行ってきました一年に一度のお祭り!東京ゲームショウ2025!
自分は毎年一般日に参戦するので、今年も9月27日と9月28日の二日間行ってきました。今年は事前に一般販売チケットが売り切れになるなど、例年に無い状況に戦々恐々。チケットが売り切れるなんてこれまでになかったのに!
蓋を開けてみるとビジネスデイの来場者が昨年と比較して大幅増加、一般日は大幅減少で、トータルだと少し来場者数が減っていたようなのですが、行った身としてはあんまり感じられない……!
東京ゲームショウ2025 公式サイト

朝8時に到着してこの状況でしたからね!
とはいえ、インディーブースは例年よりも回りやすかったかも?
気のせいかも……。いや!回りやすかったはず!自分の感覚を信じろ!
というわけで今回は東京ゲームショウで見かけた尖ったゲーム。「ラー油的トガゲー」を5本紹介していきます!
東京ゲームショウはメインブースとなる1~8ホール、インディーゲームを集めた別館9~11ホールがあり、今回は後者で発見したゲームを中心に見ていきましょう。
ブースで予想も付かない未来が待っていた!サルになってIQを下げる『SARUBOX』

一発目からIQを下げていくぞ!
「IQ1を目指せ!」の文字が踊る宮澤卓宏さんのブース。毎回、イベント用に変なコントローラーのゲームを展示しているインディー開発者さんです。なんと、ご本人をAI化した「AI宮澤」が設置されており、スタッフがいない時でもAIに声で質問をすればヨシ!これこそ未来のインディーブースで遊ぶ未来のゲームかもしれませんね。
「SARUBOX」
https://miyazaworks.jp/sarubox

展示されている『SARUBOX』は、本物のバナナのおもちゃが入ったケースを使うゲームです。
箱の中に手を入れてバナナを掴み、画面の指示に合わせて素早く取り出す動きをする。早いほど高得点(低IQ)というルール。「バナナを箱から取り出せないサル」の動きをゲーム化した内容になっています。

うおおおおおおおお!(ガンガンガンガンガン)
と、バナナを箱の入口に叩きつけまくると本当にIQ下がってる気がする!これが未来のゲームかぁ!絶対違う気がする!

結果はIQ15でハトレベルでした。ハトって結構IQ高いんだな……。
イベント疲れの腰を破壊!? 本物のバランスボールで遊ぶ『BBアドベンチャー』

続いては、やまむーゲームスさんが2026年にSteamで配信予定の『BBアドベンチャー』。
本物のバランスボールの上に座って跳ねると、ゲーム内のキャラも同じ動きで跳ねる。手に持ったコントローラーを傾けるとその方向に進む。これを活用して障害物だらけのコースを突破する体感ゲームです。
「BBアドベンチャー」
https://store.steampowered.com/app/3740460/BB
イベント用かと思いきやストアページに……。
遊ぶために次のものが必要です
バランスボール(例えば身長170cmの場合は直径65cm程度のボールをおすすめします)
加速度センサー対応コントローラー(DUALSHOCK 4 もしくは DualSense)
と書いてあるので、本当にバランスボールを持っている人向けのゲームだ!
ゲーム自体は単純なアクションゲームですが、腰を使って強く跳ねると、ゲーム内のキャラも大きくジャンプするシンクロっぷりが楽しかった!細い道を慎重に進む箇所もあり、最後は跳ねまくって進む体力勝負の坂道。緩急の付いた構成がしっかり考えられていましたね。
しかしただでさえ会場を歩き回って疲れてるのに、こんな腰を使って跳ねまくるゲームを遊んだら腰が破壊される!楽しくも危険なゲームでした。

クリアタイムは77秒。トップタイムが52秒から58秒なので遠く及ばず愕然。
バランスボールガチ勢が来ていたのかもしれない。
寿司を育てる!寿司が走る!寿司が食われる!『Wabisabi SushiDerby(わびさび寿司ダービー)』

ITAMAE STUDIOのブースでプレイできた『Wabisabi SushiDerby(わびさび寿司ダービー)』は、2026年にSteamで発売。
お寿司を育成してレースに参加するゲームです。4足歩行でダッシュするかわいい寿司たちの姿がシュールで面白い。「寿司は足が速い」ってそういうことじゃないと思う!
「Wabisabi SushiDerby」

