絶好調のNintendo Switch2で挑戦的な施策が……
ゲームライターのタダツグです。
ゲームブロガーのラー油です。
本日はアキバにほど近いとある焼き肉屋より、おじさん2人のゲーム談義をお届けします。トークテーマは「“トガゲー”的2025年上半期のゲームニュース」。あ、俺はビールでお願いします。
このコラムって“トガゲー”って略すんですね……。さておき俺もビールでお願いします。
“トガゲー”はたった今思いついたわ。せっかくだから読者の皆さんにも浸透させていきたいね……ということで乾杯! ぷはー、ウマいッ!!
今日は外が暑かったからビールが染み入るッ!

さっそくタン塩から焼いていこうぜ~。つーかラー油さん、肉は塩系から焼いていきたい人?
俺はどっちでも……。
塩系とタレ系を一緒に焼きたくないとかあったら言ってくれ。あと俺は結構レアめで食う人だからさ。そっちはそっちのペースで焼いてくれたまえよ。ひとまず最初はタン塩から攻めるべ。分厚くて最高だ!
ホントに極厚ですね……って肉のことばかりじゃなくて。上半期のゲームニュースを話すんでしょ!(笑)

タダツグ:そ、そうだった。何から語ろうか……って、やっぱ上半期といえばNintendo Switch2の発売は外せないよね。お互いに6月5日の発売日にゲットできたのはマジで運がよかった。
それは本当にそう。手に入れてみてどうでした?
正直その名の通りの「Nintendo Switch2」ということで、神ハードだったSwitchの正統なる後継機って印象かな。ぶっちゃけ目新しさはあまりない気もしつつ、4K出力への対応とかJoy-Con 2(コントローラー)がそのままマウスになるとか、キャッチーな要素はしっかり盛り込まれていて嬉しかったね。
わかる気がします。俺も方向性の転換というよりはスペックアップに寄せたハードだなって印象が強いですね。もちろん全然アリというか、結局はハードウェアよりソフトの方が大事ですし。
実際その通り。俺は今『シャインポスト Be Your アイドル!』ってゲームにドはまりしてるんだよね。アイドル事務所の新米経営者として会社を盛り立てつつ、オーディションで出会ったアイドルの卵たちを育てて日本武道館でのライブに導いていくゲームなんだけど。あ、ネギタン塩もそろそろ焼けてるよ。
俺も『シャインポスト』遊んでますよ! アイドルたちの可愛い見た目に反して相当な骨太ゲームだからめちゃくちゃ楽しい。事務所の経営とアイドルの育成を同時にこなしていくシミュレーション要素が、ゲームとしてすごくいいバランスに仕上げられてるなあって思いました。……ああ、やっぱり肉は白いご飯と一緒に食べるのが最高だ。ご飯は大盛りにすればよかったかも。

いろいろな意味で同感じゃい! ちなみに『シャインポスト』はクロスメディアコンテンツだから、小説やアニメの出来栄えもいいらしいよ。そろそろハラミとホルモンもいっちゃうか。
いきましょいきましょ。
ちなみに俺はこのゲーム、Switch2の発売と同時に出したローンチタイトルってところがすごいと思っていて。ハードのリリースと同時にこのクオリティのゲームを世に出せるなんて、さすが老舗のKONAMIだな~と。

ちなみにKONAMIは『サバイバルキッズ』ってゲームもSwitch2の発売日にリリースしてるのもすごいですよ。あっちは嵐に巻き込まれて謎の島に打ち上げられた子どもたちを操作して、島からの脱出を目指すサバイバルアドベンチャーなんですけどね。
もしかするとKONAMIはSwitch2ソフトの開発に全力を注いでいくのかもしれない。これってなかなかアツい挑戦だよね。鳴り物入りではあるし、すでに大成功を収めつつあるSwitch2ではあるけど、発売前のどうなるかわからない時期から全力投球の意思を見せていたわけだからさ。これってものすごいチャレンジ精神を感じるよ……あ、そのハラミは俺が育ててるヤツね。
失礼、俺のはこっちでしたね! ちなみに俺はSwitch2でいえば『たまごっちのプチプチおみせっち おまちど~さま!』が気になってます。
へぇ~。もぐもぐ。そのタイトルは知らないなぁ~。もぐもぐ。
食べながらムリに相槌うたなくていいッス(笑)。これはSwitchとSwtich2で同時リリースされる『たまごっちのプチプチおみせっち』シリーズの最新作なんですが。なんとSwtich2でしか遊べない要素があるらしく。

