新商品の中から、特にチャレンジを感じるアイテムを紹介する『チャレンジみっけ隊』。今回見つけたのは、爪を痛めないキーリング、その名も「KEYROUND(キーラウンド)」です!
「新発想のキーリング」と言われても、正直ピンと来ない人も多いかもしれません。キーリングなんてどれも同じでしょ?…って思いますよね。
でも、ちょっと待ってください。鍵をリングから取り外すときや追加するとき、「爪が割れそうになった」「指を挟んで痛い」という経験はありませんか?
実はその「ちょっとした不便さ」に真っ向から挑んだのが、このKEYROUNDなんです!
見た目はシンプルなのに、使ってみるとそのユニークな発想にきっと驚くはず。「これこそ未来の当たり前になる!」そう感じさせるアイテムを、さっそく深掘りしてみましょう。
「爪が痛い」を解消!新時代のキーリング、KEYROUNDの秘密

指先を傷めないという視点から生まれた新商品「KEYROUND」。従来のキーリングの螺旋構造を排除し「重ならずに噛み合う」波形デザインを採用することで、金属の隙間を無理にこじ開ける必要がなくなり、スムーズで快適な使い心地を実現しました。
この独自設計は、アメリカで特許を取得。波形デザインは圧力を放射状に分散する為、横方向からの圧力に強く、簡単に変形しません。付け外しの時のみ縦に開くため、脱落する事なくしっかりとホールドします。なんと、5カ月にもおよぶテスト期間で一度も脱落したことがないということで、大切な鍵を安心して管理することができるのです。
また、シンプルで洗練されたデザインも魅力のひとつ。
薄さ1.1mmの限界まで無駄をそぎ落とした形状は、軽やかでスタイリッシュ。シンプルな形状の中に詰め込まれた細部までのこだわりは、持つ人のライフスタイルを快適にすることでしょう。
出典:アットプレス
「当たり前」を疑う勇気!日常の盲点をついた逆転の発想
なぜこのKEYROUNDを「チャレンジみっけ隊」で取り上げたのか?
それは、「キーリングはこの形」という人々の固定観念、いわば「日常の盲点」に真正面から挑んでいる点に、編集部一同、熱いものを感じたからです。
キーリングなんて「バネで閉じている丸い金具」と誰もが思い込んでいます。だからこそ、指が挟まって痛かろうが、爪が割れそうになろうが、「そういうものだ」と受け入れて使っていました。つまり、この市場には「不満はあるのに誰も声に出さない、解決策も見当たらない」という、巨大な潜在的ニーズが隠れていたわけです。
KEYROUNDは、その不便さを「諦める必要はない」と宣言し、構造そのものをアップデートしてしまいました。これは、プロダクトデザインにおける非常に挑戦的な行動です。
- 「キーリング」=「爪で開けるもの」
- 「キーリング」=「指が痛くなるもの」
こうした“当たり前”を疑う勇気が、全く新しい価値を生み出しています。「爪を痛めない」というシンプルなメリットは、特にネイルや美容に関心が高い層、そして手の感覚を大事にする層に深く刺さるのではないでしょうか。ターゲットを絞り込んでいるようでいて、実は全人類の「鍵の着脱」体験を向上させる可能性を秘めているんです。

ビジネスにおいて、誰もが使っている既存製品の「上位互換」を生み出すのは、非常に難しいチャレンジです。しかし、KEYROUNDはそれを成し遂げようとしています。
あなたも、身の回りにある「当たり前」の道具をもう一度見つめ直し、「この”当たり前”の上位互換ってなんだろう?」と考えてみませんか?
きっと、ビジネス脳のトレーニングになるはずです!
チャレンジみっけ!
今回見つけたチャレンジは…
- 「指が痛い」「爪が割れる」という、日常の誰もが抱える”小さな不満”を解消した点(ペインポイント・イノベーション)
- 従来の「キーリングの常識」を疑い、製品の構造そのものを根本から見直した逆転の発想(ポジショニング戦略)
- 既存の道具が持つ「慣習的な不便さ」を、新しい体験価値に転換することで切り開く新市場(プロダクト・イノベーション)
爪を痛めることがなくなるという、小さな変化。
これが、キーリングのスタンダードを書き換えるかもしれませんね!