プロフィール

CO
デジタルイラストではデフォルメやミニキャラなどの作品が多く、ポップな色彩で可愛いだけじゃなく見て楽しんでもらえるように少しユーモアを取り入れた作風を描いています。
アナログイラストでは色鉛筆でハムスターをメインに描いています。ハムスターの架空の世界を楽しく可愛らしく描いています。
X(旧Twitter)→ CO @Nendobakudan_55
連絡先→ nendobakudan55@gmail.com

『コミックイラスト学科の先生(一部)』
作者について
――絵を描き始めたきっかけを教えてください。
母が趣味で絵を描く人だったんです。それを見て、「私も描いてみようかな」と思ったのがきっかけですね。小学生の頃でした。
最初はアニメのキャラクターを描いていました。プリキュアとか、あとはアイカツですね。
――アイカツがきっかけだったんですね。
学校でも女の子の間で流行っていて、友達がアイカツが好きだったんです。それで私も見てみようと思って、そこからハマりました。だいたい2年くらいはずっと描いていたと思います。
――描いた絵は友達に見せたりしていたんですか。
見せるというより、「一緒に描こう」という感じでしたね。自由帳に落書きするような感覚で、友達と一緒に描いていました。
――本格的に絵を描くようになったのはいつ頃ですか。
高校生の頃ですね。絵を描くことが学べる高校に通っていました。ただ、「これがきっかけで絵の道に進もうと思った」というような出来事があったわけではないんです。
自分は何か一つのことに強くハマるタイプではなくて。その中でも、絵を描くことだけは続けられていたので、「じゃあこれでいこうかな」という感じでした。
――絵の道に進むことについて、ご家族から反対はありませんでしたか。
特に反対はなかったですね。高校くらいまでは「好きなことをやりなさい」と言われていましたし、専門学校に行くときも賛成や反対というよりは「何でもいいよ」という感じでした。
――専門学校で学ぶ中で、絵に対する考え方が変わったことはありますか。
「デフォルメで描いていこう」と決めたのは大きかったです。
今回の作品に出てくる“メンター“というキャラクターの元になっている先生がいるんです。その先生はゲーム系のイラストを描く方で、その絵がとても好きで。憧れて、「この先生みたいになりたい」と思って授業を受けました。
いわば師匠みたいな存在ですね。その先生の影響で、デフォルメの方向で描いていこうと思うようになりました。
――それまでは、どんな絵を描いていたんですか。
キラキラしたガーリーな絵を描いていました。少女漫画っぽい感じですね。
ただ、私の絵って結構コロコロ変わるんです。ハムスターにハマって、ずっとハムスターを描いていた時期もありましたし、富樫先生の作品が好きで、『HUNTER×HUNTER』にハマっていたこともあります。
――ハムスターから富樫先生とは、かなり幅広いですね。どうしてそこにハマったのでしょうか。
中学2年生か3年生くらいの頃に、『幽☆遊☆白書』の再放送をやっていて。それを見てめちゃくちゃハマったんです。「この人は他にどんな作品を描いているんだろう」と思って調べたら、『HUNTER×HUNTER』があって。それを見たら、それもまたすごく面白くてハマりました。
そこからバトル系の作品は結構好きで見ますね。逆に青春ものは、あまりハマらなかったです。
――本当にコロコロ変わっていかれていますね。
そうですね。おっしゃる通り、私は好みがコロコロ変わるんです。ちょうどその頃、ちょっとグロテスクな作品にもハマっていて、『進撃の巨人』とかも見ていましたしね。
小さい頃はキラキラしたものが好きだったんですけど、今は嫌いではないけど、そこまでハマる感じではなくて。「もう通り過ぎたな」という感覚です。
作品について
――卒業制作について。今作はどんな作品か教えてください。
今作は、私がお世話になった先生をデフォルメのキャラクターにして展示したものです。
――先生をデフォルメしたキャラクターが卒業制作!? かなりユニークな試みですが、どうしてそのアイデアに?
単純に、面白そうだと思ったからです。
コンセプトとしてはそこまで深い理由があるわけではなくて。ただ楽しんでもらえたらいいなと思って作りました。卒業店には卒業生も見に来るので、これを見て笑ってくれたらいいな、という気持ちですね。
――卒業生の方は、その絵を見て「あの先生だ」と分かるものなんですか。
分かるみたいですね。中には、特定の先生のグッズばかり買っていく卒業生もいました。
――グッズも作っているんですね。
はい。アクリルキーホルダーと、トレーディングカードも作りました。
――トレーディングカード!? もしかして遊べるんですか?
いえ、遊べないです(笑)。最初はカードゲームにしようかなと思って考えていたんですけど、種類が8種類しかなくて。しかも星5と星4だけで、キャラクターも4人しかいないので、ゲームにするのは難しいなと思って途中でやめました。
――それでもカード形式にしたのはどうしてですか。
先生をキャラクターにして、作品にして、それをグッズにもしたら面白そうだなと思ったからです。
――師匠に教わり、その師匠を卒業制作にするというのは、なかなか大胆で面白い試みです!
――少し質問はそれますが、今回の卒業制作ではデフォルメの表現を選ばれていますが、リアルな絵を描こうと思ったことはありますか。
一度リアルな絵に挑戦してみたことはあるんです。でも「あ、これは無理だな」って思ってしまって。もともと自分はデフォルメのほうが描きやすいというのもありますし、せっかく絵で表現するなら、リアルよりもデフォルメのほうがいいなと思ったんです。現実とは違うフィクションの世界というか、ある意味“現実逃避”できる感じがあるのが好きなので。
それに、単純にかわいいものが好きというのもありますし、もう手癖になっている部分もあると思います。
――リアルな絵の練習というと、やはりデッサンの授業も多かったのではないですか。
そうですね。デッサンは本当にしんどかったです。1年生の頃は担当の先生に怒られてばかりで。凹凸の表現とか、「ここがぼやけている」「ここがおかしい」といった指摘をたくさん受けて、嫌になってしまったこともありました。
――写実的な表現のルールを守ることに、少し違和感があったんですね。
そうですね。決められた様式の中で描くというよりは、人の特徴を捉えたり、その人の好きなものを知ったりして、それを作品の中に練り込んでいくような表現のほうが好きなんです。
――特徴を捉えることは得意なほうですか。
特徴がはっきりしている人なら描きやすいですね。雰囲気をつかむ感じでいけるので。でも、顔や髪型にあまり特徴がない人だと、ちょっと困ります。今回の作品は特徴があったので描きやすかったんですけど、仲が良いわけでもなく、顔にも髪型にもあまり特徴がない人だと、どう表現するか悩んでしまいますね。
――今回、数多くいる先生の中で4人をキャラクターとして選んだ理由は何だったのでしょうか。
特にお世話になった先生たちだったからです。
――先生方に許可を取るのは大変ではなかったですか。絵だけでなく、グッズまで作られていますよね。
許可自体はすんなりOKをもらえました。ただ、“メンター”の先生には驚かれましたね。なんせ手が6本ありますから。実は……これでも抑えたほうなんですけどね。

