知らないゲームを教えたい!(挨拶)
ゲームブロガーのラー油です!
キーワードと共に尖ったゲームを紹介するこのコーナー。
今回は都市伝説を題材にしたアイデア光る1本をチョイス。キーワードは「通話」!

ストアページ
https://store.steampowered.com/app/3416230/1/
パブリッシャー:ツノウサギの家
機種:Steam
価格:800円
“心に刺さるゲームを”というコンセプトでゲームを製作する小規模チーム「ツノウサギの家」の作品です。
深夜1時に電話? 人の迷惑など気にしない!
深夜1時に「001」に電話をかけると「深夜1時の交換手」に繋がり、過去に電話を繋げてくれる都市伝説。
主人公の視点でこの都市伝説に関わり、色んな人に電話をかけることで過去を変えるゲームになっています。

とある願いを叶えるために都市伝説を試した主人公のアサヒ。
本当に「深夜1時の交換手」に繋がり、彼女によると「何かの原因で届けられなかった電話に繋げることが出来る」と語る。繋げられる番号は「001~099」の間の3桁の番号のみ。
というわけで主人公は深夜1時なのに、この番号に次から次へと電話をかけることに。
カラダ持ってくれよッ!迷惑電話99連発だッ!
まあ、電話相手は「深夜1時の交換手」のことを知っていたり、ヒマだから話をしたがっている人だったりと、穏当に話が進むのが基本なので安心。
迷惑そうな人もたまにいますけどね!

ゲームとしてはひたすら3桁の番号を入力して話を聞いていく構成で、画面に映るのは「深夜1時の交換手」である女の子とスマホの文章のみ。
こういう紹介記事作る時に大分悩まされる画面構成ですが……そんなことはさておき!この形式だからこその雰囲気がある作品です。
現代と過去を電話でつなぎ、未来を変える

現代と過去の両方に電話をかけることが可能で、電話相手は家族を亡くしていたり、友人を助けることが出来なかったりと、様々な後悔を抱えています。
なのでまず現代で話を聞き、その情報を元に過去へと電話。行き違いで話すことが出来なかった2人を主人公が繋げたり、危険な行動を止めたりすることで未来を変えることが出来ます。
原因が複数の人間に跨っている場合もあり、過去を変えたつもりが変わってなかった、なんてことも。
とにかく電話をしまくって情報を集め、パズルのように組み合わせて過去を変えるゲームですね。

数十人のキャラが登場するシナリオで、遊んでいくうちに全体像が見えてくるのが面白いところ。意外なところで人物と事件に繋がりがあったり、最初は謎だらけだった主人公の過去も明らかになったりと、どんどん続きが気になっていく。
文章のみのゲームで、基本的に登場人物に名前も設定されていないのですが、混乱しないように一定の番号内でエピソードを区切ってあったり、電話内容が記録されるメモ機能があったりと、しっかり考えられています。
主人公と同じように都市伝説を追う協力者が登場し、情報を整理してくれるのもありがたい作りでした。

クリアまでは4時間ほど。
どうすれば話が進むのか?という状態になると少々苦戦するので、スキップ機能などでもう一押し欲しいところでしたが、システムは単純、文章で奥行きを出し、ここぞという場面での演出で印象を残す作りが光る1本。
「届けることが出来なかった電話」を繋ぎ続けた先に待っている最後の後悔。
ワンアイデアで送る小規模なADVとして面白い1本でした!
ライター紹介

双葉ラー油
老舗ゲームブログ『絶対SIMPLE主義』を20年以上運営するブロガー。「知らないゲームを教えたい!」をスローガンに、大作からニッチな作品まで取り扱う。特撮関連の造詣も深い。謎のマスクを被っているが別にプロレスラーではない。