放送作家、山田ボールペンさんにインタビュー

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放送作家、山田ボールペンさんにインタビュー

イントロダクション

HAPPY! 「本」と「ことば」が何より大好き、いっちーです!

今回取材させていただいたのは、YouTube『バキ童チャンネル』の名物スタッフでもあり、YouTubeやラジオ、テレビ、舞台など、様々な面で放送作家として活躍されている山田ボールペンさん!

いつも動画で見ている憧れの人へのインタビューともあって、大緊張ですが、頑張っていきます!

それじゃ~いってみよー!

山田ボールペンさんプロフィール

山田ボールペン
1994年4月26日生まれ
2017年より東京に上京し
作家として活動を始める。
現在はお笑いライブ制作団体『ライブマン』の主催を務め、お笑いライブの制作をする他、春とヒコーキ・オダウエダ・ラパルフェのYouTubeでの企画構成、春とヒコーキ、センチネル、Gパンパンダ、大王などのラジオでの作家を務めている。

本とのふれあい~「本が好きというわけではなかった」~

本日は取材をお受けいただき、ありがとうございます。よろしくお願いいたします。

よろしくお願いいたします。

 

早速ですが、山田ボールペンさんと本との出会いについて、ぜひお聞きしてもいいでしょうか。

実はですね……本の取材を受けている立場でこんなことを言うのは申し訳ないんですが、これといって本が大好きだった、というタイプではないんですよ。

えっ、そうなんですか? 放送作家をされていると伺っていたので、文章や本にずっと親しんできた方なのかなと、勝手に思い込んでいました。

まったくです。むしろ、文字がぎっしり詰まった本は正直、できるだけ避けたいくらいでした。
最初に読んだ本も『かいけつゾロリ』でしたしし、手に取った理由も、学校の図書館でパッと見て面白そうだったから、というのが大きいですからね。文字量もそこまで多くなさそうで、入りやすかったというのもあります。
いわゆる有名な小説をきちんと通ってきた、というわけではないんです。

それで、あれだけの文章を書かれているというのが本当に驚きです……。その表現力や構成力は、いったいどこで磨かれていったのでしょうか?

本自体を全く読んでこなかったというわけではないんです。と言ってもほとんどはショートショートですが。

中でも星新一のショートショートは、ほとんど全部読んだと思います。
中学生の頃から自分でお笑いを見るようにもなっていたんですが、星新一の作品ってどこかお笑いに通じる要素があると思っていて、それで好きで読んでいましたね。

それから、安部公房のショートショートも読みました。教科書に『空飛ぶ男』が載っていて、それがきっかけでほかの作品にも手を伸ばすようになったんです。

長編を避けてこられたのはどうしてなのでしょうか。

学生時代は漫画にハマっていたのが大きいですね。
それこそジャンプやサンデー、マガジンの作品はずっと読んでいましたし、当時はなんとなく「絵があったほうがよくない?」と思っていたんです。

今は仕事が忙しいのもあって、長編はなかなか手が伸びないというのはあります。でも、まったく読まないというわけではないですよ。

長編では、どのような作品を読まれてきたのでしょうか。

安部公房だと『砂の女』は読みました。SF的な設定と現実の生々しさがうまく混ざり合っていて、あのバランスは本当に秀逸だと思います。ラストの着地も印象的でしたね。
最近だと、町田康さんの『告白』も手に取りました。

『告白』町田康著(中公文庫)

人はなぜ人を殺すのか――

河内音頭のスタンダードナンバーで実際に起きた大量殺人事件<河内十人斬り>をモチーフに、

永遠のテーマに迫る渾身の長編小説。殺人者の声なき声を聴け!

(Amazon.co.jpより引用)

町田康さんの『告白』といえば、800ページを超える大長編ですよね。それを読み切れたのは、どうしてだったのでしょうか。

そうなんです。自分でも最初は、これは最後までいけるのかなと不安でした。でも、なんとか読み終えました。
内容自体はかなり重たいんですが、語り口が軽妙で、思ったよりもするすると読み進められたんですよ。

長編でも短編でも、あるいは漫画でもかまいません。最近読まれた本の中で、特におすすめしたい作品があれば教えていただけますか。

伊藤亜和さんの『変な奴やめたい』ですね。

『変な奴やめたい』伊藤亜和(ポプラ社)

