プロフィール

yantuke1985
関西を中心に活動しているアーティスト。
2022年より「yantuke1985」として活動を開始。
自分の“好き”を軸に、ジャンルにとらわれず幅広い分野に挑戦している。
将来はポップアップストアを立ち上げ、各地でグッズ販売やイベント出店を行うことが目標。
X:@yantuke1985
Instagram:@yantuke_1985

作者について
——どんな幼少期を過ごしていましたか。
絵は描いてはいたんですけど、どちらかというと基本的には外で遊んでいるような子どもでした。絵も、学童で塗り絵の上に紙を置いて、その塗り絵をなぞって描く、みたいなことをしていたくらいですね。
——本格的に絵を描こうと思ったきっかけ
本格的に絵を描こうと思ったのは、実はこの学校に入ってからなんです。高校生のとき、本当は留学したかったんですけど、諸事情があってできなくなってしまって。それで日本で大学を探すことになったんですが、親に「せっかくならやりたいことをやってみたら」と言ってもらったんです。そのときに、「そういえば絵を描くのが好きだったな」と思って、ここの学校に入ってから本格的に絵を描き始めました。
——なぜ大阪デザイナー・アカデミーを選ばれたのでしょうか。
オープンキャンパスに来たときに、すごく個性豊かな先生たちが多くて、ここだったら楽しく描けそうだと思って、進学を決めました。
——実際に専門学校に入ってみていかがでしたか。
私は小さいころからずっと描いてきたタイプではないので、入学当初は周囲との経験値の差がとても大きかったです。でも、1から丁寧に基礎を教えてもらえて、その基礎さえ身につければ、自分の好きなように目標を決めて勉強できたので、絵をこれから始めたい人にとっても、とてもいい環境だと思います。
——制作に影響を受けているものはありますか。
音楽と映画にはよく影響を受けています。音楽はSiMやGhostといった激しめのロックが好きです。そういったロックソングを聴いていると、感化されて一緒に描きたくなるんです! あとは、ストレス発散のような感覚もありますね。リアルでは少し言いづらいモヤモヤをそのままドロドロ描くよりは、そのドロドロを壊したいという気持ちを、ロックと一緒に描くのが楽しいです!
——映画はどのようなものを観られるのでしょうか。
映画だと、『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』という映画が好きです。
2016年くらいの映画で、これもロックが関係してて、17歳の男の子がキスもせずに死んでしまって、地獄でロックバンドをするんです。ロックバンドで勝ち上がったら現世に生き返れるという話で、生き返って好きな人とキスしたいという目的のために頑張るといった物語です。音楽も熱いし、途中でいろいろなロックバンドのパロディーも出てきて、楽しいし、おもしろいし、ロックやし、感動もするしで、定期的に見返してよく描きます! あとは音楽が登場するという意味ではミュージカル映画も見ますね。『グレイテスト・ショーマン』とか、映画の中で曲が入ってくる作品に感化されて、よく描いています。
——制作するときのルーティーンを教えてください。
基本はパソコンで絵を描いているんですけど、音楽を流しながら描くことが多いです。それを配信したり、音楽を流しながら人と喋ったり、何かしら誰かと喋りながら、聞きながら描いていますね。
——描いていて好きなモチーフ、フェチはありますか。
複数人でわちゃわちゃしているものや賑やかな日常みたいなものを描くのは好きですし得意ですね。その中でも特に好きなモチーフやジャンルで言うと、やはりロックバンドとか、アメリカンダイナーとか、あとはバニーも好きです。そういった舞台や空間の中で、さらにわちゃわちゃしているところを描くのが大好きです。
あと、モチーフとは少しずれるんですが、言葉では言えないことを表現したいと思っています。たとえば、「ありがとう」とか「絶対負けへんぞ」とか、直接言えなくて苦しいことでも、絵ならそういう気持ちを表現できると思うんです。
——どういうときに描きたいと思いますか。
音楽を聴いたり、映画を観たり、何かに影響されると自然と描きたくなります。例えば道端で綺麗な女の人を見たら、その綺麗な女の人っぽいキャラクターを作りたいってなったりとか。この曲を聞いていたら、この曲に合うものを描きたいとか。何かしら見たもの、聞いたものに連想されて、そのまま描く感じです。
作品について
——今回の展示作品について教えてください。
テーマは“日常×感謝”です。私がこうして絵を描ける環境にいるのは、学校や先生方、スタッフ、友達のおかげなので、その感謝をどうしても伝えたくて。でも、普通に「ありがとう」と言うだけだと、ちょっと物足りないなと思ったので、作品にすることにしました。そんな今作は、2年間の課題で作ったキャラクターと、受けた授業の内容を全部フルに使った展示になっています。
——どういったところに授業での学びが活かされているのでしょう。
たとえば、広告でグラフィックを学んだことは、上の看板に活かされています。イベントの授業でやったことは、物販のようなスペースを作って、グッズを並べたり、物販の様子を表現したりするところに活かされています。そういった授業で学んだことを全部詰め込んであります。
——この作品ではどんなことに挑戦されましたか。
とにかく2年間の集大成として、全部を詰め込もうと思いました。出せるだけ全部出そう、というところですね。今まで作ったことがないもの、たとえば等身大パネルや上の看板、ロゴの大きい看板、今まで作ったことがないサイズの大きい看板などを作って置いてみました。そもそも、コンセプトに沿ってものを作ることを丸1年通してやる、というのも新しいチャレンジだったかなと思います。
——この作品の中で、特に見てほしいポイントを一つ挙げるとしたらどこですか。
着目してほしいポイントは、メインのキャラクターです。この学校に来る前、入学の半年くらい前から出ていた課題で作った子がこの子なんですが、その一番最初に描いた2年前のイラストと、2年後のイラストが一緒になっているので、成長の差や、同じキャラクターでもこんなに変わるんだよ、というところを見ていただけるとうれしいです。
メッセージ
——yantuke1985さんの将来の夢を教えてください。
将来の夢は、自分のポップアップストアのようなものを作ることです。
——個展ではなくて、ポップアップストアなんですね。
個展ももちろん開きたいんですが、個人的にポップアップストアには思い入れがあって、自分がイラストの業界に入ったきっかけのひとつでもあるので、いつか開きたいなと思っています。
というのも、私はステッカーボムみたいな世界観や、そういったイベントのわちゃわちゃ感がすっごい好きなんですよね。いつか自分のステッカーやアクリルキーホルダー、オリジナルバンドのピックやロックバンド風の雑誌といった、自分の好きなものであふれたポップアップストアを作るのが夢なんです。

