新商品の中から、特にチャレンジを感じるアイテムを紹介する『チャレンジみっけ隊』。
今回見つけたのは、“遮熱”という発想で酷暑に立ち向かうベースレイヤーです!
日傘、ハンディファン、接触冷感…夏の暑さ対策グッズは年々増えていますよね。でも、「そもそも服が熱を遮ってくれたら?」という発想は、なかなか斬新。まるで“着る日傘”のようなウエアが登場しました。
酷暑の新対策「遮熱」ベースレイヤーとは

兵庫県神戸市の国産アウトドアメーカー株式会社finetrack(ファイントラック)は、2026年3月、遮熱性能を高めたベースレイヤー「ドラウトシェード」の販売を開始しました。
近年は35℃を超える猛暑日が増え、従来の「接触冷感」や「気化熱冷却」だけでは対応しきれない厳しい暑さを感じる場面が増えています。そこで同社が提案するのが、太陽光を遮る“遮熱”というアプローチです。

この製品では、熱を遮る効果を持つ酸化チタンを高濃度に練り込んだ特殊糸を使用。太陽光(熱線)を反射することで、極薄手の生地でありながら高い遮熱性とUVカット性能を実現しています。紫外線遮蔽率は95%以上で、炎天下でも衣服内の温度上昇を抑える仕組みです。

さらに特徴的なのが、洗濯しても遮熱効果が持続する点。後加工ではなく、糸そのものに酸化チタンを練り込んでいるため、繰り返し洗濯しても遮熱性がほとんど低下しない仕様となっています。
また、遮熱性能を活かすため、フード付きのフルジップパーカーを採用。頭部まで日差しから守りつつ、状況に応じて換気や着脱がしやすい設計です。加えて、脇下やフード裏には通気メッシュを配置し、衣服内の熱気を効率よく排出します。

さらに、水分拡散性の高いポリエステル素材と特殊な編み技術により、同社のL2シリーズ内でも最高レベルの吸汗速乾性を実現。盛夏の登山など汗を大量にかく環境でも、肌への張り付きや濡れ残りを防ぐ仕様です。
主な商品ラインナップは以下の通りです。
商品ラインナップ(価格は税込)
- メンズ ジップネック:9,130円
- メンズ フルジップパーカー:11,000円
- レディース ジップネック:8,800円
- レディース フルジップパーカー:10,670円
サイズ
- メンズ:S〜XL
- レディース:S〜L
出典:PR TIMES
「冷やす」から「遮る」へ。暑さ対策の発想転換

今回この商品を取り上げた理由は、暑さ対策の発想を“冷却”から“遮熱”へ変えている点です。
これまで夏グッズといえば、ハンディファンや冷却タオルなど「体を冷やす」アイテムが主流でした。しかしこの商品は逆で、そもそも体に届く熱を減らすというアプローチ。いわば“着る日傘”という考え方です。
ここ数年、空調服を着る人も増えています。ただ一方で、「バッテリーが重い」「見た目が作業服っぽい」といった理由で、日常使いには少しハードルを感じる人もいるかもしれません。
その点、ベースレイヤーとして着られる遮熱ウエアなら、アウトドアだけでなくフェス、スポーツ観戦、街歩きなど幅広いシーンで活用できそうです。
近年のアウトドア市場では、機能性と日常性を両立させる“アウトドア日常化”の流れも広がっています。登山ブランドの技術を日常生活に取り入れるという意味でも、この製品は夏のウエアの可能性を広げる提案と言えるかもしれません。
チャレンジみっけ!
今回見つけたチャレンジは…
- 暑さ対策を「冷却」ではなく「遮熱」で解決する発想転換(プロダクト発想の転換)
- 日傘レベルの遮熱性能をウエアに落とし込む素材技術(テクノロジー戦略)
- アウトドア向け機能を日常にも広げる可能性を持つ商品設計(市場拡張戦略)
一緒に考えてみよう
夏の暑さ対策は、いまや日傘やハンディファン、接触冷感素材など、さまざまなアイテムが当たり前になりました。それでも真夏の屋外で長時間過ごすのはなかなか大変ですよね。
接触冷感の素材は着た瞬間は気持ちいいけれど、時間が経つと効果を感じにくくなることもあります。そんな中で、「そもそも熱を体に届かせない」という遮熱の発想は、これまでとは少し違うアプローチに感じます。
空調服のように機械で冷やす方法も広がっていますが、服そのものの素材や仕組みを変えるアプローチで、暑さ対策の選択肢はまだ広がりそうです。
みなさんは、どんな方法でこの夏の暑さを乗り切る予定ですか?
また「こんな対策があったらいいな」と思うアイデアも考えてみましょう!