WBCで盛り上がる3月某日──丸の内はアツく燃えていた!
ゲームライターのタダツグです。
知らないゲームを教えたい!ゲームブロガーのラー油です!
お2人とも丸の内へようこそ!
今日はわかさ生活さんの東京オフィスにお邪魔して、会社員として仕事をしながらゲームクリエイターとしても精力的に活動されている上田さんと遊ぼうって趣旨の企画です。心の準備はいいですか?
くくく……普段はアキバくらいしか外出しない俺からすると丸の内は異次元。いわば敵の領域内。ラー油さん、ここは注意して進むとしようか。
おう。さっそくマスクを装着するぜ!システム、戦闘モード起動!
謎のアウェイ感を出してるけど、絶対に粗相はしないでくださいよ!
ようこそ、トガゲーチームの皆さん! 今日はご足労いただきありがとうございます。
ぐああ、なんだこの眩しいスマイル!これが丸の内のオフィスで働くゲームクリエイター社員のオーラってやつか?
なんて充実した笑顔だ……闇属性の我々には堪える!仕事がやりがいあるから楽しくて仕方ないって顔をしているぜ!!!
いや~。じつは連日WBC(ワールドベースボールクラシック2026)を観に東京ドームに通っていましてね。今日も仕事が終わったら観に行く予定なんですよ。毎日楽しくて仕方がないです! あ、これは皆さんへのお土産です。
プライベートが充実しているがゆえの笑顔だった(笑)。
とはいえ我々みたいなただのゲーム好きのおっさんに対してお土産を用意してくれる心配り……。完全に人として負けた気分だぜ!
でもまあ、今日はゲームをしに来たわけですから。俺たちは腐ってもゲームライターとゲームブロガー。ゲームで勝てばいいんだ。ゲームでさえ勝てば!
ふふふ、面白い。ならばひと勝負やりますか?
もちろん! 負けるわけにはいきませんよ。この勝負、受けて立って……くれるかな?
いいとも~!
意外とノリがいい(笑)。
まあ企画の趣旨としては間違ってないし、このノリも上田さんがOKならいいのかな。
我々からすればゲームを通してコミュニケーションを取るのが一番早いですからね。
やってやるぜ!
ピッチャーとバッターのアツい駆け引き! 『花鈴のバッティングプラクティス』で勝負

では、まずは3人で一緒にプレイできる『花鈴のバッティングプラクティス』を遊びましょう。こちらは弊社から刊行されている野球マンガ『花鈴のマウンド』の世界を舞台にした、ピッチャーとバッターの心理戦が楽しめるボードゲームです。
花鈴のバッティングプラクティス 公式サイト
https://shop.wakasa.jp/shop/g/g627003001-00/
これ、僕は以前ゲームマーケット2025で遊ばせてもらいました! あの時はカニさんが相手でしたけど。
そうでしたね。ラー油さんは確かインフルエンザでダウンされていました。
プレイヤーはピッチャーとバッターに分かれて対戦し、ピッチャーが投げてくる球種を予想してバッターが「振るか振らないか」を選択する。シンプルゆえに駆け引きが重要なゲームです。
なるほど。バッターはヒットを打つ、ピッチャーは三振や凡打に打ち取ることでそれぞれがポイントを獲得可能で、最終的に6ポイントまで早く到達した人が勝ちってことなんですね。守備の要素が無いからめっちゃわかりやすい!
細かいルールや遊び方を説明する動画も用意しているので。まずはこちらをご覧になってから遊んでもらえるとうれしいです!
花鈴のバッティングプラクティス〈遊び方/ルール説明動画〉
動画のおかげでルールはひと通り理解できましたよ。
バッターにはキャラごとにヒット判定が、ピッチャーにはキャラごとに魔球が設定されてるのが面白いですね。……あとは習うより慣れろ。いっちょやってみっか!
ならば最初のピッチャーは私が務めましょう。お2人はバッターでいかがです?
望むところです。よろしくお願いします!
序盤から駆け引きの応酬。ピッチャーとバッターの心理戦がアツい