私が私でいるだけなのに、それ自体が悪いことのように思えていた――セネガル人の血を引くルーツ、

容姿からくる周囲の勘違い、うまくコントロールできない自意識。「変な奴」をやめたいと願っているのにやめられない葛藤を、ユーモアをまじえて綴る人気連載に5本の書き下ろしを加え書籍化。

(Amazon.co.jpより引用)

この作品は人から勧められて読んだのですが、自分と重なる部分が多いなと感じて、一気に引き込まれました。

社会にうまく順応できない主人公の“ズレ”がすごくリアルに描かれていて、本来は正しいはずの行動でも、周りがやっていないと“変だ”とされてしまうことってあるじゃないですか。そうやって孤独になっていく感じに、強く共感しました。

両親との関係も描かれているので、そのあたりも含めて、個人的にはかなり親和性の高い作品だと感じています。

それはすごく気になりますね。“正しいのに変とされてしまう”感覚はたしかに山田ボールペンさんのエッセイとも通ずるところがあるように思います。
 
先ほど、山田ボールペンさんの文章スキルの原点についてお話をうかがいました。その中でも、特にユーモアの感覚が印象的だと感じています。その感覚は、どのように培われてきたのでしょうか。

やっぱり原点はお笑いですね。中学生の頃にどハマりして、毎日のように夢中で見ていました。
中でもダウンタウンさんの存在は本当に衝撃でした。それまで自分が見ていたお笑いは“ちょっと変わった人”がいて、それを指摘するボケとツッコミの形が主流だったんです。でもダウンタウンさんは、そこが少し違っていたんですよ。

人が抱えている些細なズレや、どこかににじむ悲哀みたいなものを、そのまま笑いに変えてしまう。そのスタイルに触れたとき、お笑いってこんなに奥行きがあるんだと感じました。
未知の面白さを次々に発見していくあの感覚は、いまの仕事にも通じている気がしますね。

書くことを仕事に~放送作家という仕事~

ここまでは“読むこと”を中心にお話をうかがってきましたが、ここからは“放送作家としての”山田ボールペンさんについて、掘り下げていきたいと思います。
 
まずは、ペンネームの由来を教えていただけますか。

これは、自分への戒めとして付けた名前なんです。

 

アルバイトをしていたときのことなんですが、自分がかなり重大なミスをしてしまったことがあって。
当然、強く叱られました。本当に相当な勢いでしたね。失敗の内容について詳しくは言えないんですが、怒られても仕方がないくらいの失敗でした。

どれだけ謝っても場の空気が収まらなくて、どうにかしないとと思った瞬間、とっさに近くにあったボールペンで自分の手の甲を刺してしまったんです。
それで相手も一気に引いたというか、空気が変わりました。

結果的には、そのアルバイトは辞めることになったんですが、この出来事を忘れないための戒めとして、そして“書く”仕事に携わるようになったこともあって、このペンネームを名乗っています。

……それは、かなり壮絶な出来事ですね。
その経験をあえてペンネームに込めているというのにも、強い覚悟を感じます。
 
多く文章の仕事がある中で、“放送作家”という仕事を選ばれたのにはどういった理由があるのでしょうか。

理由はいくつかあるんですが、一番のきっかけは高須光聖さんの存在ですね。ダウンタウンさんの番組に関わっている放送作家の方なんです。
高須さんを知ったことで“放送作家”という仕事があると初めて知って、憧れを持つようになりました。

あとは大学時代にお笑い芸人を目指していた時期もあったんですが、自分には難しいと感じるようになったのもあります。でも、お笑い自体は好きだったので、何かしらの形で関わり続けたいと思ったんです。そのときに、裏方なら道があるかもしれないと考えて、放送作家の道を選びました。

次は、放送作家のお仕事の具体的な内容について教えてください。

今は主に、YouTubeの企画づくりと、ラジオ番組の台本執筆、それから自分で主催しているお笑いライブの運営をしています。

一日は、どのようなスケジュールで動かれているのでしょうか。

かなり忙しい日だと、朝は企画の準備、昼はラジオの仕事、夕方から夜にかけてはライブの運営、という流れですね。朝9時頃から夜9時くらいまで、だいたい12時間ほど動いています。

それはかなりハードな環境ですね。長時間働くことについて、大変さを感じることはありませんか。

好きなことをやらせてもらっているので、基本的にはずっと楽しいですね。もちろん大変だと感じる瞬間はありますが、つらいという感覚はあまりないです。
でも、宿題は少し大変かもしれません。

宿題、とは?

