四歩目「初恋エピソードを大募集! いっちーの初恋エピソードも大公開!!」

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名物書店員への道

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四歩目「初恋エピソードを大募集! いっちーの初恋エピソードも大公開!!」

イントロダクション

どうも~こんにちは! 名物書店員を目指しているでおなじみ、いっちーです!

前回の三歩目、【いっちーの『はつ恋生活』のオススメ本紹介!】はどうだったかな?
気になる本、見つかってたらうれしいな~!

もし、ぼくが紹介した中に気になる本がなくても大丈夫。
お店には、まだまだもっともっと、いろんな本がいっぱいあります。
(なんなら占いもできちゃうよ!)

しかも、これから『はつ恋生活』では、ワクワクするイベントがもりだくさん!
今回の記事では恋愛本専門店『はつ恋生活』ならではの、とびきりロマンチックなイベントをご紹介。
さぁさぁ、いってみよ~!

ーー本連載では、日本初の恋愛本専門店『はつ恋生活』で名物書店員を目指すスタッフ“いっちー”の奮闘を通じて、店舗の様子やおすすめ情報をお届けしていきます。

『はつ恋生活』で初恋エピソード募集します!

店内で初恋エピソードの募集を開始しました!
あなたの初恋、ちょっとだけ聞かせてくれませんか?
ドキドキしたあの瞬間、ほろにがかった思い出、ふわっとあたたかくなるエピソード……。
小さな恋のかけらを、そっと集めています。

エピソードが集まったら、
みんなの初恋がぎゅっと詰まった小さな冊子をつくりますよ~。
もちろん、エピソードを書いてくれた方には、完成した冊子を郵送でプレゼント!

「エピソードは書くけど郵送は大丈夫です〜」という方はペンネームだけでもOKですし、
「冊子はほしいけど、個人情報はちょっと……」という方はスタッフにご相談ください!
書いてくれたエピソードは大切にお預かりしますので、どうぞご安心ください。
どうかあなたの初恋、ほんの少しだけおすそ分けしてくれませんか?
誰かの心をあたたかくする、小さなキュンを集めたいんです!
ご参加、お待ちしています!

いっちーの初恋エピソード!

さてさて、「初恋エピソードを書きに来てね!」って言われても、
正直ハードル高くない? って思ってるあなた。
安心して。まずはぼくの初恋話でも聞いて、それから判断しても遅くない!

ぼくにとっての初恋って、
「もしかしたら、あれが初恋だったかも?」くらいの本当に淡い思い出なんです。
なので、一部違うところがあるかもしれません。
みんなもそれくらいのエピソードでOKですよ~!

__あれは、小学校二年生の頃。
当時のぼくは、読書少年なんかじゃなくて、
休み時間になると外へ飛び出していくような、超・活発な男の子。
それも、友達と一緒にイタズラばっかりしてるTHE悪ガキでした。

だから女子からの人気なんてもちろんゼロ!
むしろ、ちょっと嫌われてたくらいです。
でもぼくはそれを「かっこいい」って思ってましたね……。
THE黒歴史、あイタタタ。

そんなぼくに、普通に接してくれる女の子が一人だけいました。
転校生のCちゃん。
なんというか、“田舎者のぼくら”とはちょっと違う、都会っぽい雰囲気。

実は、ぼくの地元は超がつくほどのド田舎!

だから転校生ってだけでレアキャラで、
Cちゃんはあっという間にみんなの人気者になりました。
女子が取り囲み、他学年からも人だかり、男子なんて入り込む隙なし!

男子たちは「俺たちにはカンケーないね。ドッジしよーぜ!」なんて言ってたけど、
全員チラチラ気にしてました。もちろん、ぼくもその一人です。

だから何度か、彼女に近づこうとしてみたんですが、
そのたびに周りの女子たちが無言の圧でガード。
ひどいときは、肩をどんっと押される徹底ディフェンス。

ドッジボールでは悲鳴をあげながらかわして
「女子に投げるなんてサイテー!」とか言うくせに、
こういうときだけは、まさに鉄壁の神ディフェンス。

それでもぼくは、あきらめずに話しかけに行きました。

あるとき、その鉄壁がいない瞬間がきました。
Cちゃんが鉄棒にもたれながら、一人で砂場をぼんやり眺めてたんです。

いまだ! と声をかけ、しどろもどろになりながら話しかけると、
「私も話したいって思ってた」って、奇跡のひとこと!
勢いで、「今度の土曜、川で遊ぼう!」と約束。
いや、ほぼ一方的な宣言をしてその場をあとにしました。

