新商品の中から、特にチャレンジを感じるアイテムを紹介する『チャレンジみっけ隊』。今回見つけたのは、German BionicのAIパワースーツ「Exia(エクシア)」です。
「パワースーツ」って聞くと、SF映画に出てくるような未来のアイテムを想像しませんか?でも実は、物流や製造現場で働く人たちの身体をサポートする現実的なロボット技術として、既に使われているんです。そんな中で今回登場したのが、なんと「拡張AI」を搭載した世界初のパワースーツ。数十億件ものデータから学習して、装着者の動きを予測し、最適なサポートを提供するという、まさに次世代の相棒です!

AI時代の新しいパワースーツが誕生
German Bionic(ジャーマン・バイオニック)が発表した「Exia」は、同社で最も先進的なウェアラブル製品であり、拡張AIによってエンド・ツー・エンドで駆動する世界初のパワースーツです。製造、物流、小売、医療など、さまざまな業界で収集された数十億件もの実世界の動作データポイントから得られたインサイトに基づき、強度、インテリジェンス、適応性において新たなベンチマークを打ち立てました。
「ワン・フォー・オール」ソリューションとして特別に設計されたExiaは、さまざまな業界の要求に応える、初の真にユニバーサルなパワースーツ。最大38kgのダイナミックな持ち上げ支援を提供し、装着者の行動や環境から学習、動作パターンを解析して状況を把握、持ち上げ、歩行、前屈、運搬など、最も効果的なサポートを即座に提供します。
同社CEOのアーミン・G・シュミット氏は「Exiaは単に反応したり考えたりするだけでなく、実際に学習します。あらゆる動作を通じて、ユーザーとともに成長し、その人およびその業務における要求に継続的に適応し、進化し続けます」とコメントしています。
また、プレスリリースによると、米国では重労働による筋骨格障害の損害が1件あたり平均67,000ドル以上、2033年までに190万人もの製造業従業員が不足すると予測されており、こうした課題解決への期待も高まっています。
(出典:PR TIMES)

「身体になじむ」テクノロジーの時代がやって来た
なぜチャレンジみっけ隊で取り上げたのか?それは、このExiaが従来の「人間がテクノロジーに合わせる」発想とは真逆のモノだったからです。
多くのテクノロジーって、人間側が使い方を覚えて慣れていく必要がありますよね。でもExiaは逆。装着者の動きから学習して、その人の働き方に合わせて進化していく。機械のほうが人間に合わせてくれるなんて、考えただけでワクワクしませんか?まさに「身体になじむ」テクノロジーという、すごく未来的な世界がイメージできたんです。
すごいなと思ったのが、数十億件という膨大なリアルデータを活用している点。これまでのパワースーツ開発は、どちらかというと「理想的な動作」を想定したものが多かったのかも知れませんが、Exiaは「実際の現場で人がどう動くか」という生々しいデータから学習している。だからこそ、開梱後すぐに実用的なサポートができるんでしょうね。
AIネイティブな設計で、「OTA(Over-The-Air)アップデート」にも対応してるとのこと。スマホのように常に最新の機能が追加されていく、まさに「成長するパワースーツ」。これって、ウェアラブルテクノロジーの新しいスタンダードになりそうな予感がします。
現場の課題解決という実用性と、AI時代ならではの進化性を両立させた、German Bionicの挑戦。労働力不足や安全性向上といった社会課題にも真正面から取り組んでいて、テクノロジーが社会に寄り添う姿勢にもグッときました。

チャレンジみっけ!
さて、今回見つけたチャレンジは…
① 数十億のリアルデータから学習する「予測型サポート」に挑戦している点(データドリブン・イノベーション)
② 装着者と共に成長・進化する「パーソナライゼーション」という独自の取り組み(アダプティブ・テクノロジー)
③ 業界の労働力不足や安全性向上といった社会課題に向き合う姿勢(社会課題解決型ビジネス)
の3点です。
人とAIが本当の意味で「協働」する未来が、もうすぐそこまで来ている…なんてことを感じました!
関連リンク
German Bionic
https://www.germanbionic.com/jp/