まずはバッターの選択。ランダムで3枚のキャラカードを表示しますので、時計回りで好きなキャラを選んでください。
てことは俺が最初に選べるわけですね。ふむ、ここはヒット判定がめっちゃ広い超アベレージヒッターの美鈴ちゃんでいく!
じゃあ俺は縦方向の変化に強そうな小春ちゃんで……。しかし美鈴ちゃんはめっちゃ強いですね!チートレベル。
バッターのヒット判定については、原作であるコミック版での活躍を参照して設定しました。美鈴はかなりの強キャラなのでタダツグさんは有利ですね。
実質的にもう打った気になってます(笑)。
では次に私がピッチャーを選びます。ここは主人公である花鈴でいきますね。
やはり最初は主人公ですよね!
ちなみに花鈴ちゃんはどんな魔球を持ってるんでしたっけ。
魔球は「かりんボール」。バッターが振れば判定に関わらず必ず空振りを取れる魔球です。
その代わり見送られると、たとえど真ん中にセットしていてもボール判定になるという……まさに魔球ですね(笑)。
どういう軌道なんですか!?
そこらへんは原作コミックを読んでいると面白さがグッと深まると思いますよ! 今度トガゲーチームで『花鈴のマウンド』読書会でもしましょうかね。
「花鈴のマウンド」公式サイト
では対戦を始めましょう。まずはピッチャーが9分割されたストライクゾーンのどこかを指定してピッチングカードをセットします。今回は右バッターからすれば外角になる6番にセットしますね。
バッターであるタダツグさんとラー油さんは、6番に置かれたピッチングカードの内容を推理して、バットを振るか振るか振らないかを決めるわけです。ピッチングカードはストレートが3枚。あとはカーブ、スライダー、シュート、フォーク、そして魔球カードが各1枚ずつって感じ。
ふむ。この場合はストレートなら6番のまま。フォークなら9番の枠を、シュートなら5番の枠を通過してストライク判定になるわけか。
スライダーやカーブならストライクゾーンから外れるから見送ればボールってことですよね。ここに魔球の存在も絡んでくるのがおもしろい。
ストレートが一番カード枚数が多く、逆に変化球は1枚ずつしか使えないというのが駆け引きのミソになってきます。
ライズ系のボール、いわゆる上方向に変化するボールがないのもポイントかな。
枚数の多いストレートをどこで使ってくるかが重要になりそうですね。普通に考えれば、接待的な意味でもここはストレートかなって考えるけど。
俺は振ることにするよ。クリティカルゾーンは9番にセットします!
ほう……。
ヒット判定が広い美鈴ならではの振り方ですね。ストレートでもシュートでも普通のヒットになるし、フォークならクリティカルになる。
その代わり魔球やスライダーなら空振りですけど。まさか初球から魔球はないと踏んでます。ここはフォーク狙いで!
なるほど。これは面白い。
おいおい、お2人さん。俺のことを忘れてもらっちゃあ困るぜ!
俺も縦方向の変化もケアしつつ、ここはストレート狙いでクリティカルゾーンは6番にセットじゃい!
では上田さんのセットした球種を見てみましょう。オープンでお願いします!
オープン!
私がセットしたボールは……フォークでした!

