野球女子が甲子園を目指す!ゲーマー視点で語る『花鈴のマウンド』の魅力

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野球女子が甲子園を目指す!ゲーマー視点で語る『花鈴のマウンド』の魅力

順番が逆⁉ ボドゲ『花鈴のバッティングプラクティス』の魅力に触れたことで原作が読んでみたくなった男たち

ゲームライターのタダツグです。

知らないゲームを教えたい! ゲームブロガーのラー油です!

いや、普通に挨拶されましても…。
急にどうしたんですか? DEKIRU!編集部までわざわざ足を運んでくるなんて珍しい。

え? この前遊ばせてもらった『花鈴のバッティングプラクティス』が想像以上に面白かったから、せっかくだし原作マンガである『花鈴のマウンド』を読んでみたいって話したじゃないですか。

編集部に15巻まで置いてあるから、いつでも読みに来るといいよって言ったのはカニさんですよね?

証拠はこちら

言いました。たしかに言いましたね、ついさっき。
それにしたってまさか当日に来るとは思ってなかったよ! フットワーク軽すぎるよ!

会議終わりに「今日は夜までずっと編集部で作業ですよ~」って愚痴ってたから、こりゃイケるべって思って。アポなしで突撃してみました。ごめんごめん(てへぺろ)。

変なところで耳ざといですよね……。まぁいいや、どこか会議室を押さえますんでそこで読書会をしましょうか。
私も『花鈴のバッティングプラクティス』をプレイされているところを見ていて、ちょうど読み返したいと思ってましたし。

カニさんも一緒に読むんかい! 

仕事はいいんですか?

トガゲーチームで読むって企画なら、タダツグさん、ラー油さん、カニの3人で読まなきゃダメでしょ。これも仕事のうちですよ、編集長も許してくれるはず。たぶん。きっと。おそらく。

大らかな編集部だなぁ~。

ということで、こちらが『花鈴のマウンド』のコミックスです。この4月に最新18巻が発売されたんですが、ひとまず編集部にある15巻までを持ってきましたよ!

1巻から10巻まで右→左に並んでいるのは編集部カニの凡ミスです。

なかなかのボリュームですね!

そりゃあもう。すでに連載は10年にも達する作品ですからねえ。

ふむふむ。主人公の桐谷花鈴が、都立星桜高校の野球部でピッチャーを務めながら、憧れの地である甲子園を目指して奮闘していく……まさに王道のスポ根野球マンガってところ!

お二人が気付いているかどうかはわかりませんが……ちなみに原作者はわかさ生活の角谷建耀知代表ですよ!

な、なんだってーッ⁉ 社長業を務めるかたわらマンガの原作も手掛けているってことですか?

そうなんですよ。ちゃんと背表紙に書いてあります。

本当だ。めっちゃ斬新!
トガゲーチームが大好きなチャレンジスピリッツにあふれたマンガじゃあないですか!
女子野球チームが甲子園を目指すっていう設定もかなり目新しい。

そうなんだ?
これまであまり野球マンガに触れてこなかったから知らなかったけど、たしかに野球マンガといえば主人公は男ってイメージがある。

原作者の角谷社長は高校野球をはじめ、とにかく野球が大好きで、過去には女子のプロ野球リーグを立ち上げたこともあるほどです。

残念ながら女子野球の知名度はまだ男子野球に及ばないところもありますよね。そこでなんとか女子野球の魅力を世に広めていきたいと考え、自ら原作者として腕を振るっているそうです。

マンガで少女たちに夢を与えて野球デビューしてもらおうって狙いがあるのかな。めっちゃエモいですねそのエピソード。アツすぎるぜ代表……。

いわばマンガ原作者としてのデビュー作でもあると思うんですが、序盤からいきなり急展開だらけで一気に世界観に引き込まれますね。
主人公の花鈴がなぜ甲子園に憧れ、ピッチャーを志したのか。1巻でその動機が語られるわけですが……予想より背負っているものが重すぎてヤバい。

たしかに意表をつかれる展開だけど、ある意味スポ根ものの王道といえなくもない。いい塩梅だなぁ。

いきなりハマっちゃってますね!

いきなりハマッた2人。

じつは俺、野球マンガって大好きなジャンルの1つなんですよ。これまでたくさんの作品を読んできましたし、今でもコミックスを購入して追いかけている作品がいくつかあるぐらい。

へ~。じゃあ、図らずも今回は野球マンガ好きのタダツグさんと、野球マンガビギナーのラー油さんの意見が揃うってことですね。タダツグさん的に第一印象はいかがです?

