新商品の中から、特にチャレンジを感じるアイテムを紹介する『チャレンジみっけ隊』。
今回見つけたのは、老舗バッグブランド「EDGELINK」と江戸川区発ブレイキンクルー「EDGW CYPHER」が共同開発したバッグシリーズ、「CRAM DA CYPHER(クラム ダ サイファー)」です!
ストリートダンスの現場には、ずっとそのままになってきたアタリマエがありました——「荷物は地面に置くしかない」。その不便さに、ついにダンサー本人たちが動き出しました。
ダンサー目線のこだわり機能を全部のせ

エース株式会社が展開するストリートバッグブランド「EDGELINK(エッジリンク)」と、東京・江戸川区を拠点とするブレイキンダンスクルー「EDGW CYPHER(エドガワサイファー)」。その両者が共同開発したバッグシリーズ「CRAM DA CYPHER」が、2026年4月20日に発売されました。
EDGW CYPHERは、ダンサー・フィルマー・ビートメーカー・ラッパー約100名が所属する新世代のブレイキンクルー。中心人物のKODEE ONE氏は映像・音源制作も自ら手がける「クリエイティブ集団」でもあります。
ラインアップはスマホショルダーからリュックまで計6アイテム。
共通して搭載されているのが、ダンサー目線のこだわり機能です。
ヘッドホンホルダー、シューズポケット、PC対応スリーブポケットなど、「踊りに行く日の荷物をすべてここに収めて、動き出せる」設計を徹底しています。

ラインアップ
- スマホショルダー(¥2,750)
- ボディバッグ(¥3,300)
- ショルダーバッグ(¥3,850)
- ナップサック・リバーシブル仕様(¥6,600)
- リュック大(¥7,700)
- リュック中(¥8,800)
カラーはブラック・グレーの2色展開。
発売日:2026年4月20日
販売場所: 全国の専門店・直営店、EDGELINK公式オンラインストア(https://edgelink.tokyo)
出典:PR TIMES
「置く」しかなかった場所に、「持つ」を持ち込んだ
ストリートダンスをしている人の荷物が地面に置かれている光景、SNSでよく見かけますよね。防犯的な意味でもちょっと気になっていた、あの問題。
何十年も続いてきたのには、「持ちながら踊れる」バッグが存在しなかったからかもしれません。

そしてもうひとつ、驚いた事実がありました。江戸川区にB-BOYが多いって、知ってましたか?
EDGW CYPHERのホームタウン・江戸川区は、ブレイキンカルチャーが根付く土地。今まさに成長期を迎えている日本のブレイキンシーン。
カルチャーが地域に根付いて、次世代を育てているということ自体が、すごくチャレンジングなことだと感じます。
またこのコラボが面白いのは、「ダンサー自身が使いたいものをつくった」という当事者設計の徹底ぶりです。ヘッドホンホルダーひとつ取っても、「ダンス中にヘッドホンをどこに引っかけるか」という、体で知っている人間にしか出せない解像度から生まれています。
マーケティングリサーチではなく、現場の実感が設計の起点になっている——それが、このバッグの本質です。
老舗バッグブランド「エース」がストリートカルチャーの最前線に飛び込んだ意義も見逃せません。機能性とリアルなコミュニティ感を両立させながら、若年層との接点を自ら作りに行くその姿勢は、ブランドの未来への布石とも読めます。
チャレンジみっけ!
今回見つけたチャレンジは…
- ダンスコミュニティという高熱量ニッチへ特化し、「踊りながら持てる」という新しいバッグカテゴリを創造した点(ニッチ戦略)
- 当事者であるダンスクルーとの共同開発により、機能の「本物感」と実用性を同時に担保した点(ファンベースマーケティング)
- 創業90年超の老舗バッグブランドが、ストリートカルチャーを通じて若年層との新たな接点を自ら構築した点(ブランド価値向上戦略)
一緒に考えてみよう
SNSではさまざまな場所でダンスを踊っている動画をよく見かけます。もしかしたら近いうちに、バッグを持ったまま、あるいはバッグをムーブに取り入れたダンス動画が見られるかもしれません。バッグが「小道具」になる日も、遠くないかも?
「置いておくしかない」と思っていたアイテムを、身につけたまま使えるようにする。この発想の転換は、ダンスに限らずあらゆる場面で起こり得ます。
あなたなら、どんなアイテムを「持ったまま使えるように」してみたいですか?