視覚障害者の生活を大きく変えたサポートツール「スクリーンリーダー」とは

  1. TOP
  2. Special
  3. 視覚障害者の生活を大きく変えたサポートツール「スクリーンリーダー」とは
Special

シェア

X X(Twitter) Facebook Facebook
視覚障害者の生活を大きく変えたサポートツール「スクリーンリーダー」とは

イントロダクション

私は、進行性の網膜の病気で、10代のころはなんとか文字を読んだり人の顔を判別できていましたが、40歳を過ぎてからほとんど見えなくなってしまいました。

そんな私の生活になくてはならないものの一つが、今回紹介する「スクリーンリーダー」です。

スクリーンリーダーとは

スクリーンリーダーは、スマートフォンやタブレット、パソコンなどの画面上の文字などの情報を、音声読み上げや点字などで確認することができるツールです。主に視覚障害者が利用していて、スクリーンリーダーがあれば、メールやSNS、アプリの操作などを誰かに頼らず一人で行うことができます。

スクリーンリーダーの種類

そんなスクリーンリーダーには、

Windows対応の「NVDA日本語版」「ナレーター」「PC-Talker(ピーシートーカー)」、
AppleのMacintoshとスマートフォンのiOSに搭載されている「VoiceOver(ボイスオーバー)」、
Androidが搭載されたスマートフォン・タブレット・テレビなどで利用できる「TalkBack(トークバック)」など、多くの種類があります。

機器に最初から搭載されていて、設定を変更するだけで利用できるものや、無料でもダウンロードが必要なもの、専用のソフトを購入・ダウンロードする必要があるものなど、形式もさまざまです。

今回は、私が利用している「VoiceOver」「TalkBack」を紹介します。

AppleのiPhoneに搭載された「VoiceOver」

VoiceOverは、すべてのiPhoneに初めから搭載されている機能の一つで、設定で機能をONにするだけで、画面上の指で触れた場所に表示されている内容を音声で読み上げてくれます。ただ、VoiceOverをONにすると、音声読み上げだけで操作できるように、操作方法が変更される点に注意が必要です。

iPhoneに標準搭載されているVoice Over(画面はiPhone15)


また、VoiceOverがONのときにだけ使える機能「スクリーンカーテン」を使えば、画面が真っ暗な状態で操作することができ、視覚障害者が周りの目を気にせず操作に集中できるだけでなく、消費電力を抑えることもできます。

私は、iPhoneを10年以上前から使っていて、メール、LINEやXなどのSNS、天気やニュースの確認、楽天やAmazonでの買い物、音声による道案内をしてくれる視覚障害者向けナビアプリの活用など、さまざまな用途で利用しており、今ではなくてはならない存在です。

Sonyの「ブラビア」に搭載された「TalkBack」

2つ目に紹介するのは、Sonyのテレビ「ブラビア」です。ブラビアには、Androidが組み込まれていて、リモコンの消音ボタンを5秒押すことで、「TalkBack」という音声読み上げ機能が起動します。

メニュー画面や番組表の文字、チャンネルを変えたときに放送時間や番組名を読み上げてくれるだけでなく、各種動画配信サービスの画面にも対応しています。

また、音声読み上げ機能以外にも、画面の色を白・黒・灰色の濃淡だけで表すことで、色の区別がしにくい場合に映像や文字の見やすさが向上する「グレースケール」や、番組表やヘルプページの文字を一時的に拡大する機能があります。

私は、以前視覚障害者向けの機器展示会に行ったときにブラビアのことが気に入り、今年テレビをブラビアに買い換えました。おかげで、配信サービスのIDやパスワードの入力、見たいドラマやアニメの検索など、ほとんどの操作が家族に頼らなくても一人でできています。

終わりに

以前は、視覚障害者は目で見て得られる情報が少ないため、世の中の動きについていけないことや、社会参加が難しい状況にありました。
しかし、スクリーンリーダーの登場でスマートフォンやパソコンを使えるようになり、自立できる人が増え、仕事の幅も広がりました。
今回紹介したスクリーンリーダー以外にも、視覚障害者をサポートしてくれる技術はたくさんあるので、また紹介したいと思います。

参考にしたURL

https://support.apple.com/ja-jp/guide/iphone/iph3e2e415f/ios
(iPhoneユーザーズガイド Voice Overページ)

https://support.sony.jp/electronics/support/articles/00254822
(Sonyユーザーズガイド TalkBackページ)

記事を書いた人

山本旭彦(やまもと あきひこ)
わかさ生活でヘルスキーパー(企業内マッサージ師)として従業員の健康サポートをしながら、視覚障害を持つ当事者として感じたことや体験したことを書いています。

シェア

X X(Twitter) Facebook Facebook

連載

視覚障害者の生活を大きく変えたサポートツール「スクリーンリーダー」とは 【京都】ブルーベリーと桃を堪能できる夏のアフタヌーンティー実食レポ! 視覚障害者のできないをDEKIRU!に変えてくれるAI搭載アプリ「Seeing AI」 わかさ生活の新たな一手。ブルーベリーのおみやげ『ブルブルの恩返し』とは? ツボオタクが教えたい! 健康と美容のメンテナンス 好きなものがあるって、最強。 新入社員・らこの「推し活のススメ」! 【祝】マイマノイド、オファーを受けて電波に乗る。【わかさ生活ラジオtime】 韓国・台湾の次は、ベトナムだ。若き熱狂の国に高感度の人々&企業が集まる理由 屋島の火を消さない。世界初の水槽を生んだ会社が、故郷の地を守り続ける理由 韓国人の私が気づいた、日本語の「言わない優しさ」 くるりと浪漫革命に浸る、京都移住 1 ヶ月目の記録。 あなたもDEKIRU!のライターに!? 取材記事の作り方を編集部がレクチャーします えほん生活が、ブロンズ新社書店大賞ディスプレイ部門で準グランプリに! うららさん。「すべての答えは個客の中にある」を読んだ感想、聞かせてください それ行け!コナバリくん:第4回 アスコム×友達本屋の読書会で、『すべての答えは個客の中にある』をみんなと読んできた わかさ生活にオカルト系ライター爆誕!? 日常に潜む「不思議」を追う。新人・永井の奇妙なご挨拶 ウォーキングイベント「若狭・三方五湖ツーデーマーチ」が提案する、若狭町の“新たな歩き方” それ行け!コナバリくん:第3回 それ行け!コナバリくん:第2回 それ行け!コナバリくん:第1回 会議を“1枚の地図”にする人の頭の中、覗いたらヤバかった。 ユーザーの「できる」を最優先に。自分の足で歩く喜びを支えるAshirase千野歩氏の挑戦 GMOサインの“中の人”が見た XアルゴリズムとAI時代の運用戦略 人生を変える“きっかけ”を作る日本最年少独立系ファイナンシャルプランナー DEKIRU!編集部が振り返る、最初の一年 人気No.1企業アカの“Z世代マーケター”が馬マスクの中で考えていたこと ライフワークを見つけたのは、摩天楼を背にドヤ顔をキメたニホンザルとの出会い
         記事一覧へ

Special