企画会議があると、ほぼ毎回、何かしら提出するアイデアを持っていかなければならないんです。それを“宿題”と呼んでいます。
会議が立て込んでいる日は、移動時間やちょっとした空き時間も、宿題にあてることになります。そういう意味では大変かもしれません。

とはいえ、やっぱり好きなことなので、しんどさよりも面白さのほうが勝ちます。

まさに、“好きこそものの上手なれ”ですね。
 
そうなると、かなりの数の企画を出す必要がありますよね。アイデアは、どのように生み出しているのでしょうか。

まずは、思いついたことをとにかく書き出しますね。良し悪しはあまり考えずに、いったん全部出してしまう。そのあとで整理したり、削ったりしていく形が多いです。

普段はどのような環境で書かれることが多いのでしょうか。

家ではなかなかできないタイプなので、基本的に外に出ます。カフェやファミレスに行くことが多いですね。

家にいるとどうしても気が緩んでしまって、ついスマホを触ってしまうんです。なので、できるだけ自分の生活圏から少し離れた場所で書くようにしています。

ということはカフェにスマホは持っていかれないのでしょうか。

あ、いえ、持ってはいきます。なので、つい見てしまって集中できないこともありますね。
ただ、家だともっとひどくて。ちょっと横になろうとか、何か食べようとか、そこからYouTubeを見始めてしまったりするので。それに比べれば、カフェやファミレスのほうがまだ集中できます。

執筆中は、何かを聞きながら作業されるのでしょうか。

ラジオを流していることが多いですね。

 

ラジオですか。話の内容が気になって、かえって集中しづらくなりそうな気もしますが。

意外と集中できるんですよ。最初は気になりますが、しばらくすると声がBGMのように回り始めて、逆に書くことに没頭できる瞬間が来ます。
音楽よりも、人の声のほうが自分には合っているみたいです。館内放送や有線を聞いている感覚に近いですね。

ラジオ以外だと、芸人さんのYouTubeやバラエティ番組を“音声だけ”で流すこともあります。

バラエティ番組をですか!? 面白い場面があると引っ張られてしまいまそうです。

映像は見ていないんです。バラエティって動きが多いので、意外と音声だけだと内容が全部は伝わってきません。だからこそちょうどいいんです。

漫才はマイクに向かってしゃべっている感じが強いので、音だけでも意味が分かってしまう。そうなると、ついそっちに意識がいってしまいます。
でもコントは設定の中で会話している体なので、雑踏みたいに聞こえるんです。意味がはっきり取り切れないくらいが、自分にはちょうどいいですね。

次は、お仕事や文章を書くとき、企画を出すときに心がけていることを教えてください。

3つあります。自分らしさを出すこと、知らない人にも興味を持ってもらえるインパクトのあるタイトルを付けること、それから調子に乗らないことですね。

“自分らしさ”といっても、はっきり言語化できるものがあるわけではないんです。ただ、企画名や内容を見て“ボールペンらしい”と言ってもらえると嬉しいですね。

タイトルもその一つで、例えば『アニマルセックスクイズ』なんかは象徴的だと思います。一行で何をやるのか分かるし、“これといえば自分”と言えるものになっている気がします。
 
“調子に乗らないこと”というのは、常に謙虚でいるという意味です。
極端な言い方をすれば、芸人さんがすべて一人でできれば、自分は必要ありません。
だからこそ、仕事をいただいているという意識を忘れないようにしています。」

これまでのお仕事の中で、ターニングポイントになったと感じている出来事はありますか。

やはり『バキ童チャンネル』は大きいですね。あの仕事がきっかけで、いろいろな現場につながりました。

それ以外で言うと、お笑いライブですね。ライブを続けてきたことが、自分にとって大きな転機になりました。

6年ほど前までは50人規模の会場でやっていて、20人来てくれただけでも嬉しい、という時期もありました。
コロナ禍をきっかけに思い切って200〜300人規模の会場に挑戦したところ、満席になったんです。とはいえ、当時はコロナ禍で半分しか入れられないので、100〜150人と半分の集客ではありますが。

