ゲーム開発Vtuberユニットの5人へのインタビュー企画が実現!
怒涛の12月もいよいよ終盤戦……。みなさんはいかがおすごしでしょうか。
ゲームライターのタダツグです。
さて先日、このような企画記事を掲載させていただきました。
ゲーム開発者として作品を制作する傍らで、Vtuberとしても活動している「ぴくせれ~ど!」の皆さんにスポットを当てた企画記事です。自分たちが携わったゲームのPR、好きなゲームの実況、はたまた日常の食レポからイベント出展まで。さまざまな事にチャレンジしている彼女たちは、まさに新しい夢へのチャレンジャー。我々トガゲーチームとしては応援しないわけにはいきません!
ということでこの記事では、そんな「ぴくせれ~ど!」のメンバー3人と、仕事の先輩として彼女たちを導く「ぶらっくぴくせれ~ど!(Black Pixelade)」のお2人をお迎えしてのインタビュー企画を前後編に分けて掲載。前編となる今回は、彼女たちの人物像やユニット立ち上げの経緯などをお聞きしていきます。
「ぴくせれ~ど!」公式Youtubeチャンネル
https://www.youtube.com/@pixelade_channel
参加メンバー
ぴくせれ〜ど!
朱珠ウララさん

うーたまぽよさん

七縹ななはさん

ぶらっくぴくせれ~ど!(Black Pixelade)
ニャンディ・ステラさん

詩々鼠ちるさん

ゲーム開発系Vtuberユニット爆誕のヒミツ!
皆さん、今日はお集まりいただきありがとうございます。まずはメンバーの人となりをご紹介いただきたいと思いますが。
せっかくなので今回は「該当するメンバーのことを別のメンバーが紹介する」、いわゆる“他者紹介”にチャレンジしてもらえればと考えていました。皆さんいかがですか?
唐突な企画ですね(笑)。でもちょっとゲームっぽくて面白そう!
私たちの絆が試されるみたいでドキドキしますが……。せっかくなのでぜひ挑戦させてください!
では、最初は朱珠ウララさんのことを教えてもらえますか?
ここは……詩々鼠ちるさん、お願いします!
まさかのトップバッター!? がんばります!
ウララはチーム内ではアートとVFXを担当してくれていて、ちるが指導することになったはじめての後輩さんになります。
なるほど!
いわゆるメンターとして面倒をみていた感じですか?
そうですね。そんなウララですが……ちるから見ると「あまり物事を深く考えすぎない人」って印象です。いい意味で大らかというか、我が道を進むタイプというか、感覚的に生きている感じがしています。
なんだかすごくアーティストっぽい。
実際その通りですね。しっかり実力を積み上げていますし、デザインセンスは高いです。仕事を楽しみながら進められるところとか、かわいいものを作るのが好きなところとかも素晴らしいなって思ってます。
先輩からの愛を感じますね。この調子でどんどん聞いていきましょう。
次はうーたまぽよさんについて、ニャンディ・ステラさんから教えてください。
ぽよは仕事的な立場でいえば後輩にあたるのですが、わたくしニャンディ・ステラにとってはママのような存在です。というより、私たちみんなのママといってもいいですね。「ぴくせれ~ど!」のキャラクターは全部ぽよが生み出してくれたものなので。
そうなんですか?
はい! 彼女は2Dアートを担当してくれていて、たとえば現在開発中の『かくれ鬼』ではキャラクターのデザインとか、キービジュアルの作成を手掛けています。それもあって「ぴくせれ~ど!」のデザインはすべて彼女が担当してくれました。
性格は名前のとおり、ちょっとぽよぽよ~ってしていて、それがすごくかわいいです。一方で、ホラーに対する愛情はかなり重ため。『かくれ鬼』の開発のために心霊スポットに行ったりしているようですが、それが仕事のためなのか、趣味の延長なのかわからないくらい、とにかくホラーへのこだわりが強い子です。
まさかのホラーガチ勢! ルックスからはそんなキャラに見えませんが(笑)。
お次は、七縹ななはさんについてぽよさんに聞いてもいいですか?
