知らないゲームを教えたい!(挨拶)
ゲームブロガーのラー油です!
前回はおビンタで世界に殴り込む狂気のゲームを紹介しましたが、今回はガラリと変えて静かな空気感の作品を紹介。
キーワードは「魂」だ!
ストアページ
https://store.steampowered.com/app/4175330/halfmoon
パブリッシャー:lvl374
機種:Steam
価格(税込):265円
インディークリエイターのlvl374氏による短編アドベンチャーゲーム。
死後の世界に行く前の案内所で働くことになったミオが、魂の仕分け作業をするという内容です。
画づくりの美しさにも注目

死んだばかりで何がなんだか分からないミオに、気だるい態度で色々と教えてくれるのが先輩事務員のナミとレイ。
顔が良すぎるこの2人との会話劇中心で進むストーリーで、案内人として「魂を向こう側へ送り出す」様々な仕事をすることになります。

特筆すべきは2色で表現されたビジュアル!
簡素な色なのに奥行きを感じさせる見せ方が秀逸で、ナミとレイの細かな仕草や、揺らめくタバコの煙、そしてSFチックに表現される魂の質感などなど。一つ一つの画作りが美しく、簡潔で含みのあるセリフやウィンドウ表示を活用した演出もハマっています。アンビエントなBGMも含めた雰囲気作りが上手い。

ネコちゃんがいっぱい出て来るシーンも!
SFと言えばネコちゃんってところありますからね。
分かりやすいゲーム性…が、トラップも

ゲームとしては画面をあちこちクリックして進める一本道の作り。
魂の仕分けをしたり、魂にこびりついた感情のラベルを剥がしたり、つまみを動かして魂を安定化させたりと、ミニゲーム的な作業が中心となります。成功や失敗の判定は無いので難しくない作り。

作業中に後ろでナミとレイが寝転んでたり、ネコに振り回されたりと色々やっているのが細かい点。
そっちに目が行って魂を変なところに仕分けないよう気を付けねば……!

クリアまでは30~40分ほどのボリューム。
死者の魂は流れ作業のように取り扱われ、生きていたころの感情は「心配」「優位」「悲痛」「希望」などの漢字二文字で単純化されている。
なんだか儚いなぁ……という気持ちを抱えさせられながら、展開されるのはバチバチに顔が良い女の子二人によるゆるくも哲学的な会話、ネコも飛び出す不測の事態。淡々と進むのに引き込まれるシナリオ。
かなりの部分をプレイヤーの想像に任せつつもオチはきっちり付けてあり、短編ならではの切れ味がある一本です。
夜中にゆったりと遊びたくなる不思議なゲームでした。
ライター紹介

双葉ラー油
老舗ゲームブログ『絶対SIMPLE主義』を20年以上運営するブロガー。「知らないゲームを教えたい!」をスローガンに、大作からニッチな作品まで取り扱う。特撮関連の造詣も深い。謎のマスクを被っているが別にプロレスラーではない。