それでも広い会場で何百人ものお客さんが一斉に笑ってくれる光景を体感して“もっとやりたい”と思うようになりました。

あともう一つ挙げるなら、『10卍~ジュマンジ~』というライブですね。自分が初めて“企画らしい企画”を打ち出したライブなんです。

それまでのお笑いライブは、10組くらいが2〜3分の尺で順番にネタをやって終わる、という形が多かったんです。
でもこのライブでは、あえて1組10分の持ち時間を“自由に使ってください”としました。

2022年3月24日開催『10卍』ロゴ

10分を自由に使っていい、というのはなかなか思い切った形ですね。

そうなんです。10分ネタをやる必要はなくて、2分ネタを5本やる人もいれば、5分ネタと5分トークの人もいる。3本のネタにストーリーを持たせる人もいましたし、10分フリートークという人もいました。
そこに春とヒコーキのお二人も出てもらっていたのですが、彼らが本当に面白くて、「もっと一緒にやりたい」と思ったんです。
それから、去年M-1グランプリ決勝に進んだカナメストーンさんともその場で出会いましたし、オダウエダも出演してくれていました。

いま一緒に仕事をしているメンバーの多くと、このライブで初めてつながったんです。そう考えると、『10卍~ジュマンジ~』は自分にとって大きなターニングポイントだったと思いますね。

これまでのお仕事の中で、特に反響が大きかったものはありますか。

YouTubeで言うと、意外と反響があったのは『アニマルセックスクイズ』ですね。
今となっては定番の企画になってはいますが、あれは最初、ほとんど悪ふざけみたいなノリで始めたんです。

そうなんですね! まさかあの企画が悪ふざけの延長から生まれていたとは思いませんでした。
先日も、ぐんぴぃさんが恋人の存在をカミングアウトする動画で、とても話題になっていましたよね。

そうなんです。ぐんぴぃさんの人生の節目の発表の場として使っていただきまして。
「山田さんかわいそう」なんて声もありましたけど、自分としてはむしろありがたかったです。
フリとして成立しているということは、それだけ企画が広く浸透しているということですからね。
ちゃんと定着したと実感できたという意味でも、あれは印象に残っています。

今後、どのような仕事をしていきたいですか。

テレビの仕事と、京都に関わる仕事ですね。
 
テレビはありがたいことに今も特番などで呼んでいただくことがあるんですが、まだ“爪痕を残せた”という実感がなくて。もっとちゃんと結果を出す形で関わってみたいと思っています。
 
京都の仕事をしたいのは、地元だからですね。

京都でのお仕事は、やはり、お笑いに関係する分野が理想なのでしょうか。

いえ、むしろお笑いとは直接関係しないほうが面白いかもしれません。というのも、お笑いは東京でも出来ますからね。

それこそ“THE京都”という番組もいいですね。地元に根付いている銭湯や鉄道もいいですし、和を感じる京都ならではの文化に関わる仕事も魅力的です。地方創生のような取り組みにも、機会があれば関わってみたいですね。

『チンパンジーは僕を見て、初めて愚かと喋るのか』について

まずは、この本を制作しようと思ったきっかけから教えてください。

理由はシンプルで、“面白い話だから”ですね。自分としては、大変だったから聞いてほしいという気持ちはまったくなくて、もう完全に笑い話になっているんです。
なので、まとめたらきっと面白くなるだろうな、くらいの感覚で始めました。

笑い話になっているとはいえ、内容的に本を書く中では、大変だったこともあったのではないでしょうか。

最初は大変でしたね。でも、それはつらい出来事だからというのはとくにありません。当時のことで忘れていることも多かったですし、エッセイにも慣れていなかったので、なんだか堅い文章になってしまうなとか、そんなところでした。

でも、書いているうちにどんどん思い出してきました。特に、家での出来事を恥も外聞もなくそのまま書いた『ゲロ寝』あたりから、一気にリズムに乗れたんです。そこからは気持ちよく書けて、むしろ楽しかったですね。

この本を書く上で、意識していたことや大切にしていた軸はありましたか。あるいは、「これは書かないでおこう」と決めていたことなどはあったのでしょうか。

「面白おかしく笑ってもらえたらいいな」という気持ちはあったので、できるだけ悲壮感を出しすぎないようには意識していましたね。これはきついなと思う話には、どこかにオチをつけるようにしていました。

本当はもっと重く書くこともできたと思うんですが、なるべく嫌な読後感にならないようには気をつけました。ただ、「嫌な話だね」と言われたこともあるので、そこはまだ甘かったかもしれません。

