『謎解き生活』に隠された4つの謎を追え!~1周年の歩みと、その先の未来〜

  1. TOP
  2. WAKASA&CO.に行ってみた
  3. 『謎解き生活』に隠された4つの謎を追え!~1周年の歩みと、その先の未来〜
WAKASA&CO.に行ってみた
  • 本
  • お店
  • 書籍
  • 店舗

シェア

X X(Twitter) Facebook Facebook
『謎解き生活』に隠された4つの謎を追え!~1周年の歩みと、その先の未来〜

イントロダクション

このたび『謎解き生活』は、オープンから1周年を迎えました。
そして、その1年という時間の中で、この店にはいくつもの“謎”が生まれたのです。

どんな変化があったのか。
どんな本が愛されたのか。
どんな人たちが集まり、どんな挑戦をしてきたのか――。

今回の記事では、謎解き生活店長、原さんの証言を手がかりに、4つの“大きな謎”をひとつずつ追っていきます。
そして、すべての手がかりを集めた先には……?

『謎解き生活』の1年間に隠された答えを、一緒に解き明かしていきましょう……。

それじゃ~調査開始です!

大きな謎① 1年前にはなかったものを探せ!

小さな謎① オープン当初と今で、一番大きく変わったことは?

スタッフの本に対する知識量と、担当する棚への愛情ですね。
お客様と本について会話をしたり、手書きのPOPを書いたりする中で、スタッフ自身の本への興味や関心も少しずつ深まっていき、それにともなって知識も増えていきました。
また、本のことを知れば知るほど、「この面白さを、もっと多くの方に届けたい!」という気持ちも強くなりました。そうして、“自分の棚や売り場をより良くしよう”と工夫を重ねていくうちに、担当する棚への愛情もどんどん深まっていったんです。

小さな謎② この1年間で、新しく始めた取り組みやサービスは?

“選書チケット”と“期間限定ブラインドブック”です。
“選書チケット”
は、もともと『初恋♡生活』で行っていた取り組みでした。
「初めての来店で緊張して声をかけにくいけれど、本の相談はしたい!」というお客様の声をきっかけに、『謎解き生活』でも導入することになったんです。
開始してから多くのお客様に体験していただき、今ではリピーターの方もいます。
逆に“お客様から私たちが知らなかった本を教えていただく”なんてこともあるんですよ。

“選書チケット”は何を読めばいいか悩んだり、分からないお客様に本を紹介するサービス

ブラインドブックとは、中身が見えない状態で販売する本のことです。“期間限定ブラインドブック”は、そのブラインドブックを、季節に合わせたテーマでセット販売する取り組みになります。
これまでに“春”や“雨”などをテーマに展開しており、10月1日からは、“食”をテーマにしたブラインドブックを期間限定で販売中です!

ブラインドブックはその名の通り、中身が分からない本。自分ではなかなか選ばない本と出会えることも……。

小さな謎③ この1年で、新しく増えた“謎”や体験は?

店舗回遊型の謎解きキットに加えて、脱出ゲームも開催したことですね。
こちらは書籍に関するテーマを中心としており、実際に密室からの脱出を目指していただく内容で、店舗内を巡りながら楽しむ回遊型の謎解きとは、また違った体験を味わっていただけます。
また、脱出ゲームを体験したあとに、そのテーマに関連する書籍をご購入いただくといった、本との新たな出会いにもつながっています。

謎解きキット(2種類)店舗を巡回しながら謎解きをしていくものとなっている。
こちらの他にも3店舗を回遊する謎解きイベントなどを開催することも。

小さな謎④ オープンから変わらず大切にしていることは?

お客様の意見を聞くことです。
「こんな本が欲しい」「○○さんの書籍が欲しい」など、お客様の声が店舗づくりのヒントになることが多いので、毎日のお客様との会話は本当に大切にしています。
イベントや読書会での交流を通して、私たちスタッフの方が本の流行に気づくこともありますし、本以外にもわかさ生活の商品に興味を持っていただけることもありますので、お客様との会話や交流は、これからも変わらず大切にしていきたいです。

大きな謎① 1年前にはなかったものを探せ!解決!

大きな謎②「この1年間、『謎解き生活』で愛された本とは?」

小さな謎① この1年で、お客様が一番手に取った本は?

背筋先生の『口に関するアンケート』です。
最近、映画化や漫画化もされている作品。書店で見かけて、片手で収まるサイズに驚いた人も多いのではないでしょうか。
普段あまりミステリーを読まないお客様も手を取ることが多く、幅広い方に興味を持っていただけた印象があります。
また、この本を使ったフェア台でコンクールにも応募し、なんと! “背筋賞”をいただくことができました!

