新商品の中から、特にチャレンジを感じるアイテムを紹介する『チャレンジみっけ隊』。今回見つけたのは、ユカイ工学が開発した小型ロボット「猫舌ふーふー」です!
熱いコーヒーやスープを前にして「ふーふー」と息を吹きかけるあの時間。おいしいものを飲むには必要なひとときではありますが、特に猫舌の人にとっては、毎回もどかしいものではないでしょうか。
そんな日常の小さな「困った」を解決してくれる、なんともかわいいロボットが誕生しました。その名も「猫舌ふーふー」。文字通り、あなたの代わりに「ふーふー」してくれるんです!

クラファン開始40分で目標達成!猫舌さんの救世主ロボットが話題沸騰中
ユカイ工学株式会社が4月15日に始めたクラウドファンディングは、わずか40分で目標金額を達成という驚異的なスタートダッシュを切りました。さらにその初日だけで支援総額392万円(目標の366%)を突破し、支援者数は550人を超えたとのこと。それほど多くの人が「ふーふー問題」に悩んでいたということなのかもしれません。
「猫舌ふーふー」は、カップや食器にそっと寄り添うようにセットするだけで、小型ファンが優しい風を送り、食べ物や飲み物を適温に冷ましてくれる小さなロボットです。マグカップやスープカップ、深めのお皿など様々な食器に使用でき、たった3分の使用で約15℃も温度を下げる冷却効果があるそうです。価格は4,180円(税込・送料別)で、充電式のため電池交換の手間もありません。(出典:PR TIMES)
展示は4月15日より渋谷TSUTAYAで行われているほか、すでに3月末から蔦屋家電+(二子玉川)でも実施中とのこと。気になる方は、5月29日まで実施中のクラウドファンディングをチェックするか、実際に展示会場で「ふーふー」体験をしてみるといいかもしれません。

ちょっとした困りごとに寄り添ってくれるロボット
「チャレンジみっけ隊」が今回この商品に注目したのは、日常の小さな「待ち時間」に着目し、それを解決するというアプローチをいいね!と感じたから。
私たちの生活には「待つ」ことがたくさんありますが、その中でも「熱いものが冷めるのを待つ」という時間は、特に猫舌の人にとっては地味なストレス。また子育て中の親が子どものために食べ物の熱を冷ます「ふーふー」という行為も、立派な家事労働の一つと言えるでしょう。そんな「当たり前の不便」にスポットを当て、可愛らしいソリューションを提供した点が素晴らしい!感じました。
…とここまで真面目な感じで書いてみましたが、実際クラウドファンディングで支援を申し込んだ人の多くは、「熱いものを冷ますロボット」という存在自体のシュールさかつ、そのかわいい姿に一目惚れしたってことかも知れません。
掃除や介護、接客など、いろいろと人間の課題を解決してくれるロボット。そんな中で「自分に代わってフーフーしてくれる」そんなロボットが存在しているだけで癒やされますよね。こういうものを作ってしまうのも、ドラえもんなどの「寄り添うロボット」が大好きな、日本人的感性なのかも…と思いました。

チャレンジみっけ!
ということで、今回見つけたチャレンジは…
①「ふーふー」という日常行為をテクノロジーで解決する発想(ペインポイント・イノベーション)
②猫舌という「困りごと」をポジティブな個性として捉え直す商品設計(ポジティブ・リフレーミング)
③熱を冷ますロボットというカテゴリーで日常の小さな悩みを解決する市場開拓(ニッチマーケティング)
日常の「ちょっとした不便」を解決するテクノロジーの力。これからも「当たり前の不便」を見つけて解決するプロダクトに注目していきます。
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