新商品の中から、特にチャレンジを感じるアイテムを紹介する『チャレンジみっけ隊』。
今回見つけたのは、iPhoneと連動する新時代の防犯アクセサリー「Yolni(ヨルニ)」です!

夜道って、ちょっと怖いときありませんか?
ブザーを鳴らすのは気が引けるし、誰かに居場所を常に共有するのも落ち着かない…。
そんな“大人の防犯ジレンマ”に真っ向から挑むのが、この「Yolni」。
見た目はおしゃれなアクセなのに、実はAIやSOS機能まで搭載。
“守られているのに自由でいられる”という、新しい安心のかたちを提案しています。
夜道を“自分時間”に変える、スマートな防犯設計
Yolni株式会社(東京都千代田区)は、2025年9月4日からクラウドファンディングサイト「GREEN FUNDING」にて、「Yolni」のプロジェクトを開始。
夜道に不安を感じる大人世代の心理に寄り添い、「安心」と「気軽さ」を両立させたプロダクトとして注目されており、10月21日時点で993%もの支援が集まってます。
「Yolni」に搭載されている機能は、以下の3つ。
- 着信音機能
不安を感じたときに、自分のiPhoneから着信音を鳴らすことが可能。ブザーほど大げさでなく、さりげなく周囲に注意を促せます。 - 緊急時のSOS送信機能
危険を感じたときには、位置情報付きSOSメッセージを事前登録先へ自動送信。ピンを戻せばすぐに停止でき、常時監視されているような窮屈さもありません。 - AIによる行動レポート機能
使用状況をAIが分析し、行動パターンや安全アドバイスをフィードバック。防犯を“生活習慣の一部”として定着させる設計です。
デザイン面も見逃せません。
アルミ削り出しの本体に、夜空をモチーフにした「Blue Moment」「Twilight」「Milky Way」など5色展開。
東京のレザーブランドFABRIK®とのコラボストラップは、バッグやベルトにスマートに装着できます。

さらに特筆すべきは、9年もの開発期間。
4人の専門チームが、デザインからハード・ソフトまでゼロからつくり上げた“純国産プロダクト”です。
2023年には「TokyoものづくりMovement」で最優秀賞を受賞するなど、技術と想いの両面で高く評価されています。
出典:アットプレス
大人の“防犯”をアップデートするチャレンジ

編集部がこの「Yolni」を“チャレンジみっけ!”と感じたのは、「子ども向け防犯グッズ」を大人の日常に再デザインした点にあります。
防犯=派手なブザー、という固定観念を壊し、ファッションとテクノロジーを融合させて“自然に持てる防犯”を提案。
それは単なるガジェットではなく、「自分を守ることを恥ずかしくしない社会づくり」に向けたアプローチでもあります。
また、「スマホを出して操作すればいい」と思いがちな防犯行動を、“実際の非常時に本当に使えるか?”というリアルな視点で再構築しているのもポイント。
Yolniは“防犯体験のUXデザイン”という観点からも先進的です。
さらに、クラウドファンディングを通じて市場反応を確かめながら開発を進める点も、いまの時代らしいスタートアップ戦略。
小規模チームでも世界観を打ち出せる時代に、ものづくりの新しい道筋を見せてくれています。
チャレンジみっけ!
今回見つけたチャレンジは…
- 子ども向け防犯グッズを大人の日常に再構築した発想(リデザイン戦略)
- “安心×おしゃれ”という新価値提案で市場を拡張(バリュープロポジション)
- クラウドファンディングを通じた共創型開発(共感マーケティング)
本当のイノベーションは、“自分には関係ない”と思っていた小さな不安を、見過ごさずに形にするところから始まるのかもしれません。
あなたなら、どんな“大人の安心”を社会にデザインしますか?