内容自体はきついエピソードも多いのに、語り口が軽やかだから笑ってしまうんですよね。
その軽妙さと怖さが同居しているところに、文学性を感じますし、このエッセイの魅力だと思います。あのバランスは、どのように生まれてきたのでしょうか。

この本にも入っているとある話を人にしたら、めちゃくちゃウケたんですよ。そのときに、意味が分からないくらいぶっ飛んでいるからこそ、逆にリアリティが薄れて、そのギャップが面白くなるんだと気づいたんです。

だから、無理に「面白くしよう」とは思いませんでした。やられたことや自分が体験したことを、そのまま出せばいいなと。なので、答えとしては“ありのまま書いたらそうなった”というのが近いですね。変に脚色せず、ただし重くなりすぎない程度に整える。それくらいが、自分にとって一番しっくりくる形なんだと思います。

最初から、ご自身の体験を書く上で、怖さと面白さを両立させようと意識していたのでしょうか。

実はまったく意識していないんですよ。というのも、この本の冒頭でも話している通り、僕にとっては書いている出来事が純粋に“面白い話”なんです。だから、怖さと面白さを両立させよう、という発想自体がありませんでした。

それに、読者がどう受け取るかは自由だとも思っています。面白いと感じてもいいし、考えさせられると思ってもいい。読む人それぞれの感じ方があっていいんじゃないかなと思っています。

周りの方からの反応はいかがでしたか。

「面白かったよ」「読みやすかった」と言ってもらえました。本当にありがたいですし、素直に嬉しかったですね。

ただ同時に、「もっとちゃんとやらないといけないな」とも思いました。ほとんど見よう見まねで書いているので、プロの目から見たら拙い部分も多いはずですし、これでお金をいただいていることに少し恥ずかしさもあって。でも、喜んでくれる人がいるなら良かったなとも思っているので、これからもっと勉強しようと思っています。

出版してみて、ご自身の中で変わったことや、新たに気づいたことはありましたか。

文章にすると、面白さが増すことがあると気づきました。自分で話すとどうしても感情を乗せてしまいますが、文章だと読む人がそれぞれ想像してくれる。だからこそ、文字で“バン”と提示したほうが、より強く伝わる瞬間もあるんだなと感じました。

よりフラットになる、という感覚でしょうか。

そうですね。読む人の頭の中で広がっていくといった感じです。
音声だとどうしても流れていきますが、文字はその場に残る。そのぶん、意外と強烈に届くこともあるんだなと思いました。

メッセージ

ボールペンさんにとって「本」や「言葉」とは、どのような存在ですか?

言葉も文字も、受け取る人によって捉え方が変わっていくものだと思っています。面白いと感じる人もいれば、きついと感じる人もいる。その幅が、文字のほうがより広がっていく気がするんです。

たとえば怒りを込めて喋ると、その感情が強く伝わるぶん、解釈の余地は少なくなる。でも、本のように文字で書かれたものは、行間の受け取り方が人によって変わっていく。そこが素敵だなと思いますね。

最後にこれから挑戦しようとしている人に向けて、メッセージをいただけますか。

“なんとなく生きていけますよ”ですね。なので、なんでもとりあえずやってみればいいと思います。

僕も本を出してみたら喜んでもらえましたし、なんだか知らないけど、東京に来て色々やっていたら楽しいことがいっぱいできています。意外と、何かしていれば生きていける世の中なので、やりたいことは一旦全部やってみたらいいんじゃないかなと思います。

SNS、リンク、お知らせ

山田ボールペンさん Xアカウント

@yamada0426

YouTube(企画構成)

春とヒコーキ 
https://www.youtube.com/@haru-to-hikoki/

バキ童チャンネル
https://www.youtube.com/@bakibakiDT

オダウエダ 
https://www.youtube.com/@odaueda_ch

ラパルフェ 
https://www.youtube.com/@ラパルフェの中身由紀恵 

ラジオ(作家)

春とヒコーキ 
https://lit.link/haruhikogera 

センチネル 
https://open.spotify.com/show/2W7IW4QJNe2PYDiINfBUMn?si=5b37264146294d72

Gパンパンダ
https://open.spotify.com/show/1YbfPfs2E3NYtH18R20uge 

大王
https://stand.fm/channels/692d6e428ddb67b396520f3b 

お笑いライブ制作団体『ライブマン』(主催)

https://www.livemanmost.com

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連載

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