第5回:潜入、東京ゲームダンジョン! 挑戦的で野心的なゲームの祭典に遊びに来てみた(後編)

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第5回:潜入、東京ゲームダンジョン! 挑戦的で野心的なゲームの祭典に遊びに来てみた(後編)

数々のチャレンジングなゲームとの出会いに感激!

ゲームライターのタダツグです。

ゲームブロガーのラー油です! インディーゲームの祭典“東京ゲームダンジョン”に遊びに来ている我々の現場レポート、ここからは後編に突入だぜ。

東京ゲームダンジョン 公式サイト

おじさん2人の笑顔で後編がスタート! ぶっちゃけ取材ということを忘れて楽しんでました(笑)。

さっそくだけどラー油さん、午後になってめちゃくちゃ人が増えて来たね。

展示スペースは2フロアあるけど、どちらも人でいっぱい。はぐれたらもう2度と会えないかもしれませんよ。

それはヤベー! 気を引き締めてかからなければ。まあスマホで連絡すりゃいいだけの話だけど……。ってことで、後編一発目のゲームはこれにしないか。その名も『将棋ライク 〜将棋×ローグライク〜』じゃい!

俺も気になってたやつ! 基本的な遊び方は将棋と同じだけど、持ち駒はなし。ゲーム開始時&各対局終了時に、提示された3つの駒から一つを選んで自陣の編成に加えつつ戦っていくってルールみたいですね。このゲーム独自の駒がたくさん用意されている模様。

“デッキ構築型ローグライク”って肩書きは伊達じゃないな。相手の王城の体力を0にする、または王城以外の駒を全滅させると勝利らしいけど……。いっちょやってみっか!

さまざまな駒を駆使してCPUと対局。相手の全滅よりは王城の体力を0にするのがやりやすそうですが……。

これ、将棋にそれほど詳しいわけではない俺にもすぐにわかりますよ。追加されてる駒の性能がめちゃくちゃ強い。というかヤバイ!(笑)

アツいぜ~。問題は相手CPUもその強い駒を使ってくるところだな。遊んでいるフィーリングとしては詰将棋に近いんだけど、自軍に追加編成した駒の強さでいくらでも難易度が変わるあたり、正統派デッキ構築型ローグライクといえる。この発想は面白い!

駒の名称が“邪剣”とか“罠師”とか、かなり凝ってるのも素敵ですよね。なんだよ“張飛”って(笑)。これはくすぐられますよ、ゲーマー心を。

とりわけ目を引くのは間違いなく“藤井”じゃない? あえて誰とはいわないが、自分以外の駒を大幅に強化するこの“藤井”が弱いわけないじゃん。かなり攻めてるぜ、このゲームの開発者!(笑)

チャレンジ精神に満ち溢れてますね。いいゲームでした。

聞いたこともないような駒が盛りだくさん。入手時にしっかり性能チェックもできるため、初見でも強さを実感できました。見た目はシンプルですが、こいつは奥が深そう。

お次は最大4人での対戦が可能なパズルゲーム『フルーツマウンテンパーティ』で対戦としゃれこもうか、相棒。前編で負けたレースゲームのタイムアタックのリベンジをさせてもらう!

望むところだぜ! ちなみにこちらはお皿にフルーツを盛っていき、たとえばブルーベリー2つを合体させるとイチゴに、イチゴ2つを合体させるとキワノに……といった感じで、フルーツがどんどんデカくなっていくのが基本ルールです。

ほほう……。

お皿からフルーツがあふれるとゲームオーバーなので、そこに気を付けつつどんどん合体させていき、最高ランクの“スイカ”の作成を目指しつつ高得点を狙うパズルゲームですね。端的にいえば、いわゆる『スイカゲーム』を3Dにしたようなゲーム性っていえばわかりやすいかな?

へぇ、わかりやすい……ってやけに詳しくないかキミ?

最大4人まで遊べる対戦ゲームということで、運営スタッフさんが一緒にプレイしてくれるみたいですよ。さっそくやってみますか!

お、おう! じゃあ行くか。ゲームスタート!

あ、ちなみに俺は前作にあたる『フルーツマウンテン』はプレイ済みですけど。もちろん手心は加えなくていいですよね?

おい、それを早く言え! ぐああああああ、明らかに連鎖が上手いじゃねえかッ!!