おっしゃ!
クリティカルで4ポイントごちで~す!
俺もヒット判定ではあるから1ポイントゲットだぜ!
お互い読みが当たったな相棒。
お見事でした。まさか「かりんボール」を投げる前に打たれるとは(笑)。
これでタダツグさんは4ポイント、ラー油さんは1ポイント、上田さんはマイナス5ポイントになりました。
ピッチャーは打ち込まれるとエグいっすね。一気にポイントを持っていかれる。
バッターが複数になると選択肢も増えるので、なかなかしんどいです。そのかわり打ち取れた時の獲得ポイントも大きいんですけどね。
個人的にはピッチャーがアツいゲームにしたいと思って作りました。
原作の主人公である花鈴ちゃんがピッチャーですし、そのバランスはしっくりきますね。
ちなみにゲームは先に6ポイントを先取したプレイヤーが勝者になりますが。マイナスを食らったプレイヤーも「マイナス6ポイント以下にはならない」ことも覚えておいてください。
下限が設定されているなら一発逆転もしやすいですね。対戦プレイヤーが多い場合、ピッチャーの方が1回でポイントを乱獲できる可能性があるのも面白い。
だいぶ理解度が上がってきたようですね。ピッチャーは時計回りに順番が回っていくので次はタダツグさんの番ですよ。

よっしゃ、俺が打ち取ったる!
一回りしたところで勝負はクライマックス。相手の得意球を打ちに行く!

ゲームは進んで、現在ピッチャーが一回りしたところ。
得点はタダツグさんが2ポイント、ラー油さんと上田さんがともにマイナス1ポイントとなっています。
小康状態か……でもここでデカいのを打てば一気に勝負を決められる。ということで、俺はクリティカルゾーンで打てば4ポイントゲットで、合計6ポイントにできるマツコちゃんをチョイスするぜ!
俺はクリティカルゾーンで打てば3ポイントになるゆいちゃんを選ぶか。これは悪くない……。
お2人ともだいぶゲームに慣れてきたようですし。そろそろ私も本気を出しますかね。
今までは様子見していたってことですか?
なんつーかオトナの対応!
ピッチャーは、ときわをチョイスします。魔球はゾーン2つぶんを移動するスライダーです。
カミソリ並の切れ味だな!
ではゲーム再開。初球は9番にカードをセットしますね。
9番、なるほど9番か……。ここは変化球と読む。俺は“見(ケン)”だな!
ほほう、そう来ましたか。
初球は一番枚数が多いストレートを消費したいはず。俺は振りますよ。クリティカルゾーンを9番で勝負!
それではカードオープンです!
なにぃ! 初球からフォークだとぉッ!
ふふふ。これでラー油さんに対しては1ストライク、タダツグさんに対しては1ボールですね。
さっそく次ですが……私は「また9番にセット」させてもらいますよ。
な、なんだってッ!
完全に仕掛けてきやがった……。
ふっふふ。見せてもらいましょうか、トガゲーチームの実力とやらを。
ぐっ。しかしここで焦ったら相手の思うツボ。俺は今回も“見”……“見”だッ!
ほう……。
2球続けての“見”だと……ひよったのか相棒?
俺は今度こそストレートだと睨んでるぜ。ここはヒッティングだ、ヒッティングしかないッ!
ふふふ。
ま、待て。落ち着け、あの上田さんの笑いは……。
カードセット。今回も俺のクリティカルゾーンは9番で勝負!
ではカードをオープン。……こ、これはッ!
な、なにぃッ!
ここでカーブ……そう来たかッ!
ふっふふ、これでラー油さんは2ストライク。対してタダツグさんが1回も振ってくれないのはさすがといったところですか……。
ぐっ……ぐっ!
クールになれ相棒。この勝負、アツくなったほうが負けるぜ!
面白くなってきましたね。では次に私がセットする場所ですが……。
うっ! ま、まさか……。
ふふふ……答えは9! 私は「9番にボールをセット」します!
な、なにぃ~~~~ッ!
おもしれぇじゃんッ!
さてどうされますか、お2人とも?
2度あることは3度ある。また変化球か?
いや、3度めの正直では?
今度こそ……今度こそストレートのはずだ。だって一番枚数が多いのはストレートなんだからよぉッ!
そうでしょう上田さんッ!?
ふっふふ。早く振るのか振らないのか選んでもらえますか?
まずはタダツグさんから。
……。
ゴクリ……。
また“見”ですか? 私はそれでも構いませんよ。
いや……ここは「振り」にいきますよ……俺もね。
ほう。ついに振るんですね?
ああ、振るね!
クリティカルゾーンは7番!
ここを全力で振るぜッ!
なぜそこで7番?
つまり……魔球狙いということ!?
そ、そうきましたか!
いやいや……変化球の3連投はあまりにセオリーを無視し過ぎだろう。ここはストレート狙いが妥当。俺は今度も9番をクリティカルゾーンで振りぬく!
……。
で、ではカードのオープンをお願いします。
なにぃ⁉ こ、これはーーーーーッ!
セットしていたのは……魔球! 魔球のスライダーッ!
うおおおおおおおおお!
読み勝った。これでクリティカルヒットの4ポイントッ!
合計6ポイント!
この勝負……1位はタダツグさんです!
俺の……俺の勝ちだッ!
やりますね。素晴らしい読みじゃあないですか、タダツグさん!
そろそろ来ると思ってましたよ、上田さん渾身の魔球がね。俺はそれを狙い打ちたかったんです。
相手の得意な球をあえて待ってから打ち砕く。まるでかの三冠王・落合のごとき風格!
褒めすぎだぜカニさん。しかし『花鈴のバッティングプラクティス』か……この心理的な駆け引きがサイコーにおもしろいですね!
俺は三振で……マイナスポイント!
まさか最下位になるなんて。
でも上田さんの9番攻め、めっちゃアツかった。