ふむ、どんな要素?
ゲームとしては、たまごっちたちが経営する色々なお店が、そのままミニゲームになってる感じなんですけど。Swtich2だと3つのお店が追加されるんですよね。ユニークなのはその3つがすべてJoy-Con 2のマウス機能に対応してるところ。
何それがぜん気になる!
あ、店員さん。ハラミのタレをもう1人前と、鶏もも肉の塩と、バイスサワーを追加で!
俺はカシスオレンジを!
……で、気になる追加のお店なんですが。“おすしやさん”では、マウス機能を使って実際にお寿司を握るみたいなアクションが入るんですよ。
コントローラを握ってネタとシャリを合わせたりするのか! めっちゃいいじゃん。
“しゅりけんやさん”は、マウス部分をこう……シャッと手のひらで素早くなぞることで手裏剣を発射できるミニゲーム。その2つの要素を同時にこなす“すししゅりけんやさん”なんてお店もあるらしい!
まずは寿司を握って、そこから手裏剣の要領でお客さんの口に直接お届けするって寸法か。やべえ、話を聞いてるだけでゲーム性が直感的に伝わってくるのがすごいな。
なかなかに挑戦的じゃないです? もしかすると現時点で一番Swtich2のマウス操作をゲームに落とし込んでいるゲームが『たまごっち』なのかもしれない。
アツい! アツいな!!
そんないっぺんにハラミとネギタン塩を頬張るからですよ。
うん。そういう意味じゃなかったんだけどな!

おじさん2人の上半期イチ押しゲーム
お次は楽しみにしていた上ロースのヒレを焼いていくぞ。ここでラー油さんに聞きたいんだけど、この上半期でとくにイチ押しのゲームといえば何になる?
なかなか絞れませんが……あえて1本にというなら『都市伝説解体センター』になりますかね。あれはちょっと普通のインディーゲームとは一線を画すクオリティでした。
集英社ゲームズから発売されたミステリーアドベンチャーだよね。俺も遊んでこそいないけど、そのタイトル名は色々なところで耳にするし、めちゃめちゃオススメされるわ。
いや、すごくいい出来なのでぜひタダツグさんにも遊んでみてほしい。これもかなり挑戦的なゲームですよ。

具体的にはどのへんが?
まずプロモーションの時点ですごい。集英社ゲームズだからというのもあるかもですが、書店とのコラボなんかが積極的に仕掛けられていて。ちょっと普通のゲームとは目線が違う宣伝方法でした。
それは斬新だ! ゲームとしても面白い?
そりゃあもう。物語は都市伝説をテーマに、複数話にまたがってシナリオが展開していくんですが。各話のラストが本当によくできていてキャッチーなんですよ。うまくまとまったかなと思いきや、次のお話に繋がるヒキが毎回盛り込まれていて、すぐに続きを遊びたくなりました。
……ヒレ肉めちゃくちゃウマいすね!
次のエピソードにつなげるヒキへのこだわり……マンガや小説、アニメをたくさん世に送り出してる集英社が培ったノウハウが、その血脈を受けている集英社ゲームズにも継承されているんだとするとアツいね。めっちゃアツい!
だから肉を頬張りすぎ。
今回はマジで頬張り過ぎたな! はふはふ。

タダツグさん的なプッシュタイトルは何かあります? さっきの『シャインポスト』ですかね。
『シャインポスト』は断トツでオススメ。あとはアプリゲームの『SDガンダム ジージェネレーション エターナル』も推したいかな。元々はかなり歴史のあるコンシューマ用のシミュレーションゲームだけど、イイ感じにアプリ用ゲームとしてブラッシュアップされてて。周りのガンダムファンからも大好評。
わかります。俺も遊んでますからね。
今の時代、アプリゲームって完全にレッドオーシャンじゃない? 色々なゲームが出尽くしてしまって、市場としてはだいぶ完成してしまった感がある。
新規タイトルはなかなか定着しづらい時代になってますよね。
そんななかで『ジージェネ エターナル』はあえてシミュレーションゲームとしての面白さと、「ガンダム」ってコンテンツの魅力を正面から打ち出してきて、めっちゃハートに刺さってるよ。奇をてらうばかりが挑戦ではないんだよね、あえてド直球の王道路線でいくことも大切なんだな~と。
ストアでの売り上げランキングも好評ですし、ファンに受け入れられている感覚はありますね。TVアニメの『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』が一世を風靡したのも大きな後押しになってる気はします。
往年のガンダムファンにはもちろん、『ジークアクス』でガンダムを知った層にもアプローチできてると思うし、ホントいいゲームだよね。毎日ちまちま遊んでいける。
無課金でもかなり遊べちゃうところも個人的には評価が高いですよ。そしてこのシメの冷麺もめちゃくちゃ評価が高い。

ウマすぎたよなぁ、肉も酒も何もかも。最後にマジメな話をすると『ELDEN RING NIGHTREIGN(エルデンリング ナイトレイン)』や『DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH(デス・ストランディング2 オンザビーチ)』みたいな大作の続編も出たり。その一方で『シャインポスト』や『都市伝説解体センター』みたいな良質な新規IPも生み出されたりと、ゲーム業界としてはかなり充実した上半期だったんじゃなかろうか。
ここで話題に挙げたゲーム以外にも、もちろん楽しいゲームはたくさんリリースされましたからね。下半期もマジで楽しみですな。
ホントにね。じゃあ座談会はこのへんで終了にしますか。たまにはこうして肉を食いながら語らうのもいいね。
また食いに来ましょう。まずは原稿にまとめないとだけど(笑)。
そこはお仕事だし頑張るべ。ほなおつかれ~。