自分でにぎった寿司に名前を付けてゲームスタート!じゃあ名前は「ちくわぶ」で……。
レース中は基本的に見てるだけで、覚えてるスキルの使用や、応援による一時的な加速をプレイヤーが担当するシステム。なんとレース中にお客さんの注文が入るシステムで、「マグロ」の注文が入ったら「マグロ」を狙って巨大な箸が襲来!捕まったら食べられて即リタイア!でもお食事代が貰えるので、自分の寿司が食べられた場合は、レースに買って賞金稼ぐより儲かることも。
他にもスキルでバラン(お弁当に入ってる緑の葉っぱ)を設置して他の寿司の進路妨害をしたり、何度もレースに出ると鮮度が落ちてステータスが下がるなど。寿司ならではのネタを落とし込んだ育成レースゲームになっていて、雰囲気も含めて個人的にかなりツボ。これは発売されたら絶対に遊びたいですね。

プレイするとおしながきとシールが貰えました。シールはランダムで大トロ出た!
可愛すぎてこれは大ヒットの予感。
手のりサイズのハムスターが重火器を乱射!『MOCHI-O』

講談社ゲームラボのブースで展示されていたのは、2025年にiOS/Android/Steamで配信予定の『MOCHI-O』。
スマホ向けに個性的な作品を多く出しているじぃーまさんの作品です。物凄い武装を背負ったハムスターが強烈!一見するとハムスターに見える殲滅兵器「もちお」を育成し、押し寄せる外敵から自国を守るゲームになっています。
「MOCHI-O」
https://creatorslab.kodansha.co.jp/products/3619/

武装した「もちお」を右手で鷲掴みにして、敵に向けるだけでどんどんやっつけてくれる豪快なプレイ画面。
攻撃して欲しいところに「もちお」を向けるだけの簡単操作で、倒した敵が落とす種を回収するとどんどん火力がアップでいしてド派手な画面に!とにかく可愛さと爽快さに振りまくったゲームで、遊んでいて非常に気持ち良かったです。
「もちお」をなでなでした時のかわいい動きと、そこから敵を倒しまくる意外性が、後ろで見ていた家族連れにかなりウケてたのでイケますよ「もちお」!
ゼロ年代を駆け抜けるサブカル心霊譚!『イタチの家渡り』

かわいいタイトルが多かったので最後はちょっと趣向を変えて、room6ブースでプレイアブル展示されていた『イタチの家渡り』をご紹介!
2027年発売とまだ先のタイトルですが、この目を引くビジュアルと、2000年代の東京を舞台に展開される、
伝奇ホラーとサブカルチャーを融合させたシナリオがめっちゃ面白そう!
「イタチの家渡り」
https://store.steampowered.com/app/3846270/_Wandering_Through_2000s_Tokyo_Culture

主人公は帰る場所を無くした貧乏大学生のイタチと、訳アリ物件から怪異を浄化するのが目的である田貫の2人。
視えるものが異なる2人の視点を切り替えて怪異の情報を探り、正体を突き止めていくシステムです。体験プレイでは最初の訳アリ物件で死にそうになるパートを楽しめましたが、イタチと田貫のけだるい会話や、高円寺の青空だけがやけに眩しいくすんだ映像表現など、本作ならではのキャッチーな魅力がたっぷり。
ストアページによると全4話になるそうですが……。
■収録エピソード
-突然のベーシストの死――バンギャたちの情愛をめぐる「百目鬼ベーシスト」
-誰がメイドを殺したか?――萌え文化とメイドの秘密を明かす「おしらさまメイド」
-過労死したOLの正体――原宿ロリータと働く意味を問う「きのこロリータ」
-故郷との因縁に決着をつけろ――すべての謎が解ける「ななしゴシック」
どれも気になるエピソード揃い!完成はまだ先ですが、じっくり待ちたいと思います。
東京ゲームショウは気軽に回れる楽しいブースも沢山ある!

今回はインディー中心で5本選びましたが、他にも面白いゲーム山盛りで選びきれない!「SELECTED INDIE 80」コーナーの看板に寄せられたメッセージの熱量もすごい!
東京ゲームショウといえば混雑というイメージが強く、実際混んではいます。めちゃくちゃ混んではいます……!今年もなんだかんだで歴代3位の来場者数だったので!
ただ、小規模なブースをギュッと詰め込んだインディーコーナーは程良く空いてるのでゲームの体験がしやすく、規模的にも他のインディーイベントとはケタ違いのボリューム。お祭り気分は十分に堪能できるようになっています。
来年は一般日が3日間の開催となり、恐らく混雑も多少は解消されると思うので、これまで行ったことが無い人も、是非現地でこの熱気を味わってほしいですね。
自分は来年も行くぞーーーーッ!
ライター紹介

双葉ラー油
老舗ゲームブログ『絶対SIMPLE主義』を20年以上運営するブロガー。「知らないゲームを教えたい!」をスローガンに、大作からニッチな作品まで取り扱う。特撮関連の造詣も深い。謎のマスクを被っているが別にプロレスラーではない。