誘いに乗ってきてくれたラー油さんも大したものでしたよ。勝負は紙一重でした。タダツグさんが本当にスゴかったです。
こう見えて、ちびっ子野球で鍛えた勝負勘はダテじゃないんで。
タダツグさんにそんな過去が。ちなみにポジションはどこだったんですか?
うーん。補欠かな。
そこで勝負勘を……!?
でも、僕は野球マンガとかめちゃくちゃ好きなんで。ゲームの原作になった『花鈴のマウンド』もがぜん気になってきました。今度読んでみようと思います。
ありがとうございます!
ゲームを作った自分で言うのもなんですが、私もお2人と一緒に遊べてすごく楽しかったです。あらためて対戦お疲れさまでした。
悔しい結果でしたがまた遊びたいってなりましたね。いつもはデジタルのゲームばかりやっているので、こうやって面と向かって遊ぶアナログのボードゲームは新鮮で楽しかったです!
そういってもらえるとうれしいです。
ちなみにこの『花鈴のバッティングプラクティス』ですが、複数のバーチャルYouTuber/ライバーさんにご参加いただいてのオンライン大会も実施しました。記事が掲載される頃にはもう決勝戦まで終わっている頃合いですけどね。
ボドぶい:「花鈴のバッティングプラクティス大会」
盛り上がっていていいですね。もしまた次の機会があれば我々トガゲーチームも参加させてほしいです!
その時は代表はラー油さんだね。Vゲームブロガー・らあゆちゃんの姿で勝負しようぜ。
らあゆちゃんねる
https://www.youtube.com/channel/UCcl1fJ_6pYZQviaabyxD0Zw
ぐぬぬ……その時が来たら今度こそ負けませんよ!
実現したらアツいですね!
では『花鈴のバッティングプラクティス』はここまでということで。
はい。次回は私が制作したもう1つのボードゲーム『ERROROID(エラーロイド)』を遊んでもらいたいと思います。お楽しみに!

ライター紹介

タダツグ
締め切りはケツ合わせ系のゲームライター。業界歴は20年以上で、1日のうち大半の時間をゲームに注ぐほか、アニメや映画、マンガなども大好物。仕事柄、多数のゲームに触れる機会が多いものの、趣味の範囲ではお気に入りのゲームをずっと遊び込むタイプ。

双葉ラー油
老舗ゲームブログ『絶対SIMPLE主義』を20年以上運営するブロガー。「知らないゲームを教えたい!」をスローガンに、大作からニッチな作品まで取り扱う。特撮関連の造詣も深い。謎のマスクを被っているが別にプロレスラーではない。