個人的には好きですね。主人公が夢を抱く動機付けがしっかりしてるし、背負っているものが重たいほど感情移入しちゃうタチなんで。

花鈴はピッチャーとしてまだまだ発展途上のようですが、応援したくなる主人公ですよね。彼女が所属する星桜高校のチームメンバーもなかなかの個性派ぞろいだし。

野球一筋の物語と思いきや……女子高生が主人公ということもあり、恋愛要素が絡んでくるのも個人的に好みかな。

わかる!
恋愛事情でメンタルが不安定になって、それが野球の成績に影響する……ってエピソードもあったりするけど、ここらへんは妙にリアルでいい。読者も共感しやすいかもしれませんね。

実際、思春期の男女にとって恋愛がモチベになる部分って大きいと思うんだよね。あくまで野球をメインの主軸にしつつ、そういった恋愛要素やら友情要素やらを絡めることで、物語性を深くしてキャラも掘り下げるって手法。デビュー作のはずなのにさすがだなって思った。

コミックス連載という形式もおもしろいですよね。雑誌とかWEBでの連載モノって毎エピソードごとに必ず見せ場やヒキを作るのが基本だと思うけど、コミックス連載である『花鈴のマウンド』は試合全体で見せ場やヒキをコントロールしてる感じ。前半でタメにタメて終盤で一気にそのフラストレーションを爆発させる……そんな展開が作りやすいのはこの発表形式の魅力かも。

この演出手法、俺たちが愛する幾多のゲームに通じる部分があるよね。

たしかに。

最初はスポ根ものかと思ったし、まあ間違いなくその方向性ではあるんだけど。主人公たちの成長に、ちゃんと科学的な分析が盛り込まれてるのもすごくいい……。

劇中でボールの回転の質とかがしっかり解説されますが、そこら辺の話題ですか?

それそれ!
お2人は“スタットキャスト”とか“ラプソード”とか、耳にしたことはあります?

なんかの武器みたいな名前ですね。もしくは格ゲーの技の名前?

うむ……。宇宙人がこの手の話題に詳しくないことはわかった(笑)。
さっきの2つはピッチャーが投げたボールの回転量や、弾道の測定ができるマシンなんだけど。わかりやすさ重視でかみ砕いていえば、こういった技術の普及によって、ピッチャーがバッターを打ち取るためには急速だけじゃなく、ボールの回転の質も大事だって認識されるようになったわけですよ。

つまり、『花鈴のマウンド』にはそういったトレンドもしっかり盛り込まれているってことですか?

そゆこと! 今となっては当たり前のように普及している理論だけど、本作の連載が始まったのは10年前だと考えると、なかなかアンテナが高いように思えますね。

ほえー。タダツグさんがまさかそこまで野球に詳しいとは思ってませんでした。

いや、残念ながら野球にくわしいわけではない。野球マンガが好きなだけです。

違いがよくわからん……。

等身大の高校生たちが不安や悩みを乗り越えて成長していく過程を描きつつ、うまく野球理論のトレンドをブレンドしているのは、俺のなかで評価が高いってことだよ。

さっきのカニさんのお話を聞いた感じ、作品の根底には「女子野球の普及」がテーマとして盛り込まれてると思うんだけど。やっぱ理論ばかりをこねくり回されると頭でっかちになって、ついてこられない読者も出てくるだろうからさ。

そこらへんの塩梅は良い感じってことですよね。恋愛要素や友情エピソードも豊富だから、ビールを飲みながらTVの前で野球観戦するような我々世代にもアオハルものとしてしっかり刺さる気がします。

今の話題に「ビールを飲みながら」って一文がいるかは要審議だな……。

まぁでも気持ちはわかりますよ。

ラー油さんならわかってくれると思っていました!
ちなみにお2人が好きなキャラって誰ですか?

自分は星桜高校の1年生である青山かおりちゃんかな。普段はちょっと気弱で先輩たちに可愛がられているマスコット的なキャラだけど。じつは天性のポテンシャルを秘めていて、試合の要所で活躍するじゃないですか。あのミラクルガールっぷりには目を引かれます。

キャラクター紹介

青山かおり

物語が進むにつれて成長し、同じ1年生でありながら才能が認められている月光高校のメンバーたちにメラメラと闘志を燃やす描写なんかもあって、かなり頼もしくなってきたのもいいですよね。カニとしてもお気に入りです。

ライバルチームも個性的なメンバーが多いですよね。今カニさんのお話に出た月光高校なんかはメンバー全員が1年生ながら、ダークホースとして勢いがあるし。

花鈴が宿命のライバル視している京都雅高校の柊木美玲なんかは、完全無欠の強打者でありながらメンタル的な綻びを見せたりもして、そういう人間味があるところにグッとくる。

美玲もいいキャラしてますよね。ちょっと調子を落としていたとき、花鈴の言葉でスランプを抜けだすシーンがあったりして……。そこから花鈴のことをよりライバルとして意識しだすところなんかもリアルでした。

じゃあ、タダツグさんの注目キャラは美玲ってことでいいですか?