――手が6本で“これでも抑えた方”というのが不思議です。
やっぱり、来てくれた卒業生に笑ってもらいたいという思いがあったので、笑ってもらえるラインにとどめました。手が6本あるのは、いろいろ手広くやられている先生ということもあって、手が2本じゃ描ききれないなと思ったからです。
――ほかの三作品についても教えてください!

フューリーのもとになった先生は獣がすごく好きな方なので、キャラクターも獣の姿にしました。オレンジ色なのは、この絵を描き始めた頃に先生の髪がオレンジ色だったからです。
この先生はデジタルで制作される方なので、ペンタブを持たせています。元気なイメージの先生なので、「ガオー」という感じのポーズにしました。

ガーリーのもとになった先生はその名前の通り、ガーリーな雰囲気の絵を描かれる方なんです。アナログを教えてくれる先生なので、キャンバスに絵を描いている構図にしています。
描いている絵がサメなのは、サメが好きな先生だからです。ほかにも海の生き物が好きなので、それをモチーフとして入れています。
――海の生き物がたくさん登場するのに背景が山というのが面白いですね。
メルヘンな雰囲気の先生に合うように森っぽいイメージにしてみました。

モードのもとになった先生は、名札に猫のキーホルダーを付けているくらい猫が好きな方なので、猫をモチーフとして入れました。
私から見ると、この先生はすごくスタイリッシュでかっこいい印象なので、それをキャラクターのデザインにも反映させています。
――作品を見た先生方の反応はいかがでしたか。
笑ってくれました。まだ全員の先生の反応を見られたわけではないんですけど。
“ガーリー”の先生は、自分の似顔絵を描かれるのはあまり好きではないそうなんですが、「今回は似顔絵ではなくて、キャラクターとして“こんなイメージかな”という形で描いているので、そういう表現なら嬉しい」と言ってくれました。
――お客様の反応はいかがでしたか。
この取材を受けているときが初日と言うこともあって、まだ、たくさんのお客様の目に触れているわけではないのですが、買ってくださった卒業生の中にはパックをたくさん買ってコンプリートしてくれた方がいました。
――このトレーディングカードのパッケージも本当にお店で売っているやつみたいです。この袋はどう作ったのでしょう。
簡単ですよ。ほとんど100均でそろう素材ばかりです。コピー用紙とシール用紙、それからアルミがあれば作れます。唯一、パックに封をするのにヘアアイロンみたいなものは必要ですが。
将来の夢、メッセージ
――COさんの将来の夢を教えてください。
今のところは、絵を描きながらアルバイトをして、両立してやっていけたらいいなと思っています。フリーランスとして活動していきたいと考えているんですが、まだ仕事が来ているわけではないので、まずはコンテストやコンペに応募していこうと思っています。
そのコンペに通ることが、いま一番手前にある目標ですね。
――COさんにとって“絵”とはどんな存在ですか。
一番飽きずに続けてこられたものですね。
ゲームとか、いろいろやってみたことはあるんですけど、すぐ飽きてしまう私ですが、絵だけは続けてこられたので、自分が一番好きで熱中できるものなんだと思います。
――最後に、これから絵を目指す人へメッセージをお願いします。
頑張ってください! 絵の世界は甘くないです。すぐに依頼が来るわけでもないですし、嫌になってしまうこともあるかもしれないけど、続けていけば道はあると思います。
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取材協力:大阪デザイナー・アカデミー