学生ライターが見た「本場のクリスマスマーケット」

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学生ライターが見た「本場のクリスマスマーケット」

こんにちは!
DEKIRU!ライターのみおです。


北欧の冬は、日照時間が短く、街全体が静かな空気に包まれます。そんな季節をやさしく彩ってくれるのが、ヨーロッパ各地で開かれるクリスマスマーケットです。


私は先日までノルウェーに留学しており、休暇期間を利用していくつかの都市を巡りました。今回の記事では、その旅の中で訪れた3つの都市のクリスマスマーケットについて、文化の違いや街ごとの雰囲気を辿りながら、北欧のホリデー準備が持つやさしさをお伝えしていきたいと思います。すでに年が明けてしまいましたが、ぜひお楽しみください。

Hans Christian Andersen Christmas Market(コペンハーゲン・デンマーク)

11月中旬に向かったのは、デンマークが生んだ童話作家、アンデルセンの名を掲げるクリスマスマーケット。食器のロイヤルコペンハーゲンや、デンマークブランドの家具が多く並ぶショッピングストリート「ストロイエ」のほど近くに位置します。

煎ったナッツの香ばしい香りとスパイスが豊かなホットワインの香りで立ち込める、伝統的なスタイルのマーケットです。

木製の屋台が並ぶ会場はどこか懐かしく、童話の世界に迷い込んだような気分になります。ガラスのオーナメントや木彫りの人形、赤と白を基調とした北欧らしい雑貨が多く、実用的でありながらも温もりを感じさせるものばかり。まさに、ささやかな幸せを大切にする感覚やライフスタイルを指すデンマークの言葉「ヒュッゲ」が似合います。

印象的だったのは、観光客はもちろん、地元の方が多く利用し、憩いの場になっていること。ホットワインを片手に会話を楽しみながら、冬の時間そのものを味わっているようでした。クリスマスを迎えるまでの準備期間を大切にする、デンマークらしい暮らしの姿が垣間見えた気がします。

私と友人2人もホットワインを注文。一杯1000円越えと、デンマークの物価の高さを感じる機会にもなりました(汗)。

マーケットの近くには、コペンハーゲンを代表する観光地「ニューハウン」が。カラフルな木造建築と運河沿いの景観で知られ、アンデルセンが暮らしていた場所としても有名です。

Kongens Nytorv Christmas Market(コペンハーゲン・デンマーク)

続いて、同日の夜に向かったのは、コンゲンス・ニュートー広場のクリスマスマーケットです。市内中心部に位置するこの広場は、昼間とはまた違った表情を見せてくれます。

広場の中央にそびえる大きなツリーと、周囲を彩るイルミネーションが一体となり、クリスマス前の紅葉する気持ちが掻き立てられます!

こちらのマーケットは、先に紹介したアンデルセンクリスマスマーケットよりも、グルメ系の屋台が充実しているのが印象的でした。

ソーセージやシチュー、焼き菓子、ラクレットチーズなど、寒い夜に思わず立ち止まってしまう香りが広場いっぱいに広がり、思わずお腹が鳴ってしまいます。

ポテトにたっぷりのラクレットチーズをかけてもらいました。

写真では濃厚に見えますが、チーズは想像以上に軽く、15分ほどで完食しました(笑)。

Senaatintori(ヘルシンキ・フィンランド)

12月中旬に訪れたフィンランドの首都、ヘルシンキ。街のシンボル、ヘルシンキ大聖堂の前に広がる元老院広場では、大規模なクリスマスマーケットが開かれていました。

マーケット内はマップや案内表示が丁寧に整備されており、初めて訪れる人でも回りやすい構成でした。

屋台の配置や導線にも工夫が感じられ、体感気温では氷点下を下回る極寒の中でも安心して滞在できる空間づくりがなされていました。

会場の端に設置されたメリーゴーランドには、次々と子どもたちが集まり、楽しそうな笑い声が広場に響いていました。日曜日に訪れたこともあってか家族連れが多く、地域の日常に溶け込んだ光景が印象的です。

屋台には、フィンランドらしいガラス工芸や木工製品など、伝統産業の作品も多く並びます。

その場で作られる美しいガラス細工は晴れたヘルシンキの空の下に映えます。このようなワークショップ型の出店は、他の地域に見ない光景でした。

装飾性だけでなく、長く使える実用品の出店が多いのも特徴で、暮らしの中に根づくクリスマス文化が伝わってきました。

病院内のマーケット(トロムソ・ノルウェー)


最後にご紹介するのは、私が留学していたトロムソのマーケットです。

北極圏に位置するこの街では、他の都市のような常設のクリスマスマーケットは見られません。その代わり、平日の夕方や週末にかけて、地域のコミュニティセンターや病院、学校など、日常的に人が集まる場所で小さなマーケットが開かれます。

私が訪れたのは、病院の建物内で開かれていたマーケットでした。

廊下の一角や共有スペースにテーブルが並び、手編みのセーターやミトン、木工品、キャンドルなどが並べられます。大きな音楽や装飾はありませんが、その分、一つひとつの作品と丁寧に向き合える空間でした。

街の人たちは、クリスマスプレゼントとして既製品よりも、こうした手作りの品を選ぶことが多いようです。素材の温かみも含めて、その人らしさや時間が込められていることに価値を見出していると感じました。

また、マーケットの売り上げの一部が、開催場所である病院や公共施設に寄付されることも珍しくありません。そんな小さな循環がクリスマスマーケットで生まれています。

また、街の中心部には大きなクリスマスツリーが設置されていました。

クリスマスの時期が極夜(日中でも薄明か、太陽が沈んだ状態が続く現象)と重なるこの街では、太陽の代わりに人工の光が街を照らします。昼夜の区別がつきにくいからこそ、ツリーやイルミネーションがあるだけで、気分が少し晴れやかになりました。

北欧三都市のクリスマスマーケットを巡って

デンマーク、ノルウェー、フィンランド。

それぞれの地域のクリスマスマーケットを巡ってみましたが、いかがでしたか?

それぞれ規模も形態も大きく異なり、観光地として賑わう場所もあれば、病院や学校といった日常の空間で静かに開かれるマーケットもあります。

しかし共通していたのは、冬の厳しさを前提にした暮らしと、人とのつながりを大切にする姿勢でした。物をたくさん消費するための場ではなく、手仕事の温かさや、誰かと時間を共有することそのものに価値が置かれていて、その空気が北欧のクリスマスマーケット全体に流れていました。

北欧の街角で出会ったマーケットの風景は、忙しい毎日の中で立ち止まり、自分の暮らしを見つめ直すきっかけを与えてくれます。今年の冬は、そんな北欧のクリスマスのあり方を、自分の生活にも取り入れてみたくなりました。

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