知らないゲームを教えたい!(挨拶)
ゲームブロガーの双葉ラー油です!
今回もキーワードと共に挑戦的で尖ったゲームを紹介していきましょう。キーワードは「堀りゲー」「世界旅行」です!

タイトル:『オラッ掘人 ホレゆけ!ブラジル』
パブリッシャー:ハッピーミール
機種:Nintendo Switch/Steam
価格(税込):500円
ハッピーミール株式会社が送る簡単操作のアクションゲームで、スマートフォン向けに配信されていたタイトルの移植版。オリジナルは既に配信終了しており、現在はNintendo SwitchとSteamでのみプレイすることが出来ます。
「ひたすら穴掘ったら日本からブラジルに行けるんじゃね?」
という小学生レベルの思い付きを形にした内容で、ターゲットはブラジルだけでなく、世界200か国以上を収録!ワンボタンだけで遊べる簡単操作、1プレイが短い手軽さ、すべての国の制覇を目指すやり込み要素。「単純ながら奥が深い」を真正面から貫いたゲームです。
ちなみに「掘人」は「ほりんちゅ」と読みます。「海人(うみんちゅ)」は知ってるけどそんな言葉あるんだーと感心していたら、完全にこのゲームオリジナルのワードでした。
じゃあ自分も尖ったゲームを発掘する「尖人(とがりんちゅ)」を名乗っていくか……。「咎人(とがびと)」でもいいかも。
1ボタンだけでブラジルへ!

穴を掘ってブラジルを目指すゲームで、プレイヤーキャラである掘人は自動で前進していきます。ボタンを押している間だけ反時計回りに曲がるので、これを利用して障害物を避け、食料や空気、得点アイテムをゲットしながらブラジルを目指す。食料や空気が切れるか、どこかの国にたどり着けばゲーム終了です。プレイ内容に応じて様々なクリア評価もゲット。

BGMは「タンタンタン♪タンタンタタン♪」という可愛い歌声なのですが、ボタンを押して曲がってる間は笛とドラムが鳴り響き、BGMがノリノリになる演出でテンションぶち上がり!もうブラジルに上陸した気分になれるパッション溢れる演出がステキ。
往年のアーケードゲーム『ディグダグ』を思わせますが、こちらの方がよりブラジルの風を感じられますね。
日本からブラジルを目指したら地球のマグマにぶつからない?と思うところですが……。

普通にぶつかってブラジルではなく天国にゴールイン!結構ブラックなエンディングも待っているゲームでした。
ゲームとしては単純ながら良い出来!
ワンボタンの方向転換でアイテムをザクザク回収する操作感が気持ち良く、ゲーム進行に合わせて変わりまくる画面右下のテキストなど、ゲーム全体から漂うゆるいノリも魅力的です。
立派な掘人(ほりんちゅ)を目指そう!

同じところをグルグル回り続けて態勢を整えるテクニックが有効だったり、スピードアップとスピードダウンのアイテムの取りどころが重要だったり、高得点を目指そうと思ったら中心核近くも攻める必要があるなど、遊んでいて自分の上達が実感できる構成も上手い作り。ステージ内の食料に限りがあるので、上手くなってもプレイ時間がめっちゃ長くなったりはしないのもテンポ良いですね。
2分以上生き残れたら立派な掘人(ほりんちゅ)!
ブラジルを目指すのは結構簡単で、それ以降は世界各地の国を目指すことに。
「とにかく地上に出ればどこかの国にたどり着いてゲームクリア」
「指定された国にたどり着いた場合はボーナス」
なので、開始と同時にUターンして地上に出て即クリアも可能。その場合はジャパンに到着!
意外と楽しいやり込み要素

収録された200以上の国には、すべてに解説文と写真が付いてる凝りっぷり。
一度到達した国は記録されるので、コンプを目指すと果てしないやり込みになります。
たどり着くための判定が極めて厳しいバチカン市国や、隠しゴールであるアトランティス大陸、ムー大陸なんてのもあったり。
目的地はあるけどそこ以外にたどり着いてもクリアという仕様は、世界旅行ゲームとして素晴らしい点ですね。人類皆兄弟!どの国に辿り着いてもハッピーエンド!

まあ、酸欠になったり地下水に突っ込むと死亡で、アイテムの宝石ばかり取ってると地獄行きなのでそれはバッドエンドかな……!地獄のイラスト怖すぎる!

簡単操作で遊ぶスコアアタック系のカジュアルアクション。
しかし1プレイの短さや、ハイテンションかつ遊び心いっぱいのゲーム内容。どこの国にたどり着いてもクリアというファジーさ、高得点を狙うと手強いバランス。全体に漂う尖ったセンスとゆるい雰囲気。
ワンコインで買えるワンボタンのゲームとして秀逸な1本です。
暑すぎて旅行に行くのも億劫なアナタにオススメ!
ライター紹介

双葉ラー油
老舗ゲームブログ『絶対SIMPLE主義』を20年以上運営するブロガー。「知らないゲームを教えたい!」をスローガンに、大作からニッチな作品まで取り扱う。特撮関連の造詣も深い。謎のマスクを被っているが別にプロレスラーではない。