もちろんです!
ななはのことをメンバーは「ななな」って呼んでいるので、逆にななはと呼ぶと違和感があるくらい定着しています(笑)。アートディレクションを勉強中だったり、VFXを担当してくれています。私たちのなかでは一番年下なんですが、じつは一番しっかりしているのも彼女。私やウラちゃん(朱珠ウララ)がはっちゃけて好き放題やっているところをビシッと締めてくれる、とても頼れる存在です。
ホラーがあまり得意じゃないらしく、「ぴくせれ~ど!」のメンバーでホラーゲームを実況プレイするときなんかはめちゃくちゃビビっていたりして、それがかわいいんですよ。それでもなんだかんだ言いながらしっかり付き合ってくれるあたり、とても頑張り屋さんな女の子です。
しっかり者の後輩ポジションで素敵ですね!
では、次は「ぶらっくぴくせれ~ど!(Black Pixelade)」のお2人について。
まずはステラさんのことをウララさんにお聞きしたいです。
ニャンディさんは私の先輩で、なんというか……太陽みたいな人です!
太陽というと、いつもぽかぽかと温かい印象って感じですか?
まさにそのとおりで、いつもニコニコしている、私の中ではチームのムードメーカー的な存在です!
お仕事はアニメーターで、最近はアートディレクションも勉強されているとのことで、すごく尊敬できる努力家。4カ国語を操れるとか、私からすると信じられないくらいすごいですよ。
4カ国語は本当にすごい!
では最後に、ちるさんについてなななさんにお聞きしたいです。
はい!
ちるさんはアートディレクターでありVFXも担当されている、私にとっては大先輩です。ご本人は「誰かに何かを教えるのはニガテ」って口にされているんですが、私からすればちっともそんなことなくて。指導はわかりやすいですし、とても尊敬してます。一方で、ちょっと抜けているところもあって、そこも素敵なんですよ。
ちるさん、すごくしっかり者に見えますが……ヌケている部分もあるんですか?
それがあるんですよ。
たとえば隣で作業しているちるさんの方からガサゴソ音が聞こえてくるから見てみたら、ポテトチップスの袋を開けようと力んでいて、結局は開けるのに失敗して「わーっ!」とぶち撒けていたり、「ちょっとゴミを捨ててくる」って席を立ったのに、戻ってきた時にまだゴミを手にしていて「え、どこに何をしに?」ってなったり。
後輩の私から見ても放っておけないところがあります(笑)。
おもしろい(笑)。総じて、皆さんがとても仲良しな雰囲気が伝わりますね。
じつは「ぴくせれ~ど!」と「ぶらっくぴくせれ~ど!(Black Pixelade)」って、もっとバッチバチというか、お互いをライバル視していたりするのかなって思ってたんですが。全然そんなことはなさそうですね。
そういうのはないですね。みんなアートやCG系の仕事をしていることもあって感覚的に近い部分もありますし、いつもこんな感じでワイワイやってますよ。
そもそもこの「ぴくせれ~ど!」が発足した理由ってなんなんですか?
皆さん、最初はクリエイターとしてゲーム会社に所属されたんだと思いますが……。
そうですね。最初はみんな開発者として会社に所属した形です。
それがどうしてVtuberユニットを結成するに至ったんでしょうか。
狙いというほど明確なものが最初からあったわけではないですね。最初は私とウラちゃんが「Vtuberをやってみたいよね」って話していたのがきっかけで。私たちが水面下でもぞもぞしていたところに、なななも興味を持って参加してきた感じでした。
なるほど。そこから先輩たちを巻き込んでいった感じですか?
「ぶらっくぴくせれ~ど!(Black Pixelade)」のほうはもっとシンプルでしたね。「なんか後輩3人がVtuberになるらしいよ」とか「え、面白そうだからやってみたいよね」とか、そんなノリでした(笑)。
え、ノリ? ノリでゲーム開発者がVtuberとして活動する世界になっていたんですか?
いつの間に……。
