応援するキモチから始まる、新しい旅みっけ!

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チャレンジみっけ隊

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応援するキモチから始まる、新しい旅みっけ!

新商品の中から、特にチャレンジを感じるアイテムを紹介する『チャレンジみっけ隊』。今回見つけたのは、JTBとCAMPFIREがタッグを組んだ新サービス「JTBクラウドファンディング」です!今回は商品というか、サービスですね。
今回見つけたこの新サービス、「計画から始まる従来の旅」ではなく「支援から始まる新しい旅のカタチ」ともいえる発想が、なんとも斬新で気になったんです。一体どんなサービスなのでしょうか?

JTBとクラウドファンディング最大手がコラボ

株式会社JTBと株式会社CAMPFIREが業務提携契約を締結し、2025年5月22日から「JTBクラウドファンディング」をスタートしました。サービスコンセプトは「旅したい、まちと未来がみつかる」。CAMPFIREサイト上でサービスを提供し、JTBの価値源泉である「つなぐ・つくる・つなげる」力で社会や業界の課題解決を通じ、新たな交流創造の未来を目指すとのこと。

この取り組みは実は2021年のコロナ禍で観光事業者等の救済支援を目的に始まったそうです。コロナ禍が終息すると、クラウドファンディングのトレンドも変化し、救済支援から新たな挑戦や取組み、課題解決に対する応援支援へとシフト。「デジタル基盤であるクラウドファンディングにJTBが観光業で培った人の力を乗せて、旅先の魅力や事業者の潜在的ニーズなどをプロジェクトのリターンとして設計する」という仕組みが特徴的です。

対象分野は観光、地域振興、文化、教育、スポーツ、エンタメに加え、行政分野まで幅広くカバー。JTBならではのリターン設計(オリジナルツアー造成・オリジナルるるぶ制作など)やCAMPFIREの実績に基づく効果的な資金調達戦略を組み合わせた伴走支援を提供するそうです。

(出典:PR TIMES

なるほど!「応援ファーストな旅行」という新発想

なぜこのサービスを「チャレンジみっけ隊」で取り上げたのか?それは、旅行という体験の始まり方を(大げさに言えば?)根本から変えようとしているからです。

「行きたい場所を決める→プランを立てる→予約する」…これが普通の旅行計画ですよね。でもJTBクラウドファンディングは「応援したいプロジェクトを見つける→支援する→旅行体験も得られる」という、まったく逆の発想なんです。

しかも面白いのが、旅行者が「能動的に交流のきっかけを探す」仕組みになっていること。単なる観光客として訪れるのではなく、クラウドファンディングを通じて、その地域や文化の応援者として関わりを持ってから現地に向かう。これって、旅行という体験を大きく変える可能性がありますよね。

みなさんは「関係人口」という考え方をご存知でしょうか?関係人口っていうのは、定住人口でも交流人口(観光客など)でもない、地域と多様に関わる人たちのこと。移住するほどではないけれど、その地域に継続的に関わりを持つ人たちを指します。筆者的には、このサービスってまさに関係人口の創出につながる仕組みだと思うんです。クラウドファンディングで応援することで、旅行者は一時的な観光客を超えて、その地域の未来に投資する「関係者」になる。しかも旅行後も感動を発信して新たな応援を生むという循環まで設計されている…かなりアツくないですか?

JTBという老舗旅行会社が、デジタルネイティブなCAMPFIREと組んで、しかもクラウドファンディングという「応援の仕組み」を旅行に組み込んだ発想力。旅行業界の枠を超えて、社会課題解決にまで踏み込んでいる点が、まさにチャレンジングだと感じました。

旅行者の感動を「増幅する仕組みづくり」まで考えているあたり、単発の旅行体験で終わらせない長期的な関係性を狙っているんだなあと思わせてくれました。

チャレンジみっけ!

今回見つけたチャレンジは…

① 旅行の概念を「計画から始まる」から「支援から始まる」へと転換した点(コンセプトのリフレーミング)
② 老舗旅行会社とクラウドファンディング最大手という異業種の強みを掛け合わせた協業モデル(クロスインダストリー・コラボレーション)
③ 観光から社会課題解決まで幅広い分野をカバーし、新たな交流創造を目指す事業領域の拡張(事業ドメイン拡大)

「応援から始まる旅」という新しい体験価値のご紹介でした。みなさんの業界でも「応援から始まる◯◯」って発想、活かしてみてはいかがでしょうか?

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