すっかり遅くなってしまいましたが、あけましておめでとうございます!
今年も知らないゲームを教えたい!(挨拶)
ゲームブロガーのラー油です!
2026年一発目は作り手の個性炸裂。まさに尖りまくりなゲームをご紹介。
キーワードは「古墳」だ!
ストアページ
https://store.steampowered.com/app/3218790/_/
パブリッシャー:PLAYISM
機種:Steam
価格:1100円
自分を古墳と思い込んでいる男の子「こふんくん」が主役のアドベンチャーゲーム。
古墳は昔の人のお墓なので、自分に入ってくれる死体を探すというストーリーです。
やりたいこと=死体を入れること

導入から何を言っているか分からなくて圧倒されますね……!
前方後円墳に足が生えたようなこふんくんがかわいい。
製作はCAVYHOUSE。
臓物を育てて出荷する『わすれなオルガン』、格安で買ったダンジョンを農地化していく『くちなしアンプル』、閉鎖された村に隠された恐ろしい秘密を探る『マヨナカ・ガラン』などなど。不思議なセンス溢れるゲームを多く手がけている制作サークルです。
ホラー色の強いゲームも手掛けていますが、今回は少年少女の成長と友情をテーマにした王道ジュブナイル!
導入のカオスっぷりに反して心温まる内容になっており、埴輪や古墳への興味も深まる1本です。

実は「人間と埴輪族が共存している」というファンタジーな世界観。
ずっと公園に住んでいて、自分が古墳であること以外は何も分からないこふんくん。
彼がたまたま公園にやってきた埴輪族のハニワくんと出会い、広い世界を知ることになるストーリーです。
色んなゲームをやってきましたが、古墳とハニワが会話するゲームを見たのは初めてですよ!

公園で馬の前に立ったハニワくんに「超似合うよ!教科書にのってそう」と、教養のある表現するところ好き。確かに教科書で見たような感じしますね!
ハニワくんのデザインはオーソドックスなハニワなのに、鼻の絆創膏と後ろ向きに被った帽子という記号で、一気に子供らしさが出ているのはセンスを感じるところ。
鬼頭明里さん、貫井柚佳さん…と豪華声優陣が参加

ゲームとしては一本道のアドベンチャーゲーム。
街を歩き回り、様々なキャラクターと会話をしたり、あちこち調べたりして物語を進めていきます。街はそこまで広くないもののリアルに作り込まれており、ゲーム進行に合わせてセリフも細かく変化。何かある度にあちこち調べ直したくなる魅力に溢れてますね。

ハニワくんの秘密基地を拠点に、新たな仲間であるメガネくんなど、どんどん出来ていく友人たちと死体探しに奔走。
埴輪としての質感がリアルなのに、表情豊かに動き回るのが面白い表現です。
イベントシーンではボイスがしっかり付いており、
こふんくんの声は鬼頭明里さん、ハニワくんの声は貫井柚佳さんが担当しています。豪華声優陣!
実写に寄せた質感の街を、活き活きとした声と動きの古墳と埴輪が駆け抜けていく。
このビジュアルが強力で探索が楽しく、公園でひとりぼっちだったこふんくんが仲間たちと一緒に学び、成長していくシナリオもジーンと来ますね。

あちこち調べて溜めたポイントで新技を編み出したりと、ゲーム的にも成長要素が用意されています。
高速移動で移動が快適になる超古墳ローリングだーーッ!

場面転換の際に、実写にこふんくんたちを合成したムービーが流れるのもほっこり。
往年の教育番組みたいなノリかも。

街のあちこちで戦利品を探す要素もあり、見つけたものは秘密基地の戸棚にストックされていきます。
お花やいい感じの棒、おもちゃなどなど、子供ならではの宝物がいっぱい。
場所が分かりにくいものもあるので、隅々まで探索する必要があります。
ビニールハウスの右手辺りから行ける道と、駐車場の隅は要チェック!

クリアまでは4時間ほど。
死体探しでジュブナイルと聞くと『スタンド・バイ・ミー』感ありますが、やってみると全然違うノリでした。
愛嬌たっぷりに描写されたこふんくんと埴輪族たちがどんどん友情を深めていき、死体探しと並行して、こふんくんの過去や「埴輪族」とはなんなのか?も掘り下げられていく。
子供目線の前向きなストーリーで、なるほどこれは王道ジュブナイル!
人間の3Dモデルがちょっと怖いのは気になりましたが……作り手のセンスとこだわりが、しっかりと作品の魅力に繋がっている1本です。
みんなもこふんくんの大冒険を見届けよう!
ライター紹介

双葉ラー油
老舗ゲームブログ『絶対SIMPLE主義』を20年以上運営するブロガー。「知らないゲームを教えたい!」をスローガンに、大作からニッチな作品まで取り扱う。特撮関連の造詣も深い。謎のマスクを被っているが別にプロレスラーではない。