「私たちもチャレンジしてみよう!」から「じゃあこっちはブラックでいいんじゃない?」って感じでユニット名も決まりました。
そこもちょっと理解できなくて……。皆さんこんなにも仲良しそうですし、どうせなら「ぴくせれ~ど!」が5人組になってもよかった気がしちゃうんです。じつは裏で、やっぱりバッチバチだったりは……。
しないですね(笑)。
やっぱり(笑)。
この2チーム編成は、実際のところ「軸足を置いているプロジェクトが違う」という部分が大きいですね。
ちるもニャンディも『かくれ鬼』に関わってこそいますが、メインとなるのはウララ、ぽよ、なななの3人であり、ちるとニャンディは別プロジェクトをメインで手掛けているんです。なのでチーム分けをしていたほうが動きやすいよねっていうのが理由なんですよ。
なるほど、それは納得です。ではもし5人が同じプロジェクトであったなら……。
ホントに5人組になっていた可能性は高いですね。もしかすると「じつは裏でこっそりバッチバチ……」みたいな設定があったほうが面白かったかな~と、今、思ったりはしましたが。夕方の河川敷で殴り合っていたり(笑)。
ゲームでいうライバル的なポジションを想像していただけなので、変にお気遣いいただくなくても大丈夫です(笑)。
でも、開発者がVtuberになるという前代未聞の計画を会社がよく承認しましたよね。こんなチャレンジ、なかなかないと思うのですが、どんなプロセスを経て上長を納得させたのか気になります。
正直なところプロセスはかなり駆け足でしたね。企画書を書いてそれを見せて……といった階段を上っていくような過程は全部すっ飛ばし、いきなり私たちのデザインを作って「Vtuberをやらせてください!」って仁平社長に叩きつけました。
その際に「私たちがVtuberとして有名になれば、そんな私たちが開発したゲームも周知できますよ」という宣伝効果も申し伝えまして。
仁平さんも「それは面白そうだ」と納得してくれて、このプロジェクトが動き始めた形です。
うまくすればWin‐Winのプロジェクトだと思います。ファンの皆さんも喜んでくれると考えたらWin‐Win‐Winとさえいえるかもしれませんね。
目指しているところはまさにそこですね。まあ、簡単なことではないとも承知していますが……。
企画の持ち込み方も、認可してくれた仁平さんもかなりのチャレンジャーだと思いました。過去に例がないことに踏み出すのは勇気がいるじゃないですか。そこを無邪気に乗り越えた皆さんも、そして新しい挑戦にリソースを割くことを決めた会社も、双方がすごいなって思います。
思い切ってOKしてくれた仁平さんにはすごく感謝していて。開発者としても、Vtuberとしてもちゃんと結果を出して報いたいって思ってます。
ユニットとしても会社としても挑戦に貪欲なところに共感してしまいました。
せっかくこのような活動をさせてもらっているので、いろいろな挑戦を仕掛けていきたいんですよね。
具体的に言えるものはまだ何もありませんが、たとえば別のVtuberさんとコラボしたりできれば面白そうだなって思いますし、今回のインタビューのようなメディアへの露出も積極的にがんばりたいと思っています。
たとえば今後、「ぴくせれ~ど!」のメンバーがさらに増える可能性などもあったりしますか?
どうでしょうね? 誰か「やりたい!」って手を挙げてくれる人がいれば、私たちはいつでもウェルカムですが。
我々「DEKIRU!」編集部のトガゲーチームがVtuberデビューするとか。わかさ生活にもゲーム開発者が所属しているので、そちらのチームとコラボするとか。皆さんと一緒に「面白い!」の輪を広げていけたらいいなって思いました。
私たちができることって何でしょうね。広報担当とか?
うれしいです。私たちが一緒に何かやれることがあれば、もう本当に大歓迎ですよ!
ありがとうございます。
インタビューの後半では、そんな皆さんがメインスタッフとして携わっている『かくれ鬼』の開発コンセプトやこだわりポイントについてお聞きしていきたいと思います。引き続きよろしくお願いします!