理由が理解でき、大変勉強になりました……。

メッセージ

――遠藤先生の将来の夢を教えてください。

児童書のお仕事に興味があります。
描き始めたのは中学ですが、きっとキャラクターの絵そのものには小さい頃から触れていた体験があるからそもそも感心を持っていたんだと思っています。
そういった経験をさせてもらえた児童書を始め、キャラクターがあるコンテンツには恩返しをしたいと思っているので、いつか叶ってそんなお仕事がきた際は全力で取り組む所存です!
どんなお仕事もいつも全力ですけどね笑

――遠藤先生にとって絵とはどんな存在ですか。

人間として成長させてくれるものです。趣味としての絵の時代も、仕事としての絵の時代もある中で
僕にとって一番多くを教えてくれたのが絵だと思います。人から感謝されることや、表現力が上達する実感など、日々刺激に満ちていて、おかげで未来の自分に期待することができています。

――最後に、これから絵を目指す人や、絵を描いている人にメッセージをお願いします。

絵に救われたというと少々誇張してるかもしれませんが、前述の通り、絵を通して自分の道が開けた経験から、描くというのは希望であったり、可能性みたいなものを秘めている行為だと思っています。
自分の描くきっかけを思い返しても誰かが描いた絵から始まっているものなので、自分も誰かにとってそのような存在になれたら嬉しいですが、そうでなくても描き続けていれば何かしら見えてくるものがあると思います。
どんな形であれ、ぜひ描き続けてください。

実は……

実は遠藤ツネノリさんは、先日取材させていただいたCOさんの師匠でもあります

COさんの記事はコチラ(画像クリックで飛べます。)

COさんは卒業制作で、お世話になった先生をデフォルメしたキャラクターにし、それをトレーディングカード風にして販売する作品を制作された方です。(遠藤ツネノリ先生は画像一番左『メンター』)
ご自身がデフォルメされたキャラクターとして、卒業制作に登場している件についても、お話をうかがいました!

――ご自身がキャラクター化されていることについては、どう感じていますか。

何かしらの思いが反映されているのだろうなと推察できますが、そこに特に感情はないというのが実のところです(笑)。
仕事的な視点で見ると、自分の見た目に絵としての特徴は少ないと思っています。そういう意味では、映える箇所を意図的に作り出さないと、キャラクターとして成り立たない難しさがあったのではないでしょうか。
COさんは「遠藤先生のように、絵の仕事で生計を立てるイラストレーターになりたい」と言ってくれたこともあり、普段の授業より強度を高くして指導したつもりです。その学びが活かされて、この形に至ったのであれば幸いです。

インフォメーション

遠藤ツネノリ

フリーでゲームのイラストレーターと講師をしています。
少年時代に触れたコンテンツを創作の源として絵を描いてます。
心は常に少年でありたい

連絡先

メールアドレス:tsunenoriillust@gmail.com
X(旧Twitter):https://x.com/tsunenoriillust

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連載

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