吹いて、食べる!? “お菓子”な楽器みっけ!

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吹いて、食べる!?  “お菓子”な楽器みっけ!

新商品の中から、特にチャレンジを感じるアイテムを紹介する『チャレンジみっけ隊』。今回見つけたのは、ヤマハと春華堂がコラボした「オカリナモナカ」です!

子どもの頃、ピーピー鳴るラムネ菓子を夢中で吹いたこと、ありませんか?

あるいは、「食べられる楽器があったら面白いのに…」なんて空想をしたことがある人もいるかもしれません。

その夢、静岡県浜松市の企業が、本気で叶えてくれました。その名も「オカリナモナカ」。なんと、楽器のように吹けて、そのまま食べられるモナカなんです。しかも作ったのは、あの世界的な楽器メーカーのヤマハと、「うなぎパイ」で知られる老舗菓子メーカーの春華堂。この異色のタッグ、なんだか面白そうな予感がしませんか?

浜松発!10年越しの「“お菓子”な楽器」が誕生

今回発表された「オカリナモナカ」は、その名の通り、オカリナの形をしたモナカです。プレスリリースによると、「世界初!?」の吹けて食べられる“お菓子”な楽器なのだとか。

このユニークな商品は、「音楽の街」として知られる浜松市を代表する2社、ヤマハ株式会社と有限会社春華堂のコラボレーションによって生まれました。楽器メーカーと菓子メーカーが双方の知見を掛け合わせることで、「音楽の街」浜松で織りなす楽器×お菓子の新たな可能性を体験してもらいたいという両社の想いが込められているんです。

驚くべきは、その開発期間。なんと10年もの歳月がかかっているんです。

すべてのスタートは2015年。ヤマハの新規事業提案活動により、「美味しく食べられて、美しい音色が鳴るお菓子」を目指してヤマハの技術者と×春華堂の商品開発が連携しました。その後、2016年にはオカリナのかたちのモナカは完成したものの、ほとんど音が鳴らずに先が見えない状況に。さらにコロナ禍に突入したことにより試作は中断と思われた…。

しかし、ヤマハ社内の自由研究枠で試作は続けられ、2021年に春華堂の本社兼複合施設「SWEETS BANK」のオープンをきっかけに、オカリナモナカ再始動しました。

そしてようやく、食品としての安全性や味へのこだわりを損なうことなく、穴の位置や形状を研究し、発音と音程の調整が可能な機構を実現した「オカリナモナカ」が誕生。ヤマハ技術者の探究心・諦めない精神、そして春華堂のお菓子に対する情熱と開発チームの知識が実を結び完成しました。

この「オカリナモナカ」は、2025年8月24日(日)から、春華堂の浜北工場内にある「cacao lab.(カカオラボ)」にて開催されるワークショップで体験できます。カカオと楽器について学びながら食べられる楽器をつくり、完成したモナカを作って合奏。まさに五感で楽しむ新しい音楽体験と言えそうです。

出典:PR TIMES

「遊び心」こそが最強の企業ブランディング?

私たち『チャレンジみっけ隊』が、なぜこの「オカリナモナカ」に強く惹かれたのか。それは、一見すると非効率とも思える「遊び心」を、10年という歳月をかけて本気で追求したその姿勢にあります。

まず、コラボレーションの背景が最高です。そういえばヤマハって浜松の会社でしたよね。そして浜松の銘菓といえば春華堂。地元を代表する企業同士が、それぞれの強みを持ち寄って、まったく新しいものを生み出す。このローカルな繋がりから生まれるストーリーに、私たちはグッときてしまいます。あなたの地元にある老舗のお菓子屋さんと、あの有名企業がコラボしたら…?なんて想像してみるのも面白いかもしれません。

そして、このプロダクトを「ワークショップ」という体験型サービスとして提供している点も、今の時代にマッチしています。ただ商品を売るのではなく、「作って、吹いて、食べる」という一連の体験を通じて、商品の価値を何倍にも高めている。これは、単なる「コト消費」という言葉だけでは片付けられない、クリエイティブな挑戦です。

効率や生産性が叫ばれる現代において、オカリナモナカを通じて音楽や楽器に親しんでもらい、音を奏でる楽しさと食べること、作ることへの関心の醸成。そして、儲かるかどうか分からないアイデアを10年間も温め続けたという事実。そこには、短期的な利益を追い求めるだけではない、企業の文化的な豊かさや、未来への投資としてのブランディングが見え隠れします。この「オカリナモナカ」は、ヤマハと春華堂が「私たちはこんなに面白くて創造的なことができる会社なんですよ」と世界に発信する、最高の名刺代わりになるのではないでしょうか。

チャレンジみっけ!

今回見つけたチャレンジは…

  1. 「音楽の街・浜松」を象徴する、異業種の地元トップ企業が共創に挑戦している点(クロスセクター・コラボレーション
  2. 単なる「お菓子」ではなく、「作って、吹いて、食べる」というユニークな体験を提供する点(経験価値創造
  3. 10年という歳月をかけ「遊び心」を製品化し、企業の創造性と文化的な価値を高めている点(ブランド価値向上戦略

実用性や効率だけではない「遊び心」から生まれる価値。これからの企業ブランディングのヒントが、この小さなモナカに隠されているという予感がします。

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