ここがインディーゲームの最先端か……
ゲームライターのタダツグです。
ゲームブロガーのラー油です!
ゴールデンウィーク真っ盛りの今日、東京都・浜松町の都立産業貿易センターでインディーゲームの祭典“東京ゲームダンジョン”が催されているとの情報をキャッチした我々は、これから潜入を試みるところなのであった……。
このイベントは今回で開催8回目なんですよね。俺もここ数年は毎年遊びに来てるけど、どんどん規模がデカくなってきていると感じます。
2フロアに出展者ブースがぎっしり! 企業ブースもあれば個人ブースもたくさんあるし、コイツは目移りしちまうぜ……。



思わずはしゃいでしまうオジさん2人なのであった!
まずはどこから回るべきか目移りしちゃうけど……ポスターの目ヂカラがスゴい『ニンジャスレイヤー ネオサイタマ炎上』から行くか! こちらは人気コミック『ニンジャスレイヤー』をモチーフとしたアクションゲームみたいだね。
試遊もできるみたいだし俺が遊んでみるぜ! ってなんだこのゲーム。主人公のニンジャスレイヤーを操作して戦うワケだけど、ひたすら「イヤーッ!」って叫んでる(笑)。ボタン連打で気持ちよく敵を撃破していけますね。

“ヒサツ・ワザ”も凝ってるし、原作へのリスペクトが半端じゃない。まさかブリッジ回避まで用意されているとは(笑)。さまざまな挑戦が盛り込まれてるね。
アプデを重ねてゲーム性がとことん煮詰められてきてる感触があります。

スピード感がいかにもニンジャしてて原作のサイバーパンク感もうまく再現されてるのが、後ろから見てるだけで伝わってきたなあ。
堪能しました! 気持ちよかった~。さて、次はどこへ行こう。
ハンドルコントローラーでプレイできる『プニヒ運輸(仮)』ってのが実機プレイできるみたい。お次はこいつで対戦といかないか、相棒?
ほほう……もちろん受けて立つぜ!
まあ実際はシングルプレイのゲームなんだけど。今日は出展者さんのご厚意もあって、2台並びの試遊台で同時スタートしてゴールを目指す寸法だね。
ここらへんの臨機応変さというか、細やかな対応がいかにもインディーゲームの祭典って感じ。ありがたく遊ばせてもらいましょう。

“待”ってたぜぇ、この“瞬間(とき)”をよぉ……。さっそくスタートじゃあ~。俺は風になる!!!
配達用のトラックでドリフトをキメるというのもなかなかオツなものですな。ボタンでサクッとドリフトを起動できるカジュアルな操作に、既存のレースゲームとはちょっと違った挑戦を感じられてたまらない。
ハンドルコントローラーと連動したこの振動も最高だろ! この疾走感、普段レースゲームはほとんど遊ばない俺でもガッツリとノメり込めるぜ。ふぅ……楽しかった。次はどこへ行こう?

何事もなかったかのように勝敗を飛ばさないでください(笑)。この勝負、俺の勝ちだぜッ!
ぐぐぐ……完敗ッス。20秒以上の差をつけられて心が折れそうだ。しょうがねえから今度ラーメンでも奢るよ(笑)。
次は手書きのビジュアルが強烈な『エル・ボレテーロ 〜チケットマン〜』を遊んでみようかな。
なんともサイケな見た目! どんなゲームなんだこれ。
宇宙バスの発車時刻までに、ステージ内に散らばっている乗客たちを見つけ出して発車ステーションまで誘導するのが目的みたいですね。ジャンプで壁に張り付いたり、持っているフックを引っかけて移動したりと、アクション性がかなり独特。操作感も独特で挑戦な匂いがぷんぷんですわ。

乗客のところまでたどり着くにはパズル性のあるギミックを解き明かす必要もあったりして、かなり頭を使うね。レーダーで乗客がいる方向はわかるけど具体的な位置や距離感までは示されないってバランスも、トレジャー探し感があって俺は好きだな。
俺もこの手のゲームは大好物ですよ。制限時間直前になんとかクリアできたけど、このギリギリのバランスがすごい……。

クリエイターさんは海外の方だったけど、流暢な日本語で説明してくれて楽しかったな。
タダツグさんめっちゃ話しかけられてましたね(笑)。クリア特典にポスターまでもらえたし、テンション上がった!
お次はこのゲームボーイ風のヤツが気になる。え、今の時代にゲームボーイってどういうことなの?

これは“GB Studio”で作られたものですね。ゲームボーイソフトを制作できるクリエイターツールなんですけど。
へぇ……。これまたいかにもインディー的なチャレンジスピリッツを感じるぜ。
流れて来るひらがなを撃って“推しぬい”を完成させる『推しぬいチューン』を遊んでみますかね。
これ、“お”の文字が残るように全部のひらがなを撃ち落とせば「おしぬい」の単語が出来てクリアって感じか~。

間違えて“ぶ”を残したら「武士ぬい」になりましたわ。でも専用のグラフィックが表示されるから、失敗しても楽しい!
むしろ失敗したくなる仕様じゃんかそれ(笑)。グラフィックもぽかぽかした雰囲気だし、見てるだけで気持ちがホッコリするねえ。
タダツグさんが遊んだ『持ち物がいっぱいです』はどうでした?
プレイヤーは伝説の剣を見つけた勇者なんだけど。持ち物がいっぱいで持って帰れないから、仲間の所持品を奪って“メルフリ”で売りさばき、アイテム所持枠を増やそうとするってコンセプトが素敵だった。

設定が奇抜だ(笑)。
仲間の妨害攻撃をかいくぐってゴールを目指すアクションパズルなんだけど、タイミングを見極めるセンスが重要って感じ。サクッとリトライができるから何度でも挑戦したくなる、古き良きゲーム性だね。
そっちもなかなか楽しそう! この手のイベントって1人で遊びに来ることが多いんですが、こうやってゲーム友達と一緒に回るのもいい感じですねえ。

もうちょっとだけ一緒に回るか~。あとで解散して各々で好きなブースを回るのもアリだと思う。
そうしますか!
(後編はこちら)
→ 第5回:潜入、東京ゲームダンジョン! 挑戦的で野心的なゲームの祭典に遊びに来てみた(後編)
LINK
東京ゲームダンジョン 公式サイト
https://tokyogamedungeon.com/
プロフィール

タダツグ
締め切りはケツ合わせ系のゲームライター。業界歴は20年以上で、1日のうち大半の時間をゲームに注ぐほか、アニメや映画、マンガなども大好物。仕事柄、多数のゲームに触れる機会が多いものの、趣味の範囲ではお気に入りのゲームをずっと遊び込むタイプ。

双葉ラー油
老舗ゲームブログ『絶対SIMPLE主義』を20年以上運営するブロガー。「知らないゲームを教えたい!」をスローガンに、大作からニッチな作品まで取り扱う。特撮関連の造詣も深い。謎のマスクを被っているが別にプロレスラーではない。