対戦パズルゲームになったことで、アイテムで相手の妨害が出来たりとゲーム性はさらに奥深くなってますな。この美味しそうなフルーツの見た目とか最高じゃない? タダツグさんはなんのフルーツが好きなんでしたっけ?

貴様、それは余裕か? それとも攪乱のつもりなのか!? こちとらしゃべってる余裕なんてねぇんだよ……って、あっさり負けたぁぁぁ! ちくしょぉぉぉぉぉぉ!

こらこら、はしゃぎすぎでしょ。よっぽど面白かったってことですかね?

ラー油さんが1位でタダツグは3位。素人への接待など何もない世界。でもこうだからこそ燃えるッ! 

たしかにゲームは面白かったが……俺をここまでアツくさせたのはお前だよ(笑)。くそ~、これで2連敗か。ちょっと血圧上がった気がするぜ。

ムキになってましたからね(笑)。じゃあこの『Robot Hospice』をプレイして少し心を落ち着けますか!

人間に愛されたロボットたちの最期を看取る終末アドベンチャー……なんか静謐なゲーム性っぽい。これはすごく気になるぜ。

こちらは“ロボットホスピス”の新人スタッフ・ミドリさんを操作して、施設に預けられたロボットたちと会話をしていくアドベンチャーゲームですね。選択肢によって彼らの過去が掘り下げられていく……って構成みたい。

会話機能がないロボット犬もいるじゃん! 一緒に戯れているだけで一日が過ぎていくのだが!? いやでもなんだろう、ドット絵の動きひとつとっても優しさが伝わってくるというか、すごく手触りがいいね。たった3日ぶんの体験版だけど俺まで心が癒されていく……。

かと思いきや、このインパクト絶大なラスト! こうきたかぁ~。

ひぇー、ここで終わるのね……ヒキがお見事。続きがどうなるのか気になる!

堪能しましたね。そろそろ解散の時間ですけど、どうでしたかタダツグさん。はじめての“東京ゲームダンジョン”は。

シンプルに面白かったよ。俺、この手のイベントって“東京ゲームショウ”みたいな規模の大きいものにしか参加したことなかったんだけどさ。この“東京ゲームダンジョン”はユーザーとクリエイターの距離感が適度に近くていいなあって思った。

開発者さんがブースの目の前にいて、時には自らプレゼンしたりゲームのコツを教えてくれたりする。そんな距離感ですからね。

ブースに飾ってあるポスター1枚とっても手作り感があって素敵でした。

商売っ気があまりなさそうというか。「自分が作りたくて仕方ないものをカタチにしてみました」ってゲームも多そうだし。ワンアイデアで勝負してて刺さる人には刺さる感じのゲームとか、まさしくインディーゲームって感じ。ホントにチャレンジの塊みたいなイベントだった。

公式サイトによれば、次のイベント開催(東京ゲームダンジョン9)は8月3日だそうで……。なんならその次の開催(東京ゲームダンジョン10)も11月に決まっているみたいだし、開催頻度も上がってきてるんじゃないかな。これはスゴい。

たくさん置かれているチラシを見てどのゲームを触りに行くかを決める……そんなところもいかにもゲームっぽかったです!

12月には“大阪ゲームダンジョン”もやるってさ! インディー魂の息吹を存分に感じられるイベントだから、先鋭的でチャレンジングなゲームに触れてみたい人にはうってつけかと。興味がある人はぜひ参加してみてください。きっと楽しめると思いますよ!

(前編はこちら)
第4回:潜入、東京ゲームダンジョン! 挑戦的で野心的なゲームの祭典に遊びに来てみた(前編)

LINK

東京ゲームダンジョン 公式サイト
https://tokyogamedungeon.com/

プロフィール

タダツグ
締め切りはケツ合わせ系のゲームライター。業界歴は20年以上で、1日のうち大半の時間をゲームに注ぐほか、アニメや映画、マンガなども大好物。仕事柄、多数のゲームに触れる機会が多いものの、趣味の範囲ではお気に入りのゲームをずっと遊び込むタイプ。

双葉ラー油
老舗ゲームブログ『絶対SIMPLE主義』を20年以上運営するブロガー。「知らないゲームを教えたい!」をスローガンに、大作からニッチな作品まで取り扱う。特撮関連の造詣も深い。謎のマスクを被っているが別にプロレスラーではない。

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