地域に根ざし、選手一人ひとりの人生に向き合う。日本海リーグ瀬戸代表インタビュー

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地域に根ざし、選手一人ひとりの人生に向き合う。日本海リーグ瀬戸代表インタビュー

皆さん初めまして。

ご縁を大切に、出会った人を応援し続けたい。

元気と明るさで人をつなぐ、“サポーター型”人事として発信している杉浦綾です。よろしくお願いいたします!

アスリートのキャリア支援をすることが夢だった私が、初めてお仕事を依頼いただいたのが日本海リーグ。選手を想う気持ちがリーグの想いにあふれ出る瀬戸和栄代表を、ご紹介します!

プロフィール

瀬戸和栄

日本地域プロ野球リーグ機構に所属する、日本海リーグ代表。

「地域に応援されるプロ野球」をテーマに、日本海側を拠点としたリーグ運営を行う。

選手一人ひとりの人生に寄り添い、競技だけでなく引退後のキャリアまで見据えた“デュアルキャリア”の取り組みを推進。

野球を通じて人が育つ環境づくりを大切にしながら、日本国内にとどまらずアジアへの展開にも挑戦している。

「いい選手ですね」と言われるリーグへ――日本海リーグで見つけた“野球のその先”

今回お話を伺ったのは、日本海リーグの瀬戸和栄代表。

日本海側を拠点に活動するこのリーグは、ただの“独立リーグ”ではありません。

地域に根ざし、選手一人ひとりの人生に向き合う――そんな温かさを感じる場所でした。 お話を聞く中で見えてきたのは、「野球のその先」まで大切にするリーグの姿です。

「いい選手ですね」って言われることが一番うれしい

お話を聞いていて、最初に印象的だったのがこの言葉でした。

礼儀が正しくて、真面目な選手が多いですねって言ってもらえるんです。

独立リーグというと、どうしても「何人プロに行ったか」という結果に目が向きがちですが、瀬戸さんは少し違いました。

もちろんプロに行くのも大事ですけど、“いい選手ですね”って言われる方が嬉しいんですよね。

瀬戸さんの心をくすぐるのは、野球の技術だけじゃない、人としての魅力。

この言葉を聞いて、日本海リーグが大切にしているものが、すっと伝わってきました。

きっかけは、ちょっと意外な“違和感”

日本海リーグのスタートには、少し意外なきっかけがありました。

試合を見たときに、お客さんが少ないなって感じたんです。

野球という大人気のスポーツなのに、なぜ人が集まらないんだろう?

そこから、瀬戸さんの挑戦が始まります。

地域に根ざさないとダメだなと思いました。

ただ試合をするだけではなく、“地域の人に応援される存在になること”。

その想いが、日本海リーグの原点になっています。

「独立リーグ」という言葉が変わる意味

時を同じくして、2026年日本の独立リーグを束ねていた組織(旧・日本独立リーグ野球機構)は大きな決断を発表しました。

【日本地域プロ野球リーグ機構】への名称変更。

これは単なる名称変更ではなく、「プロ野球リーグとしての役割を明確にするため」という目的があったそうです。

さらに背景として、リーグの拡大がありました。

本来NPB(日本野球機構)とは独立した野球リーグとして立ち上がったはずが、リーグ数もチーム数も増加傾向が続いていたのです。

これだけ増えると、何から独立しているのか分からなくなる。

瀬戸さんの言葉どおり、“独立”という概念そのものが変化しているのだと強く感じました。

日本海リーグの特徴は「デュアルキャリア」

お話のなかで何度も出てきたのが、「デュアルキャリア」という言葉でした。

現役の間は安心してプレーできて、引退後も活躍できるようにしたいんです。

野球だけにすべてをかけるのではなく、社会とのつながりも持ちながら成長していく。

この考え方に、私はすごく共感しました。

実際、企業の方からも「いい取り組みですね」と言われることが多いそうです。

野球と社会がつながっている。

そんな新しいキャリアのかたちが、ここにはありました。

目指しているのは“社会で活躍できる人”の育成

社会に出ても役立つ人間になってほしいですね。

瀬戸さんが何度も口にしていた言葉です。

日本海リーグに所属しているのは野球がうまいだけではなく、誠実で、信頼される人。

それって、どんな仕事でも求められる力ですよね。

野球を通じて、人として成長してほしい。

この言葉に、日本海リーグのすべてが詰まっている気がしました。

引退しても、つながりは続いていく

キャリアのお話になったとき、とても温かい言葉が返ってきました。

まずは幸せな家庭を築いてほしいですね。

そして——

家族を連れて試合を見に来てくれたら嬉しいです。

選手としての時間が終わっても、人生の中でつながり続ける場所。 それが日本海リーグの魅力なんだなと気付かされました。

理想だけじゃない、リアルな課題も

素敵なお話をたくさん伺えましたが、もちろんリーグ運営は良い面ばかりではありません。

やっぱり一番は資金面ですね。

さらには、こんな本音も。

スタッフにもっと給料を払ってあげたいんですけどね。

リーグを続けていくための現実。

それでも前に進み続けているのは、この場所に価値があると瀬戸さんご自身が信じているからだと感じました。

「日本海」の先にある、ちょっと大きな夢

日本海リーグという名前には、実は素敵な意味が込められていました。

ロゴの太陽は、日本海に沈む夕日なんです。

その夕日は、海の向こう――

アジアへと続いています。

実はアジア各国との試合も視野に入れているんですよ。

すでに韓国との交流も始まっているそうで、これからの広がりがとても楽しみです。

地域から世界へ。

そんな未来が見えてきました。

忘れられない、あの一言

最後に、とても印象的なお話を聞かせていただきました。

ドラフトで指名された選手が、指名されなかった仲間にかけた言葉。

「待ってるぞ。」

その場面を思い出しながら、瀬戸さんは少し照れながら話してくれました。

思わず涙が出ましたね。

その一言に込められていたのは、仲間を思う気持ちと、人としての強さ。

きっと、こういう瞬間があるからこそ、このリーグは特別なんだと思います。

編集後記

今回お話を聞いて感じたのは、日本海リーグは“野球をする場所”ではなく、“人が育つ場所”だということです。

勝つことやプロに行くことだけじゃない。

その先の人生まで大切にしている。

だからこそ、ここで過ごす時間には意味がある。

野球が好きな人はもちろん、これから何かに挑戦したい人にも、ぜひ知ってほしいリーグだなと思いました。

そんなリーグと一緒にお仕事できることを光栄に思います。

これからも日本海リーグと瀬戸さんを応援し続けます!

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