新商品やサービスの中から、特にチャレンジを感じる話題を紹介する『チャレンジみっけ隊』。 今回見つけたのは、フィギュアを連れて出かけるため「だけ」に作られたバッグです。
物を入れるためではありません。尻尾を出す穴まで空いている。 用途は、連れて歩くこと。それだけ。……どういうことなのか、順番に見ていきましょう。
「用途を1つに絞る」という贅沢な設計

株式会社キャロットカンパニーのバッグブランドanello®と、ドイツのフィギュアブランド Schleich(シュライヒ)とのコラボにより、シュライヒのフィギュアを持ち運ぶことだけを目的にしたバッグが作られました。
今回誕生したのは、ティラノサウルス・レックス用とアフリカ象(メス)用の2種類。脱着可能なカバー付きで、 尻尾に対応した開口部まで空いています。
ただしこれは非売品。公式X(@official_anello)での応募(8月28日〜9月13日)で、 当選は各1名(計2名)です。
バッグの進化といえば、普通は「何でも入る」方向に向かいます。 ポケットが増え、仕切りがつき、PCも水筒も傘も入るようになる。

このシュライヒ専用バッグは、その逆を行きました。 入れられるのは、特定のフィギュア1体だけ。用途は「連れて出かけること」のみ。 象用と恐竜用が別々に作られ、尻尾の位置に穴が空いている。 汎用性という価値をためらいなく捨てた、贅沢な設計になっています。
出典:PR TIMES
非売品が広告の役割に
なぜ、汎用性のないバッグが刺さるのか。
それはフィギュアを「荷物」ではなく「大切なもの」として扱っているからです。大人が恐竜のフィギュアを持ち歩くのは、少し気恥ずかしい。 でも「専用バッグ」という存在があれば、それは正式な趣味の装備になります。 後ろめたさを、堂々とした所作に変えているわけです。
もちろん子どもたちにとっても、大好きなフィギュアとの冒険を楽しめるアイテムです。


非売品で当選2名という設計も、狙いが明確です。 売るためではなく、シリーズ全体の世界観を一発で伝えるための象徴として作られている。 広告としての専用バッグ、という見方もできます。
チャレンジみっけ!
今回見つけたチャレンジは…
- 汎用性を捨て、用途を1つに絞り込んだ専用設計(ニッチ戦略)
- 大人が趣味を持ち歩く後ろめたさを解消した点(インサイト起点の商品設計)
- 非売品を世界観の伝達装置として使う設計(シンボル・マーケティング)
わかさ生活もみっけ!
ところで「連れて歩く」でいうと、わかさ生活にも一つ思い当たるグッズがあります。
ブルーベリーの妖精「ブルブルくん」がちょこんと座った姿の 「ちょこのる」は、ぬい撮り好きの間で「かわいい!」と大人気。最近はぬいぐるみと一緒に出かけるためにポーチに入れている方をよく見かけるようになりましたが、ブルブルくん専用のバッグがあったら面白いと思いませんか?
ブルブルくんの手足が出たり、目の部分だけ穴が開いていたり…考えだすと止まりません!
一緒に考えてみよう
これまで、さまざまな「専用」アイテムが作られてきましたが、特定のフィギュア専用のバッグは、そもそもバッグとしての用途をなしていないという時点でかなりチャレンジングだと感じました。
あなたなら、どんな「専用」アイテムが欲しいですか?