知らないゲームを教えたい!(挨拶)
ゲームブロガーの双葉ラー油です!
皆さんは映画やアニメ、マンガなどで「特別な注文が合言葉になっている」というシーンを見たことがありますか?
有名なところだと『HUNTER×HUNTER』でしょうか。定食屋で「ステーキ定食」「焼き加減は弱火でじっくり」を注文すると、ハンター試験の会場へ案内される描写。食事処や酒場などで使われることが多い印象ですね。
今回は割とお約束になっているこの描写を題材にした一風変わったゲームを紹介。
キーワードは「合言葉」です!ちょっとややこしい!
ストアページ
https://store.steampowered.com/app/3847100/_
タイトル:『アイアイ喫茶店』
パブリッシャー:麺屋すぱいす 東京支店
機種:Steam(iOS/Androidも予定)
価格(税込):450円
ゲーム制作団体「麺屋すぱいす 東京支店」さんが送るアドベンチャーゲーム。
何を注文しても奥の部屋に通されてしまう、とある喫茶店を舞台にした内容です。
ただ注文をしたいだけなのに…

親戚の集まりでおばあちゃんの家にやってきた主人公。
見知らぬ街でふらりと立ち寄った喫茶店に入ってみると、店員は髭を生やしたダンディな男性と、新米っぽい不慣れな女の子の2人。
何を注文しても新米の女の子に緊張が走り「特別な注文をした」と判断されて奥の部屋に通され、様々な秘密情報を教えて貰えます。

なるほど~!って遊んだら注文できるメニューが27種類もあって驚くのが初回プレイあるある。
あからさまにツッコミ待ちみたいな料理が沢山あり、すべてに固有のイベントが用意されています。
まさかアイスコーヒーを頼んだだけで秘密の注文扱いはされないだろう、と思ったら普通に秘密の注文扱いされる!

奥の部屋ではダンディな男性からツチノコの居場所を教えて貰えたり、早口言葉を聞かされたり、今年の恵方巻きを食べる方向を教えられたり。本当にヤバそうな情報や取引の話をされたり。一体何を見せられているんだと困惑した後に……。

いきなり銃撃戦が始まり、新米から警告されて家に帰されて何も分からないままエンディングに突入!
あの喫茶店、一体なんだったんだ!?
実はしっかりしたミステリー
実はこのゲーム、何を言っても合言葉が成立する喫茶店に何度も挑み、本当の「合言葉」を探るゲーム構成になっています。

不審な注文をしていた隣の客が落としたレシート。変えることが出来るお店からの帰り道。「扉を開ける」操作の重要性。何やらワケアリな店員二人の挙動。繰り返しプレイして情報を集めることでプレイヤーの行動が取れる行動が増えていき、情報を繋ぎ合わせることで真相が明らかになっていく!
一発ギャグの集合みたいなゲームと思わせて、実はしっかりミステリー。
普通にボタンを押しての文字早送り機能も欲しいところでしたが、集めた情報が記録されるストーリーマップや、一部イベントをスキップ出来る機能も搭載しています。

プレイ5分で、真相到達までは大体1時間ほど。
ワンアイデアをよくまとめた短編になっており、すべてが腑に落ちるシナリオは満足度高し。「これを注文したら一体何が起こるんだ?」とワクワクできるメニューの多さと、時にぶっ飛んだ展開も飛び出すバラエティ豊かなエンディングも上手い作りです。
やや分かり辛いところもありますが、その辺は公式サイトでヒントが公開されていますね。
定価450円で注文し放題の喫茶店ミステリー。興味があれば来店してみてください!
ライター紹介

双葉ラー油
老舗ゲームブログ『絶対SIMPLE主義』を20年以上運営するブロガー。「知らないゲームを教えたい!」をスローガンに、大作からニッチな作品まで取り扱う。特撮関連の造詣も深い。謎のマスクを被っているが別にプロレスラーではない。