イントロダクション
HAPPY! 「本」と「ことば」が何より大好き、いっちーです!
今回取材するのは、社会人アートサークル“エン”さんのグループ展。
そのテーマは“バース”。
「生まれる」という意味のbirthでもあり、曲のVerseでもあり、そのほかにもさまざまな意味を内包する言葉。
つまり――解釈は自由!
参加条件は一つ。
「社会人になってもアートを続けたい!」
その思いさえあれば、だれでも参加可能という、間口のとても広いグループ展なんです。
仕事をしながら、それでも創り続ける。
そんな熱が集まった空間、気にならないわけがない!
この記事では、ルポとミニインタビューの模様をお届けします!
それじゃ、行ってみよ~!
ルポ
2026年2月22日。
場所は大阪・梅田。
駅前にはさまざまな有名店が軒を連ねているが、少し道を逸れると、壁や消火栓、ガードレールや自販機にいたるまでスプレーアートが目に飛び込んでくる。
にぎやかで、少し雑多で、でもどこかエネルギーに満ちた街並み。
そんなアートな空気をまとったエリアにあるのが、梅田駅から徒歩5分ほどのアートギャラリー『四匹の猫』だ。

入口に飾られているのは、主催であるミヨシさんの作品。


生命の誕生の地である海をモチーフにした壮大な一枚に思わず目を奪われます。
深い青、広がる光。
まるで世界が始まる瞬間をのぞき込んでいるような感覚に包まれ、気分はすでに最高潮!
「ほかには、どんな“バース”が待っているんだろう?」
胸を高鳴らせながら会場内へ足を踏み入れるとまず出迎えてくれたのは、Akitoさんの作品。

Akito
幼少期にアトリエに通い絵を描く楽しさを覚え、現在も楽しく絵を描き、依頼もいただけるようになりました。
このグループ展にはエン。の代表からお誘いをいただき参加させていただいています。
和の趣を感じさせるモチーフと、白い洋風の石膏像。
異なる文化が同じ画面のなかで静かに溶け合い、不思議な調和を生み出しているのが印象的な作品でした。
その横には――
ここまでの雰囲気とはがらりと変わり、アニメのような美麗なイラスト!
繊細な線と透明感のある色彩に、一瞬で心をつかまれました。

緋桃あやひめ
他の社会人の方々よりはイラストというものにより触れる仕事をしておりますが、ご縁がありこの展示会のお声がけを頂けました。
普段から女の子とお花やスイーツといったモチーフを掛け合わせてイラストを制作しており、イベント等に参加したりしています。


ここからがそをじ
関西中心で活動しているフリーのイラストレーター。
うちの子が好き過ぎて好き過ぎる人間です。
続いて現れたのはPOPな色づかいの作品たち。
ぱっと弾ける色づかいに、空間の温度がぐっと上がる。
思わず一歩近づいてしまうような親しみやすさと、近づいてよく見てみると、ただ明るいだけではない意味合いをかんじられます。



らたりー
普段自分が感じたことを絵にしています。
女の子を描くのが好きです。
チョコも好きです。

ao
のろのろと絵を描いて楽しんでいる不動産営業人間です。ちょくちょく依頼を頂きながら似顔絵やイラスト風景など描いております。気分が落ちている時ほど筆が進みます。

nyame
小さい頃から絵を描くのが大好きで、なんだかんだ色々描いています。
ぐるぐる目が大好きなのでイラストによく取り入れています。
自分のかわいいをこれからもいそいそと描いていきたいです。
アートサークル エン。様には友人の紹介で参加させていただきました♫

よしだ
映画や音楽が好きで、それらが創作の原動力になっています。
友人の紹介を通じてこの展示会に参加させていただきました。
さらに視線を移せば、赤や青といった原色を大胆に使った作品も。
ここまでのPOPやアニメ調のイラストとは違った鮮烈なコントラストに目を惹かれます。

moku2
社会人をしながら絵を描いています。人には言えないこと、内面的なものをイラストとして表現していけたらとおもっています。
細々と制作しており、今回の展示会は主催の三好さんから声をかけていただき参加させていただきました。

せいや
高校〜大学まで芸術学部美術コースに所属。大学2回生から染色を専攻。
現在はごく稀にイラストのご依頼をいただいています。
このグループ展には友人の紹介で参加させていただきました。
別の壁には、海外の風景を白と黒のシンプルなタッチで描いた作品が。
色を削ぎ落としているのに、いや、削ぎ落としているからこそ、風や光の気配がより鮮明に感じられる気がします。
静けさの中に、確かな物語が息づいていて、そこに生活している人の息遣いまで聞こえてきそうです。

sk
普段は茂地くるみという名義で動画編集者をしております。
イラストから動画まで幅広く制作しています。
そして最後に目に飛び込んできたのはこれまでとはまずジャンルからして違う立体造形物!

風間阿槻
栃木県出身。京都芸術大学卒業後、ビル工事の現場監督として都市開発に携わる傍ら、淀スタジオに所属。同時期に訪れたコロナ禍に直面し、現実空間を他者と共有する「体験」や「触覚」の意味を問い直すアートシーンの只中で活動を展開した。
退職後、約1年間の浮浪生活を経験。制度や居場所から一時的に離脱する時間を経て、現在はエンジニアとして勤務する一方、彫刻制作を継続している。
〈主な展示歴〉
・個展「彼岸に触れながら」
・東京都美術館「フィールドワーク:世界の教科書としての現代アート」展
・「朝は来るのか」展 ほか
原色を基調とした作品にPOPなイラストもあれば、シンプルなものもあり、なかには立体造形物まで。
キャンバスのサイズもさまざまで、まさに多様な“バース”の解釈がそこに広がっていました。
主催のミヨシさんに開催後インタビュー
グループ展「バース」を開催してみて、初日の手応えはいかがでしたか?
これまで4回開催してきた中で、今回は作品の種類の振れ幅がいちばん少なかったです。
それは決して悪いことではなくて、1回目から続けてきた中で、展示会としてのまとまりや作家性のようなものが育ってきた結果なのかなと思っています。
限られた時間の中で、自分の個性をどう出すか、その見せ方も皆さんどんどん上手くなってきていると感じました。
3日間を終えて、いかがでしたか?
100人近くの方にご来場いただき、アーティストの呼びかけで来てくださった知人の方や、ふらっと立ち寄ってくださった方など、さまざまな方に見ていただくことができました。作品をじっくり見てくださったり、新しい発見をしてくださったりする方もいて、開催してよかったです。
社会人として活躍している人たちが、仕事とはまた違うかたちで自分の表現を見せる機会になったという意味でも、今回も良い展示になったと思っています。
協力してくださる皆さんや、足を運んでくださったお客さんのおかげだと感じています。そうした感謝を忘れずに、これからも続けていきたいです。
次回に向けた意気込みを教えてください。
今回、例年通りの形でしっかり開催できたこと自体は良かったと思う一方で、課題も見えてきました。
同じことを繰り返すだけではなく、形を変えてみるとか、規模を広げてみるとか、何か新しい挑戦が必要なのではないかと思っています。
なので来年は、これまで積み重ねてきた良さを大切にしつつ、もう少し変化をつけた展示にしていきたいですね。
展示会への質問や参加希望は以下まで
groupexhibition.en@gmail.com
展示会『バース』参加者インタビュー
本連載では、今回の展示に参加された方のインタビューも順次掲載していきます。