知らないゲームを教えたい!(挨拶)
こんにちは!ゲームブロガーの双葉ラー油です!

今回は話題のゲーム製作ツール『ただすノベルメーカー』をご紹介。
製作したのは『そろそろ寿司を食べないと死ぬぜ!』『ホラーゲームPIEN-ぴえん-』などが代表作のただすめん氏。個人開発で個性的なゲームを多く製作されている、尖りまくりのクリエイターです。
『そろそろ寿司を食べないと死ぬぜ!』って一体何だよ!
とお思いの方もいると思いますが、今回は『ただすノベルメーカー』の紹介記事なので寿司はまたの機会に!
手軽にゲームを作れる製作ツールは幾多あり、有名どころといえば『RPGツクール(RPG Maker)』。
1990年のリリース以来、現在に至るまで進化を続け、定期的にゲーム機にも移植されている老舗中の老舗です。数えきれないほどの名作が生まれ、ゲーム業界に与えた影響は計り知れないツール。
派生した『アクションゲームツクールMV』もあり、作成されたゲームはNintendo Switchでも多数発売されています。
任天堂もマリオのコースを自分で作れる『スーパーマリオメーカー』や、マスコットキャラクターを線で繋げるだけでゲームプログラミングが出来る『ナビつき! つくってわかる はじめてゲームプログラミング』など多数のツールソフトをリリースしており、源流を辿るとファミコンにキーボードを繋げてガチのプログラミングを学ぶ『ファミリーベーシック』にたどり着きますね。
変わり種ではNintendo Switchで発売された『スーパー野田ゲーMAKER』。
お笑い芸人である野田クリスタル氏が総監督を務めた作品で、質問に答えるだけでオリジナルのゲームが簡単に作れてしまう。クラウドファンディングでユーザーからかき集めた雑多な素材と、過去作のシステムをすべてぶち込んでいるため、風邪を引いた時の悪夢みたいなゲームが無限に生成されます。
他にも企業、個人による製作ツールは無数にあるのですが、今回紹介する『ただすノベルメーカー』はPCとスマホでノベルゲームを製作出来るツールで、「サクッと作って、サクッと遊んでもらう」がコンセプト。

作るのも遊ぶのもお手軽で、アプリなどを入れる必要はなく、PCとスマホのブラウザからサクッと触れます。
ブロック状に表現された素材や演出や文章を繋げてゲームを作成という、直感的な操作も考えられていますね。既存の手軽さをウリにしたツールよりも、更にライトな手触り。
素材はツール側で用意されたものの他に、自作素材の仕様もOK。
ただ、選択肢で分岐する話なども作れるものの、素材の容量制限などもあるため、作れるゲームは短編のみ。しかしこの制約も敷居の低さに繋がっているところ。
機能に関しては、ただすめん氏が自ら製作したサンプルゲームでも確認可能です。
数分の内容ですが使える機能が分かりやすく、それでいて無駄に勢いがあって面白い。さすが一発ネタゲームの名手!
より高度なノベルゲームを作りたい人向けに、老舗のADV製作ツール『ティラノビルダー』への案内がトップページに貼られているのが丁寧ですね。
ただすめん氏が完全趣味の個人サイトと明言しているのですが、なんと現在は登録クリエイター1万人越えで、投稿作品は600件突破という規模に!
急遽、投げ銭システムが製作され、トータルの寄付額で新素材の追加やストレージ容量の拡張なども発表されました。想定外の規模で成長中!

面白そうという理由で伝説の神話アクションゲーム『エルシャダイ』とのコラボが実現してしまったのも驚き。
「そんな装備で大丈夫か?」「大丈夫だ、問題ない!」のネットミームが一世を風靡した作品ですよ!
『エルシャダイ』原作者である竹安佐和記氏による、新規描き下ろしの立ち絵が素材として実装されました。

豪華なのですが、そのせいでプリセットの立ち絵素材が学生の男女、イーノック、ルシフェルの4名というカオスなことに……!
そんな素材で大丈夫か?『エルシャダイ』だから大丈夫だ、問題ない!
竹安佐和記氏が自ら手掛けたサンプルゲームも公開中!
主人公のイーノック、何気にゲームの『エルシャダイ』本編では全然喋らなかったので、サンプルで普通に喋ってるのはちょっと感動しちゃいましたね。
作るのも手軽なら遊ぶのも手軽!
サイトには製作された作品の人気ランキングやジャンル別の表示もあるため、好みのゲームを探しやすいのも良いところ。
ということで、自分が遊んで面白かった作品をいくつかご紹介。
怪談チャットルーム

怪談好きが集まるチャットルームで3人から話を聞く内容。聞く順番で怪談が変化し、プレイヤーが選択肢で挟む合いの手によっても話の流れが変わっていきます。往年の傑作ホラーノベル『学校であった怖い話』の影響を強く感じるテイスト。
短編ながら複数の怪談でボリューム感があり、選択肢で話が分岐する面白さもギュッと詰まっているので、満足度が高い作品です。
三者三様の語り口と様々な怪談にワクワク。
自戒裁判

突然裁判に参加することになったプレイヤーが、被告人の話を聞いて「有罪」か「無罪」かを選んでいく作品です。
被告人は小さい女の子。「罪」の内容も他愛のない出来事ではあるのですが、話をよく聞くことでその裏に込められた想いが見えて来る作りです。
短い中で登場キャラの性格をしっかり表現したセリフ回しと描写に、雰囲気のあるビジュアル、そして初見では真相に辿り着けないことを活かしたシナリオ構成が見事。制約を上手く活かした好例と言える1本でした。

『ただすノベルメーカー』は昨年12月26日にリリースしたばかりですが、個人製作のプラットフォームとは思えない人気で規模拡大中。
投稿された尖った作品たちをサクッと遊ぶだけでも楽しい場所なので、是非アクセスしてみてください!
ライター紹介

双葉ラー油
老舗ゲームブログ『絶対SIMPLE主義』を20年以上運営するブロガー。「知らないゲームを教えたい!」をスローガンに、大作からニッチな作品まで取り扱う。特撮関連の造詣も深い。謎のマスクを被っているが別にプロレスラーではない。