キャラクター紹介

柊木美玲

美玲ちゃんもいいけど、花鈴の幼なじみであり、全国屈指の強打者である彩愛女学院の朝陽さきちゃんも好きですね。かつてバッテリーを組んでいたって設定が超アツい。

さきちゃん、花鈴のことがめっちゃ大好きなのが微笑ましい。もはやラブじゃん……。

ってか、タダツグさんだけ2人出すのズルくない?

キャラクター紹介

朝陽さき

まぁまぁ。
いいよね~あのコンビ。そんな2人の関係性に、さきちゃんと今バッテリーを組んでいる彩愛女学院のエース、ソフィア・フォスターがちょっとメラッと来る描写もあったりして、俺はそこが超エモいと思ってる。

なかなかシブいところを突きますね。

最近のトレンドではないかもですが、昔はピッチャーとキャッチャー、いわゆる“バッテリー”を夫婦にたとえる時代もあって。野球の実況でキャッチャーを恋女房って表現されたりもしてたんですよね。野球はチームスポーツだけど、やっぱりピッチャーとキャッチャーの関係は少し特別だと思うわけで……そこらへんをしっかり描いているのもすごくいいです。

星桜高校で花鈴とバッテリーを組んでる清澄宙子もいいキャラですしね。

宙子も頼れる相棒って感じだよね。ただ、個人的な注目株は乃木坂亜夢ちゃんかな……。星桜高校チア部のエースとしてスタンドから花鈴たちを応援してくれる彼女ですが、15巻ともなると、ちょっと気になる展開になってきてる。

キャラクター紹介

乃木坂亜夢

わかる! もちろんネタバレは避けるけど、まさかあんなことになるなんて……。これからますます活躍しそうで俺も気になってます。

人間関係はもちろん、物語的にもなかなか先の読めない展開。負けたらそこで甲子園の夢が絶たれるから、読んでいて緊張感がありますよね。

花鈴が習得しようとしている“かりんボール”がどんな球なのかも個人的に気になっています。

それなんだよなあ……。俺たちがこの前遊んだ『花鈴のバッティングプラクティス』では、かりんボールは「バッターが振ると必ず空振りしてストライクになる。逆に降らなければ必ずボールになる」って球だったけど……これ、まさか原作ではまだ完成していなかったとは(笑)。

ボードゲーム『花鈴のバッティングプラクティス』購入ページ

https://shop.wakasa.jp/shop/g/g627003001-00

おかげで『花鈴のバッティングプラクティス』の制作者であるわかさ生活の上田さんは、だいぶ頭をひねることになったそうですよ。

上田さん大変だったんだな……。
まだ原作で完成していないボールをゲームに導入するなんてなかなかないですもんね。独特の苦労がありそう。

個人的にはストレートの進化系か、またはチェンジアップみたいな球速の落差で打ち取るボールなのかなって思ってるけど……。はたしてどうなることやらですな。

コミックスを読んだことで『花鈴のバッティングプラクティス』への解像度もだいぶ深まりましたよ。また遊びたいな、あのゲームも。

いいねえ。次もけちょんけちょんにしてやるかな!

ぐぬぬ……今度こそ負けねえ!
そのためにも『花鈴のマウンド』を読み込む!

ちょっと思ったんですが。お2人がコミックスを読んだうえで、お気に入りのキャラたちを『花鈴のバッティングプラクティス』に登場させるとしたらどんな能力値にするか少し気になってきました。

ゲーマー視点を交えつつ、原作での能力をどう表現するのか、次の座談会で考えてみませんか?

おもしろそう!
じゃあ、今回はいったんここでお開きにして、次回の座談会テーマはそれでやってみましょう!

では最後にちょっと告知として。この『花鈴のマウンド』はコミックスはもちろん、公式グッズも展開中です。ホームページからチェックできますので興味がある方はぜひアクセスしてみてください。

『花鈴のマウンド』公式サイト

https://karin.wakasa.jp

わお、テーマソングまであるんですね。「希望のFLAG」か……いかにも『花鈴のマウンド』のテーマって感じでいい曲だ!

TikTokで再生数100万超えってマジか……すげえ。動画やゲームをきっかけに、もっと『花鈴のマウンド』が世に浸透していけばいいですね。

『花鈴のマウンド』は今年で連載10周年ですが、甲子園を目指して戦う花鈴たちの戦いはまだまだこれから!
皆さんもぜひ読んでみてくださいね。それでは今回はこのへんで!

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