ステッカーボム(Sticker Bomb)とは、自動車、バイク、スケートボード、スーツケースなどのアイテムに、数多くのステッカーを隙間なく、あるいは重ねて貼り付けるカスタム手法のことです。ストリート文化発祥の、デコレーションや盗難防止の目的で行われる人気のドレスアップスタイル。
——yantuke1985さんにとって絵とはどんな存在ですか。
“何気なくそばにあるもの”ですね。学校に行ったり、仕事に行ったり、バイトに行ったり、家族と喋ったりして「疲れて、もう何もできない」となっても、「じゃあ絵を描けばいいや」と思えるんですよ。逃げ道になるというか、居場所になるというか、一旦ここに逃げておけば安全、みたいな。そこからまた、好きなものを発生させて戻ってこられる。そういう意味で自分にとって絵は大切な存在です。
——これから絵を目指す人や、絵を描いている人にメッセージをお願いします。
やりたいとか、好きとかがあったら、遠慮せずに全然やってもいいと思うので、好きなことをやってください。始めるのが遅いとか、途中でやめちゃったとかでも、またやれると思います。というのも、実は私、6年間不登校だったんですよ。でも専門学校に通って絵を描いていたら、イラスト系の仕事に就職もできたんです。だから、つまずいて「もう無理」ってなって、しばらく動けなくても、絶対にやろうと思えばできると思います。諦めずにというか、ちょっとやってみたいなって思ったら、やってみてほしいです。
インフォメーション

yantuke1985
関西を中心に活動しているアーティスト。
2022年より「yantuke1985」として活動を開始。
自分の“好き”を軸に、ジャンルにとらわれず幅広い分野に挑戦している。
将来はポップアップストアを立ち上げ、各地でグッズ販売やイベント出店を行うことが目標。
X:@yantuke1985
Instagram:@yantuke_1985