そして迎えた土曜日。
一方的にした約束だったのに、Cちゃんは、本当に来てくれました!
ぼく、悪ガキ仲間のAとB、そしてCちゃん。4人で川遊びスタート。

最初はちょっと緊張してたCちゃんも、
だんだん笑顔が増えていって、
「みんないると、なんか休みの日っていうより休み時間って感じだね」
って、ふわっと笑ってくれました。

たぶんAもBもちょっとキュンときてたと思います。
だってAは、いつもなら成功する石の間飛びで派手にコケてたし、
Bは、口数激減してたし。

ぼくはというと、
石飛び、石投げ、水の掛け合いっこ……
遊びのたびに、いちいち真剣に説明しようとして、
やっぱりしどろもどろでした。

最初は緊張してたCちゃんも、
だんだん笑顔が増えて、気づけば大爆笑。
「わたし、川遊びなんて初めて! お母さんにダメって言われてたけど、誘ってもらってよかった!」

でもそのあと、急にしゅんとして、
「こんなに濡れちゃってたら怒られるかも」とうつむく彼女。

「一緒に怒られてあげるよ!」なんて言えるカッコいい男子は――ゼロ!
しょうがないので、乾くのを願って遊び続けましたが、Cちゃんは結局びしょぬれのまま帰っていきました。

後で聞いた話では、びしょぬれで帰ったCちゃんに家族はとてもびっくりしたそうです。
でも「一人で遊んだ」って言ってくれたみたいで、ぼくらが怒られることはありませんでした。

それから、Cちゃんはぼくらにも普通に声をかけてくれるようになって、
女子たちが「やめときな」って言っても、ぼくらを誘ってくれました。

それが、もう、めちゃくちゃうれしかったんです。

でもCちゃんは、三年生に上がる前に、ふいに転校していきました。
「え、もういなくなっちゃうの?」って思うくらい、あっけなく。

ちゃんとしたお別れもできないまま、
気づいたときには、もうそこにいませんでした。

それっきり、一度も会っていません。

――どうでしょうか?
まだ恋とか、男女の違いとか、よくわかってなかったころの、
ぼくの、ちょっとだけ特別な思い出です。

作中のぼくみたいに、しどろもどろでも、黒歴史でもOK!
初恋と呼べるかどうか微妙でも、
少しでも胸の中でキラッと光っているなら、
それはもう、立派な初恋です!

おわりに

【名物書店員への道 四歩目!】どうだった?

みんなの初恋エピソード、心から楽しみにしています!
ぼくも、自分の初恋エピソードを紹介してたら、
ちょっと胸がさみしいような、でも、なんだかぽかぽかするような……
そんな不思議な気持ちになっちゃいました。

やっぱり恋って、ちょっぴり切なくて、だけどすごく愛おしい。
あの日感じたドキドキとか、いま思い出しても胸に残っているキュンとか。
そういう気持ちがあるから、ぼくらは恋に憧れたり、
物語を読んだり、誰かとつながろうとするのかも。

『はつ恋生活』では、そんなキュンをぎゅっと詰め込んだイベントを、
これからもどんどん考えていきます!
本を通して、言葉を通して、
みんなの心が少しでもあったかくなったり、
ふわっとときめいたりするお手伝いができたらうれしいです。

もちろん、イベントがない日も、そんな気持ちにさせてくれる本が『はつ恋生活』にはいっぱい!
書くのが恥ずかしいって方は、いっちーと恋バナしにお店に来るのもありです!
ご来店、お待ちしてます!

ちなみにエピソードのイラストは二歩目!のカワウソのPOPと
三歩目!で“しなのんちのいくる”のPOPを描いてくださった
はつ恋生活スタッフLさん作です! すごすぎる!!

次回の『名物書店員への道 五歩目!』もお楽しみに!

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