新商品の中から、特にチャレンジを感じるアイテムを紹介する「チャレンジみっけ隊」。今回見つけたのは、なんと富士山のヒノキから生まれたサングラスです!

えっ、サングラスなのにヒノキ!?
しかも、“富士山のヒノキ”って聞いたら、もう何かただごとじゃない気配がしませんか。
木材なのにちゃんと使えるの?重くないの?いやそもそも、なぜヒノキでサングラスを作るの!?そんな疑問も一気に「すご!」に変えてくれる、職人技と自然愛が詰まったこの一本。
老舗メガネ屋の挑戦心がぎゅっと詰まった、ちょっと尊くて、ものすごく面白い商品を発見しました!
世界初の“富士山ヒノキ製サングラス”が誕生
商品名は『FUJI HINOKI MADE eyewear』。
使用されているのは、富士山の南麓で育った高品質ブランドヒノキ材「FUJI HINOKI MADE」。木目が細かく、強度が高いのが特徴です。その希少なヒノキを、福井県鯖江市の眼鏡職人が日本の匠の技で一本一本手作業でサングラスにしているという、前代未聞のプロダクトです。

このユニークなサングラスを世に送り出したのは、1932年に静岡県富士宮市で創業した株式会社オプティックイマムラ。2013年6月に富士山が世界遺産に登録されたことをきっかけに、地域全体で「大切な富士山を守っていこう」という意識が高まったのだそう。そんな中で同社は「地域に根差したメガネ屋として何ができるのか」を追求した結果、富士山の木材を使ったメガネフレームを製作することで、カーボンニュートラルや富士山の自然環境保全に貢献できるという考えに至ったとのことです。
サングラスには、“富士山型”の専用メガネスタンドも付属。こうした細部のデザインにも、プロジェクトの世界観とこだわりが詰まっています。

このプロダクトの背景には、伐採期を迎えた富士山麓の森林資源を持続的に活用することで、地域の林業振興や環境保護を実現するという課題意識も。5年にもおよぶ開発期間の中で、多くの企業や団体からの賛同を得て実現に至った、いわば“みんなで育てたサングラス”とも言えるのです。

公式サイトでは、この商品の背景にあるストーリーやヒノキ材の希少性なども丁寧に紹介されており、単なる販売の場にとどまらず、情報発信の拠点としての役割も担っています。
(出典:PR TIMES)
ヒノキ×サングラス!? 老舗の“あえて”に、ロマンが詰まっている
今回この商品を「チャレンジみっけ隊」で取り上げた理由。それは90年以上メガネと向き合ってきた企業が、「あえてのヒノキ」に挑んだというギャップです。
まず、木材でサングラスを作るって、シンプルに無茶そうじゃないですか?
でもそこに、富士山の環境問題、素材の保全、日本の職人技の継承…といった社会性や文化性が、ものすごく丁寧に織り込まれているんです。
しかも5年かけて製品化したという本気度。これはもう、ロマンの塊です。
個人的にグッときたのは、「希少なヒノキ製品なのに日常使いできる」というところ。
軽さや強度など、ちゃんと“使えるサングラス”としての実用性も担保されているんです。
そして何より、「それどこの?」って絶対に聞かれるプロダクト感。かけているだけで会話のきっかけになる力があります。
加えて、富士山型のスタンドという遊び心もニクい!
「本物の上質さって、日常の中にこそ映える」というメッセージが伝わってくる、そんなサングラスです。
チャレンジみっけ!
今回見つけたチャレンジは…
①創業90年以上の老舗企業が、自然素材×職人技で新領域に挑戦(コアコンピタンス再定義)
②“世界初の富士山ヒノキサングラス”という唯一無二のプロダクト設計(差別化戦略)
③商品を通じて環境問題や文化の背景まで届けるEC展開(ブランドストーリーテリング)
の3点です。
サングラスで富士山のヒノキにふれるなんて、思ってもみなかった体験。「文化財を身につける」…という未来がくるかも?

関連リンク
FUJIHINOKI MADE eyewear 公式サイト
https://www.opt-imamura.co.jp/fujihinoki-made-eyewear/index.html
オプティックイマムラ公式サイト
https://www.opt-imamura.co.jp/index.html
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https://twitter.com/imamura1987