ウォーキングイベント「若狭・三方五湖ツーデーマーチ」が提案する、若狭町の“新たな歩き方”

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ウォーキングイベント「若狭・三方五湖ツーデーマーチ」が提案する、若狭町の“新たな歩き方”

ありとあらゆる「チャレンジ」を応援するウェブメディア「DEKIRU!」。今回私たちが注目したのは、福井県若狭町で30年以上の歴史を持つウォーキングイベント「若狭・三方五湖(わかさ・みかたごこ)ツーデーマーチ」です。

三方五湖の絶景、そして「鯖街道」の歴史——。素晴らしい資源を持ちながらも、人口減少や参加者の高齢化という課題に直面していたこの大会が、今、大きな転換期を迎えています。目指すのは、参加者5,000人へのV字回復!

「これまでの企画を一新し、ファミリー層中心に若狭の魅力を届けたい」

そう語るのは、若狭町観光まちづくり課の杉浦さん。伝統を守りながらも、グルメや子ども向けの遊び場を新設するなど、ファミリー層が一日中楽しめるイベントへと進化させようとする若狭町の「チャレンジ」の裏側を詳しく伺いました。

34回目のリスタート。5,000人の目標に込めた若狭町の決意

今年で34回目を迎える「若狭・三方五湖ツーデーマーチ」は、日本ウォーキング協会との共催事業でもあり、全国からウォーキング愛好家が集まる歴史ある大会です。しかし、その運営は決して平坦なものではありませんでした。

「これまで最大で2日間合計7,000人もの方々に参加いただいた大会でしたが、近年は人口減少や高齢化の影響もあり、延べ3,500人ほどで推移しています。例年、20キロや30キロといった長距離コースには、毎年欠かさず参加してくださる常連の方々が多いのですが、その層だけに頼っていては、大会の未来を広げていくのが難しいと感じていました」

そこで今年、若狭町が掲げた目標は「参加者5,000人」。その鍵を握るのが、これまで手薄だった「ファミリー層」の獲得です。

「今年は5キロ、10キロといった、ご家族で無理なく歩けるコースの周知に特に力を入れています。ウォーキングという健康づくりの側面は大切にしつつも、それだけで終わらない『楽しみ』をいかに作るか。そこが今回の大きな挑戦なんです」

1日目:世界唯一の「年縞」と、梅の香りに包まれる湖畔の道

2日間にわたって開催されるこのイベント。1日目の5月16日(土)は、名勝・三方五湖の自然を心ゆくまで堪能できるコースが用意されています。

「三方五湖の周遊歩道を歩きながら、湖と日本海のコントラストを楽しめる設定にしています。三方五湖は、海水、汽水、淡水が共存する世界でも非常に珍しい地形で、その多様な青色は何度見ても飽きることがありません。大会が開催される5月は、6月の収穫を控えた青々とした梅の実がなり、初夏の爽やかな風を感じていただけるはずです」

さらに、このコースには「地球のタイムカプセル」とも呼ばれる神秘的なスポットが含まれています。

「三方五湖の一つである水月湖の湖底には、7万年分の地層が1ミリも乱れずに積み重なった『年縞(ねんこう)』が存在します。これは世界の年代測定の物差しとして使われるほど貴重なもので、県立年縞博物館でもその魅力を発信しています。地学や歴史に興味がある方には、ぜひこの世界に誇る資源を間近に感じていただきたいですね。湖、海、川、山がこれほどコンパクトに、かつ美しく揃っている地形は世界でもここだけだという自負があります」

2日目:歴史の息吹を感じる「鯖街道」と「御食国」の誇り

2日目の5月17日(日)は、ガラリと趣を変えて「歴史探訪」がテーマとなります。

「かつて若狭町は、京都へ海の幸を届ける『御食国(みけつくに)』として重要な役割を担っていました。その輸送路であった『鯖街道』や、宿場町として栄えた『熊川宿(くまがわじゅく)』を訪ねるコースを設けています。古い町並みと穏やかな田園風景の中を歩いていると、当時の賑わいや歴史の深さが肌で感じられるはずです」