『口に関するアンケート』背筋(ポプラ社)

あらすじ

心霊スポットとして有名な山奥の「呪われた木」がある墓地へ、肝試しに出かけた大学生グループ。
しかし、その翌日、グループの1人が突如行方不明になってしまう。

その日を境に、残された人々の身の回りで不可解で不気味な現象が次々と発生。事件を調査する刑事や記者、そして大学生たちが残した「回答音声(スマホの録音データ)」や証言の書き起こしをジグソーパズルのように組み合わせていくうちに、言葉の呪い(口にした願い)によって追い詰められていく恐怖と、思いもよらない戦慄の結末が明らかになっていきます。

“背筋賞”をいただいたフェア台。
スタッフの作品愛があふれた場所となっている。

小さな謎② 特に人気だった本やシリーズは?

特に人気だったのは、夕木 春央先生の『方舟』『十戒』『楽園』の三部作です。
2025年から2026年の現在に至るまで、販売上位に入っているシリーズで、ミステリー初心者の方でも、「書籍名だけは知っている!」という方が多いですね。その知名度の高さもあって、多くのお客様に手に取っていただけたと思います。

夕木 春央先生の『方舟』『十戒』『楽園』(講談社)
商品を購入することで中に閉じ込められたブルブルくんを助けられるようになっている。
果たして、ブルブルくんは救出されているのか……。
それは店舗に行ってみてからのお楽しみだ。

小さな謎③ スタッフが予想していなかった反応があった本は?

アガサ・クリスティー先生の作品です。
有名な作品が多い作者様なので、ミステリー専門店に来られるお客様はすでに持っている方も多く、購入される機会はそれほど多くないのではないかと、オープン当初は思っていました。
ただ、2026年はアガサ・クリスティー先生の没後50年にあたり、さらに『アクロイド殺し』の刊行100周年も重なる節目の年。その影響もあってか、改めて作品への注目が高まり、多くのお客様に手に取っていただけました。

フェア台の様子
店内にはアガサクリスティー先生のACTも

小さな謎④ 特に人気だった棚やコーナーは?

特に人気なのは、ACT3【新本格ミステリ】の棚です。
綾辻行人先生や有栖川有栖先生をはじめ、“ミステリーを読むならココから!”といっても過言ではない作品が集まっており、お客様からも人気の棚なんです!
また、棚ではないのですが、【密室フェア】や【孤島フェア】など、毎月さまざまなテーマでスタッフがフェア台を作っており、それも人気です。
中でも、夏休み期間に展開した【読書感想文におすすめしない書籍】というフェアは、世代を問わず、親子で楽しんでいただけるものでした。

店内の模型。一階のACT1から回ることで、ミステリーの歴史を知れるようになっている。
棚ACT3 【新本格ミステリ】
店員が考えたフェア棚の様子

大きな謎②「この1年間、『謎解き生活』で愛された本とは?」解決!

大きな謎③「この1年、『謎解き生活』にはどんなお客様が集まった?」

小さな謎① この1年、どんなお客様が多く来店しましたか?

やはり、ミステリー好きのお客様が多かったですね。
ただ、そういった読書が好きな方はもちろん、読書初心者の方や、謎解きは好きだけれど普段はあまり本を読まない方など、幅広いお客様にお越しいただいています。
中には、遠方から『謎解き生活』を目的に足を運んでくださる方もいらっしゃって、スタッフ一同、とてもうれしく感じています。

小さな謎② 特に印象に残っているお客様や、心に残っている出来事は?

大阪からお越しになった女性のお客様ですね。
「友人から選書チケットのサービスを聞いて、面白そうだったので来た!」と、『謎解き生活』を目的に来店してくださったんです。
普段はあまり読書をされないとのことでしたが、選書を通して本の魅力に気づいていただけたようで、お帰りの際には「お姉さんにまた選書してもらいに、絶対来ます!!!」とうれしい言葉をいただき、とても心に残っています。

小さな謎③ 他に、お客様から言われてうれしかった言葉は?

スタッフを褒めていただく言葉が多く、それもすごくうれしいのですが、店舗として褒められたのもうれしかったです。
特にうれしかったのは、「東京や横浜にも、出店、もしくはイベントでもいいので来てください!」という言葉ですね。
それだけ『謎解き生活』がお客様の心に残る場所になれたのかなと感じられて、とてもうれしかったです。

小さな謎④ この1年で、お客様の楽しみ方に変化はあった?

これまでは、書店として本を楽しんでいただくお客様が中心でしたが、最近は「本はあまり読まないけれど、謎解きは好き!」という方も少しずつ増えてきました。
謎解きキットや脱出ゲームを楽しんだあとに、そのまま店内の本も見ていただく。そんなふうに、“謎解きをきっかけに本に触れる”という新しい楽しみ方も生まれてきているのかなと感じています。

大きな謎③「この1年、『謎解き生活』にはどんな人たちが集まった?」解決!

大きな謎④「この1年、『謎解き生活』が挑戦し、達成したこととは?」

小さな謎① この1年で、どんなことに挑戦してきた?

