知らないゲームを教えたい!(挨拶)
こんにちは!ゲームブロガーの双葉ラー油です!
世の中にゲームとなった題材は星の数ほどありますが、その中でも一際有名なのが「ゾンビ」。
一大文化と言えるほどの古典で知名度があり、どんな題材ともくっ付けられる柔軟性も並ぶもの無し。
とりあえず出せば「ああ、ゾンビね」とみんな飲み込んでくれる。
動く死体が人を襲うグロテスクさと、その裏返しとなる滑稽さや哀愁も魅力。
今回はそんなゾンビを題材にしつつ、日本製だからこその魅力に溢れたゲームを紹介。
キーワードは「防災」だ!
ストアページ
https://store-jp.nintendo.com/item/software/D70010000099399
パブリッシャー:MAGES.
機種:Switch
価格(税込):1100円
『STEINS;GATE』など数々の名作ADVを手掛けたMAGES.が送る短編で、様々な「ゾンビ災害」に対応する内容です。
黄色を基調にした簡素なビジュアルに、ガイドに沿って対策を学んでいく構成と、ゲーム全体が防災ガイド風のテイストなのが特徴。
恐らく着想元になっているのは2013年に刊行され、海外でベストセラーになった『ゾンビサバイバルガイド』でしょう。
ゾンビ災害を想定した様々な対処法を描いた書籍で、それをオマージュしたゲーム『How to Survive:ゾンビアイランド』などもヒットし、更に類似作品が続々と登場しました。
本作もその1本と言えますが、防災ガイド風にするのはありそうで無かった日本らしいアイデア。
ゾンビ防災の達人を目指そう

舞台は最新シミュレーションで防災訓練が出来る防災センターで、職員さんの案内で進行。
怖い災害と言えば地震、雷、火事、ゾンビ!目指せゾンビ防災の達人!

- ゾンビに出会ってしまったら?
- ゾンビからどう隠れる?
- ゾンビからどう逃げる?
- 避難する時の持ち物は?
- どうやって救助を呼ぶ?
- ゾンビに噛まれてしまったら?
などなど、様々なシチュエーションにステージクリア形式で挑んでいきます。
他のゲームなら「ショットガンがあれば全部片付く!」などで済ませるところですが、本作は地に足の着いた一般人視点。
特殊部隊気分は一旦ひっこめておきましょう。

ゲームとしては1画面の脱出ゲームのような作り。
画面内のものを調べたり、アイテムを使ったり、2つのアイテムを合成したりして、お題のクリア方法を探る。正解の行動なら次のステージへ。間違った行動をするとアウト。
調べた場所によっては即ゲームオーバーの箇所もありますが、すぐやり直せるので難易度は低めになってます。
せや、人体模型でサーフィンしたろ

クリア方法は一つではありません。
ビニール袋と本を組み合わせて散乱したガラスの上を渡るという、いかにも防災テクっぽいものもあれば……。

丁度良いところにあった人体模型でサーフィンしてガラスを通過したりも!
そうはならんやろ!

ポスターを道具としてゾンビに使ってみたら、いきなり主人公がポスターでハリセン作ってゾンビを叩き、ツッコミを入れられてゲームオーバー!
…なんてこともあり、こういったアホな行動すると、丁寧に問題点を指摘されるのが面白いところ。
いや違うんだ! 主人公がいきなり斜め上の行動をしただけなんだって!
このくらいマイペースでぶっ飛んでないとゾンビ災害では生き残れないのか……!?

ステージ毎のツッコミ所満載の失敗パターンが豊富で「これを使ったらどうなるんだ?」「そんな使い方するの!?」でグイグイ引っ張る作り。
手当たり次第に道具を使って大量のゾンビを相手にする、ゾンビ映画のアクションシーンのようなステージもありますし、「ゾンビかな?と思ったら」「まずはセルフチェック!」など、いかにも防災ガイドっぽい言い回しも上手い作り。
プレイヤーの選択に対するリアクションとテキスト。どちらもしっかりバリエーションがあって凝っているところ。
ステージをクリアして、防災ガイドをコンプリートしよう

操作するキャラは男の子と女の子が交互に登場してどちらもセリフがないのですが、女の子は笑顔で釘バットを振り回すステージで強烈にキャラ立っています。
女の子に釘バットで殴られる前に、自分がゾンビじゃないことを証明すればステージクリア!
この人だけ別のゲームやってるないですか!?
こういう時こそハリセンで頭をひっぱたいてやる必要があるかも。

ステージクリア時には評価がされ、行動が完璧ならば100点!
失敗パターンを見ると防災ガイドの項目が埋まる要素もあります。
ただ、全ステージ100点や防災ガイドのコンプリートを目指すとかなり骨。
ステージが3つくらいを一まとめにしてあり、上手く行かなかったステージだけリトライするのが不可能。
100点の条件にゲーム内で提示されないものが絡んできたり、失敗パターンでかなり分かり辛いものがあるので最後は総当たり。
まあ、100%コンプしても何もないので自己満足ではありますが……。

クリアするだけなら1時間ほど。
無理にコンプを目指すと大変ですが、コンセプトに沿った短編としては作り込んであって終わり方も見事。
見た目はライトながらしっかりゾンビゲーなので暴力表現などもありますが、そのグロテスクさと滑稽さのバランスもまた絶妙。
サクッと遊べてネタがギュッと詰まった短編ゾンビゲームとして面白かったので、雰囲気が気に入ったら是非!
ライター紹介

双葉ラー油
老舗ゲームブログ『絶対SIMPLE主義』を20年以上運営するブロガー。「知らないゲームを教えたい!」をスローガンに、大作からニッチな作品まで取り扱う。特撮関連の造詣も深い。謎のマスクを被っているが別にプロレスラーではない。