水資源が豊富なことでも知られる若狭町には、環境省の名水百選にも選ばれた「瓜割(うりわり)の名水」など、歩き疲れた体を癒やしてくれる豊かな自然の恵みが至る所にあります。

「歩くだけでなく、その土地の歴史を知り、文化に触れる。2日目は、そうした知的な充足感も味わっていただける内容になっています」

子供といっしょに楽しもう! グルメと遊びの新エリア

今回、これまで以上に力を入れているのがメイン会場で開催されるイベント。ウォーキングだけでなく、さまざまな体験ができる企画が準備されています。

「ウォーキングの楽しみを広げるために、今年は『若狭ごちそうストリート』として道路の一部を歩行者天国にし、地元の特産品やグルメを充実させます。歩いた後の達成感とともに、若狭の美味しいものをその場で楽しんでいただきたいです」

また、小さなお子さんを持つ親世代が安心して参加できるよう、会場の芝生エリアにはこれまでにない工夫を凝らします。また、小さなお子さんを持つ親世代が安心して参加できるよう、会場の芝生エリアにはこれまでにない工夫を凝らします。

「ベビーカーでも参加しやすいような配慮はもちろん、会場には子どもたちが自由に遊べる『ふわふわドーム』などを設置したキッズエリアを新設します。ウォーキングに参加するのがまだ難しい小さなお子さんでも、会場で楽しく遊んで待っていられる。そんな、家族全員が笑顔になれる空間づくりを目指しています」

県外からもアクセス良好。民宿で味わう海産物も旅の醍醐味

「若狭・三方五湖ツーデーマーチ」は、地元のイベントでありながら、県外からの参加者も温かく迎え入れる体制が整っています。

「現在、参加者の約1割が県外の方で、主に関西や中京方面からお越しいただいています。京都方面からであれば、JR近江今津駅からシャトルバスを運行していますので、電車でのアクセスも便利です。また、町内には多くの民宿があり、大会の前後に宿泊して新鮮な海産物を楽しまれる方も多いんですよ。単なる日帰りイベントではなく、若狭という町を丸ごと楽しむ旅として提案していきたいですね」

さらに一歩踏み出す。その挑戦で町を元気に

34回目にして、また新しいチャレンジを盛り込む「若狭・三方五湖ツーデーマーチ」。そこにあるのは、自分たちの町が持つ素晴らしい資源を、次の世代、そしてより広い世界へと繋いでいこうとする情熱です。

「ただ歩くだけのイベントではありません。自然、歴史、食、そして家族の思い出。そのすべてがこの2日間に詰まっています。5,000人という目標は決して簡単ではありませんが、若狭町の魅力を知っていただける最高の機会だと信じて取り組んでいます。ぜひ、新しい若狭を体感しに来てください」

美しい湖畔の風に吹かれながら、歴史の重みを感じ、家族で笑い合う。若狭町が挑む新しいウォーキングイベントは、あなたの日常に新鮮な活力を与えてくれるはずです。この春、あなたも若狭で「新しい一歩」を踏み出してみませんか?

第34回 若狭・三方五湖ツーデーマーチ 開催概要

開催日:2026年5月16日(土)・17日(日)

主会場:若狭さとうみパーク(福井県三方上中郡若狭町北前川26-10)

ルート:16日(土)5つの神秘の湖 – 三方五湖コース 年縞・縄文博物館コース

    17日(日)日本遺産プレミアム – 鯖街道熊川宿コース 丹後街道・田園コース

コース設定:5km、10km、20km、30km

参加費:大人(県外)2,500円、大人(県内・若狭町外)1,500円、大人(若狭町内)500円、高校生以下:無料

※1日のみ参加・2日間参加とも同額です。

※参加費には傷害保険料が含まれます。

※500円分のお買い物券は町外参加者が対象です(事前・当日申込問わず)。

イベント詳細・参加申込:

https://wakasa-2dm.com

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