展示会『バース』参加者ミニインタビュー:らたりーさん

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若きアートの炎
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展示会『バース』参加者ミニインタビュー:らたりーさん

プロフィール

らたりー

普段自分が感じたことを絵にしています。

女の子を描くのが好きです。

チョコも好きです。

Instagram:@rataly0v0

――まずは今回、展示会「バース」に参加された経緯を教えてください。

私は前回も参加していて、その流れで今回も参加することになりました。
初めて参加したときは、主催のミヨシさんともともと知り合いで、私が絵を描いていることを知っていてくれたのもあって、声をかけてもらったという感じです。

――ありがとうございます。次は、今回出展されたそれぞれの作品についてお話をうかがいます。
まずは一番左、『まーメイド』からお話を聞かせてください。

『まーメイド』

『まーメイド』の“メイド”だけがカタカナなんですが、これはあえてそうしています。
多くの人は、この絵を見た最初、きれいな服を着た女性という印象を受けると思うんです。
でも机の上に視線を移すと、そこには掃除道具がある。これが“メイド”だけカタカナにしている理由です。

この作品では、女性が社会の中で“綺麗でいること”を求められながら、同時に家事全般を任されることが多いという現実を表現しました。きれいでいないといけないのに、肌が荒れることもある掃除を任されるのって、ちょっと矛盾していますよね。
 
そしてもう一つこの作品をひも解く要素が“マーメイド”です。
じつは彼女の足元を見ると、鱗が生えているんですよね。
外側では綺麗でいるけれど、実は家では家事をやらされている。そんな“見せない部分”があるということの表現にもなっています。

ーー本当ですね! 言われるまで気づきませんでした……。この立体的な鱗はどのように制作されたのでしょうか。

クリアファイルを穴あけパンチでくり抜いて、その抜いた部分を絵の具で塗って、切って貼っています。

ーーこの作品は、ぱっと見ただけだときれいだなという印象を受けますが、細部に目を凝らしてみると、違和感や工夫が随所に込められていることに気づきます。
お話をうかがった後に彼女の表情を見ると、最初に見たときとはまた違った印象になるのも良いですね。

ーー続いて二作目『Broken Ice』について聞かせてください。

『Broken Ice』

『Broken Ice』は、前回のイベントに参加したときの自分の心境を作品にしたものです。
私は前回の展示会に参加するまで、ネットにあげる以外では人に見せることもなく、一人で自分の部屋で絵を描いているだけでした。

でも、誘われて展示したことで、家族や友人に自分がこういう絵を描いていると紹介できたり、絵を描く友達ができたことが、すごく感激だったんです。

氷のように冷たい殻を砕いてくれた、閉じこもっていた私を外の世界に連れ出してくれた、そのときの気持ちを絵にしました。

――とても素敵な制作エピソードですね。
作品の奥にある気持ちを知ることで、タイトルの意味がより深く伝わってきました。

ありがとうございます。ほかにも、この絵の女の子の手元が首元にあるのは、自分で自分の首を絞めていた、つまり勝手に一人で閉じこもっていた自分を表しています。
あとは、先ほどの作品と同じようにマーメイドの要素も入れたくて、氷を割ったものをフォークに見立てています。

――マーメイドモチーフだからフォークというのも、一貫性があって面白いです。
一つ気になったのが、フォークって鋭利なもので、当たると危ないものでもありますよね。
それを投げるというのは少し怖い気もして。
でも、誰かを傷つけてしまうかもしれなくても、それを顧みず救おうとした――そんなテーマでもあるのかなと感じたのですが。

ありがとうございます。実は、もともとは手を描いていたんですけど、絵のバランス的に、手があるとあまり可愛くないかなと思って消したんです。なので、このフォークは投げられたというイメージで描いているわけではないんですよ。

ーーあ、そうなんですね。

はい。このあと、ちゃんと落下します。でも、いろんな解釈があっていいと思っているので、そう思ってもらえてうれしいです。

――よかった……!

――次は三作品目、『Couch Potato』について教えてください。

『Couch Potato』

最後に説明する作品のところ、本当に申し訳ないんですが、実はこの作品には特に深い意味はないんです。
デザインを思いついたので、描いてみました!って感じでして。

――え! そうなんですか。

一応あるにはあるんですが、それも“無理しないでいいよ”というくらいです。

タイトルにもある『Couch Potato』は、海外のスラングで、ソファ(カウチ)に寝転がり、ポテトチップスやピザなどのジャンクフードを食べながら、長時間だらだらとテレビや動画を見て過ごす人を指す言葉なんです。いわゆる“怠け者”という意味ですね。

言葉としてはあまり良い意味ではないんですけど、それくらいでいいよ、という気持ちで描きました。

――なるほど、だからピザの上で寝転んでまったりしている絵なんですね!
ちなみに、ピザの中にある花柄にはどんな意味が……。

これは純粋に、かわいいからです!

――なるほど! それは大事です。

――今作を出展されるうえで、“バース”をどのように解釈されましたか?

私が今回、“バース”に沿って描いたのは、二つ目の『Broken Ice』ですね。

展示会に参加して、自分が絵を描く上での心構えが変わりましたし、仲間もできました。
 “誕生”という意味のBirthとは少し違うかもしれませんが、私自身が生まれ変わることができた、そういった意味合いで制作しました。

――最後に、社会人になってもアートの炎を燃やし続けたいと考えている方、もしかすると未来の参加者になるかもしれない方々へ向けて、メッセージをお願いします。

ぜひ一緒に展示会をやりましょう!

私のように、それまで一人で描いていた方でも、展示に出すことでいろいろな発見があると思うんです。そういう経験を、ぜひしてほしいです。
普段描いている絵の“ちょっとした発表会”くらいの感覚でも全然大丈夫ですし、この記事を見て“ちょっと興味が湧いた”くらいでもいいと思います。

参加してくださる方が増えれば増えるほど、本当にうれしいです。

展示会『バース』ルポはこちら

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