伊吹亜門先生をはじめとした著者をお呼びしてのサイン会や読書会、書籍以外では脱出ゲームの開催など、さまざまなことに挑戦してきました。
どの企画でも、お客様に楽しんでいただくことはもちろん、スタッフや参加者同士で交流できる時間も大切にしてきました。

小さな謎② その中で、特に「やってよかった」「達成できた」ものは?

個人的には、サイン会を開催できたことが特に良かったです。
プライベートでイベントに参加することはあっても、開催する側に立つのは初めてだったので、最初は緊張や不安がありました。
ただ、作家さまと読者の方が楽しそうにお話ししている姿を拝見したり、実際にお客様から「楽しかったです!」と言っていただけて、大きな励みになりました。

小さな謎③ 今、課題に感じていることは?

現状の課題は、イベントを開催する会場です。
せっかくなら店舗内で開催して、『謎解き生活』の空間そのものも楽しんでいただきたいと思っているのですが、大人数での開催を考えると、広さや収容人数など、どうしてもいくつか課題が出てきてしまうんです。
一方で、お客様からは「少人数のほうが、距離が近くてじっくり話を聞けるので楽しい」というお声もいただいています。
そういった声も参考にしながら、今後のイベントづくりに活かしていきたいと思っています。

小さな謎④ 他にもまだ達成できていないことは?

まだまだたくさんあります!
スタッフにはそれぞれ好きな作家さまがいるので、その方とのイベント開催もしたいですし、出版社ごとの書籍の魅力についても、まだ十分にお伝えできていません。
さらに、わかさ生活の書店として掲げている目標である“本の世界を変える”ということも、現段階ではまだスタート地点に立ったばかりだと思っています。
書店としては新参者ですが、スタッフ全員が本を好きな気持ちを持って集まっているので、その気持ちを大切にしながら、これからも全国の皆さまへ本の魅力を届けていきたいです。

大きな謎④「この1年、『謎解き生活』が挑戦し、達成したこととは?」解決!

  

ここまで、『謎解き生活』が1周年を迎えたことで生まれた

4つの“大きな謎”を解き明かしてきた。
この1年で変わったこと、愛された本、集まった人たち、

そして挑戦してきたこと。
4つの謎は解けた。しかし――そのことで最大の謎が浮かび上がってきた。

  

――そう

小さな謎① 2年目は、どんなことに挑戦していきたい?

季節ごとの棚づくりやイベントに、より力を入れていきたいです。
正直なところ、1年目はがむしゃらに突き進んできた部分も多く、まだまだ粗削りなところがありました。ただ、今はスタッフそれぞれが成長し、店舗として周りを見る余裕も出てきたように感じています。
今後は、メディア化された作品や受賞作品、さらに話題の作家さまなどを、より多くの皆さまに知っていただけるような取り組みも行っていきたいですね。

小さな謎② どんなお店にしていきたい?

個人的な意見にはなりますが、“誰かの目的地となる店舗”にしていきたいです。
大須商店街にあるから“旅行の目的地”、ミステリー専門店だから“本を買ったり相談したりできる目的地”、謎解きもあるから“ちょっとした時間を楽しめる目的地”。
そんなふうに、いろいろな側面から誰かにとっての目的地になり、長く愛される店舗にしていきたいです。

小さな謎③ 最後に、店長から『謎解き生活』2年目への意気込みを!

2年目は、図書館とのコラボイベントや限定ブラインドブックの販売、さらに各種イベントも予定しているので、一つひとつ全力で取り組んでいきたいです。
「ミステリーはいいぞ!!」と自信を持ってお伝えできる店舗でいられるよう、スタッフ一同、足並みをそろえて進んでいきます。

最大の謎「『謎解き生活』が2年目に目指すものとは?」解決!

謎解き生活 外観

スタッフ一同、心からお待ちしております!
2年目も謎解き生活をよろしくお願いいたします!

インフォメーション

名古屋にあるWAKASA&CO.BOOKSは皆さんの本への挑戦を応援しています!

ミステリー本専門店『謎解き生活』
えほん専門店『えほん生活』
ときめき本専門店『心音生活』

一冊目の本との出会いも、久しぶりのチャレンジにもぜひ当店をご利用ください。

各種店舗の情報はHPにて

(画像クリックでHPに飛べます)

ライター紹介

いっちー

平成10年、四国の田舎で生まれ育ち、京都芸術大学文芸表現学科で文章や創作について学ぶ。
月に10冊、年間で100冊以上読み、取材相手には長文の感想を送りつけるなど、本についてアツいヤツ。

わかさ生活のオウンドメディアDEKIRU! で
『「本」の挑戦者たち』
『UNDERUMBLE!』(音楽記事)
『言の葉を紡ぎし者たち』
『若きアートの炎』
『パピー/盲導犬の物語』の連載を担当している。

いつか自分の本を出すことが夢。

シェア

X X(Twitter) Facebook Facebook